「旧来型ラノベ」となろう系ラノベの違いに関する一考察「どう見ても両方無能です本当にありがとうございました」

興味深いお話だったのでまとめました。
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折口詠人 @o_eight

(旧来型)ラノベ読みが受け入れられない(駄目な方の)なろう系作品のパターンいいまーす! 「平凡vs平凡 に有能な主人公が加わって、そっちが勝利」はラノベ読み的に平気なんですが、「無能vs無能に、平凡な主人公が有能扱いされて混じって勝利」は駄目なんです。

2017-01-31 12:56:57
折口詠人 @o_eight

国とか世界が絡むような派手な話なのに、「無能vs無能」って時点で「なんかリアリティない……」って感じになるんですよ。

2017-01-31 12:57:39
折口詠人 @o_eight

無能にするために人質がいるとか、裏で工作してる人物がいるとか、そういう背景を付けるのが最低限のお仕事なんだけど、本当に適当ななろう系作品だと「どう見ても両方無能です本当にありがとうございました」になってることがある。

2017-01-31 12:58:51
折口詠人 @o_eight

ところが……「案外これが受け入れられる」から世の中は分からない。

2017-01-31 12:59:08
折口詠人 @o_eight

いわゆる新人賞系となろう系に違いがあるんだけど、その違いがなかなか説明がややこしいと思ってたけど、この許されるラインの違いだと思うと分かりやすいかなって。

2017-01-31 13:00:38
折口詠人 @o_eight

主人公を活躍させるために「周りは全部特段の理由なく無能」でも問題ないとしてしまっているのが駄目な感じのなろう系です。

2017-01-31 13:01:16
折口詠人 @o_eight

もちろん、新人賞系でもそうなってるとか、なろう系でちゃんとなってるのもあるんだけど……

2017-01-31 13:02:15
折口詠人 @o_eight

主人公が活躍するなら敵も味方も特段の理由なく馬鹿でいいじゃん、というのを許す読者が多いかどうかの違いです。

2017-01-31 13:02:28
折口詠人 @o_eight

大国の王とか将軍が平然とただの馬鹿で、地位を追われるどころか非難もされてないのがまかり通るのってすごく気持ち悪いなーとか思ってしまうんだけど、「まあそれでもよくね?」って感じにならないと一部のなろう系作品は楽しめない。

2017-01-31 13:04:41
折口詠人 @o_eight

あるいは大商人とか、ギルドの長とかなんだっていいですけどね……それなりに才覚があるか、逆に無能でも高い地位につくことのできる明確な背景がないと気持ち悪いんですよ実際。

2017-01-31 13:05:38
折口詠人 @o_eight

才覚があるところをうまく書けないというケースがあるのと、ちゃんと書こうとすると「面倒な課題をうまいこと切り抜けるための方法」とか考えないといけないので作者の手間がかかるって事情もあります。

2017-01-31 13:06:37
折口詠人 @o_eight

なので、読者が許すなら「歴戦の勇士に猫騙しのフェイント決めて完勝」みたいな「馬鹿なのかな?」って感じの展開にしたくなってしまう。

2017-01-31 13:07:37
折口詠人 @o_eight

ただしここ何年も、「意外とこれは受け入れられる」というのが明らかになってきてましてね……困るんですよね……

2017-01-31 13:08:27
折口詠人 @o_eight

まず、物理的に無理がありそうでも文章の上でいいかんじなら大丈夫、みたいなのは西尾先生とかその辺がやってしまって一般化した感じがあるんですが……

2017-01-31 13:09:11
折口詠人 @o_eight

なろう系なんかになると何でもありですからね。基本的に敵は看板に見合う能力を身につけていないので、よく分からん攻撃とか騙しであっさり負けるんです。

2017-01-31 13:10:07
折口詠人 @o_eight

まあそもそも「強い敵を倒す快感パターン」自体採用してない作品もありますけど。

2017-01-31 13:10:36
折口詠人 @o_eight

強い敵を倒す快感パターン、「敵」は「課題」と同義なので、流石にゼロにはならないんだけどあまりにもイージーすぎるとか、棚ぼたとか、まあ色々ありますよね……

2017-01-31 13:11:17
折口詠人 @o_eight

話を戻すと、旧来型の新人賞通過作家の作品は、この馬鹿解決は流石に避けるんですよ。多分編集通らないから。

2017-01-31 13:12:19
折口詠人 @o_eight

そういう意味で、なんだかんだで平均値としては旧来型作家のほうがレベル高い仕事をしてると思いますし、旧来型の作家が異世界やると売れるのも当然かなあという感じはあります。

2017-01-31 13:13:22
折口詠人 @o_eight

旧来型の作家という略し方、あれな感じ

2017-01-31 13:13:39
折口詠人 @o_eight

そもそもピンチがよくない説との関係はまた後日、気が向いたときに。

2017-01-31 13:15:36
折口詠人 @o_eight

実は自分の中でラノベの定義は年々拡大していて、少し前に火星の人の原著を読んでたときもラノベ読んでると感じてたし、森博嗣読んでるときもラノベと感じてるし、エンタメ小説の八割ぐらいは内心ラノベだと思って読んでるので。

2017-01-31 17:09:53
折口詠人 @o_eight

だから、新人賞系のラノベもなろう系のラノベも結局ラノベなんだけど、ここに差異を感じる人はけっこういるし、創作の方法論が実は違うので、その辺はまた別の問題として差異を楽しめるわけです。

2017-01-31 17:10:44
折口詠人 @o_eight

ラノベ目なろう科異世界転生属俺TUEEE種みたいなそんな感じ

2017-01-31 17:12:01
折口詠人 @o_eight

ラノベとして出るもののバリエーションが増えれば増えるほどラノベは科から目、目から綱、綱から門、門から界になるような感じで自分の中で総称としての存在になっていく。

2017-01-31 17:13:00