【徳川実紀:肉人について】

駿府城で出現したと噂の「肉人」について
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小山田浩史 @magonia00

俺メモ:「肉人」の話は、江戸幕府公式の記録である『徳川実紀』では、手足に指の無い、襤褸を纏った蓬髪の乞食のような者が駿府城内に現れ、警護の者が捕まえて切り捨てようとしたのを家康が許して城外に追い出したというとても現実っぽい記録になっている、らしい。後で要確認。今日はもう寝る。

2011-03-02 01:55:00
小山田浩史 @magonia00

新番組『ダンボール戦機』観ながら『徳川実紀』のweb版を調べている。慶長十四(1609)年4月4日の条に、探している話があるはずなのだが…同日に起こったとされる、変な雲の話は確認できたのだが、その前にあるはずの例の「肉人」の(たぶん)真相の話が見つからない。落ち着いて観れないw

2011-03-02 19:33:53
小山田浩史 @magonia00

と思ったら前じゃなくてその後にあった!見つかった!「四肢に指なき者弊衣をまとひ髪をみだし。青蛙を食しただずみいたり…」これだ、間違いない。よし、これで落ち着いて『ダンボール戦機』観れるお!観終わったら『徳川実紀』の話を報告します。チャンネルはそのまま!(口から泡を飛ばしつつ)

2011-03-02 19:39:23
小山田浩史 @magonia00

「(前略)又駿城の前殿庭上に。四肢に指なき者弊衣をまとい髪をみだし。青蛙を食しただずみゐたり。近習の輩大にあやしみ搦取て誅せんとす。かかるを聞召て。罪すべきにあらずとて追放たる。(後略)」 『徳川実紀』第1冊第1編 慶長十四年四月四日の条 http://bit.ly/gIaRwy

2011-03-02 20:03:50
小山田浩史 @magonia00

適当訳:「また、この日駿府城の前殿(徳川家康)の庭に、四肢に指の無い、襤褸を着て蓬髪の者が、青蛙を食べて佇んでいた。近習の者たちは大変怪しがり、この者を捕えたので殺そうとした。家康公がその事を聞き及び、罰するまでも無いとしたので、この者を城外に追放した」 これはこれで奇妙な話。

2011-03-02 20:31:14
小山田浩史 @magonia00

この後は、「肉人」の話の出典である『一宵話』の方をあたってみなきゃならんな。『奇談異聞辞典』にはこの話は載ってないようなので、直接原典を参照するか。『一宵話』は日本随筆大成の第1期第19巻に収録されているようだな。神保町行ったときに探すか、密林あたりでバイヤーから買うか…

2011-03-02 20:43:22
小山田浩史 @magonia00

『徳川実紀』の「駿府城に指の無い乞食が侵入するも殺さずに追放」話がどこをどうやったら『一宵話』の「駿府城に『肉人』出現。実は『封』という仙薬だったが、知らずに山に捨てた」という話になるのか?というあたりを民俗学的に考察するのは誰かやってないのかしらね。どういう想像力なんだろう。

2011-03-02 20:57:25
小山田浩史 @magonia00

オデが確認したかったのは、「うつろ舟」ほどじゃないけど、日本の円盤本でよくあるネタ「徳川家康と宇宙人が駿府城で遭遇!?」の出典と、誰がこれを宇宙人だって言い出したのか、ってこと。出典は『一宵話』で、さらにそのモトは『徳川実紀』。言い出したのは現時点では斉藤守弘さんと思われる。

2011-03-02 21:04:08
小山田浩史 @magonia00

なんでこんなこと確認してるのか、というと、一つには後で誰かが「日本円盤研究史」みたいなことをやる時の参考というか、足がかり的なメモとして。マニアのトリビアとして知っておきたい、というだけではあまりにもタコツボ的で非生産的だと個人的には思ってる。別の何かに繋げるための基礎準備。

2011-03-02 21:11:53