凍土遮水壁(海側)の効果は30~40%しかなかったが、凍土遮水壁(山側)は、これから本気を出すかもしれない。

凍土遮水壁(海側)の数字での評価が公表されたので、これについて解説します。
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

つまり最近は、地下水ドレンの稼働水位は地表近くの高い位置に引き上げられている(下段グラフの赤線)。東電はこの理由を説明していないけれど、おそらく、凍土壁内外の水位差をなるべく小さくして、4m盤への移行量を小さくしようとしているのだと思われる。 pic.twitter.com/KgjRpT6Fqg

2017-02-02 21:08:50
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しかし、今回比較の対象とした2016年3月末頃は、地下水ドレンの稼働水位は現在と同程度だったから、今回の凍土遮水壁(海側)の評価については、この影響は小さいだろう。

2017-02-02 21:10:31
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

しかし、4m盤の水位をあまり高い位置に保つと、大雨が降ったときに、地下水位が上昇してあふれる危険性がある。(2016年の8月には、実際にそういうことが起こった。)なので、4m盤の地下水位を高く維持することは、本当は良いことではない。

2017-02-02 21:10:58
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おそらく、6月の梅雨期の前までには、地下水ドレンの稼働水位をもっと下げる(=4m盤の地下水位を下げる)ことになるだろう。その時には、4m盤への地下水流入量は、現在よりももう少し多くなると思われる。

2017-02-02 21:11:33
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ちなみに地下水ドレンの運用は、GLー0.6m~GLー1.516m(OP+3.315m~OP+2.399m)の範囲で運転する計画とされており、この範囲から逸脱しているわけではない。出典:2017/1/19面談資料→ nsr.go.jp/data/000176644… pic.twitter.com/ijyIvz82B3

2017-02-02 21:12:11
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【4m盤流入量の今後】

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今後、凍土遮水壁(山側)の凍結がうまく進み、建屋周辺の水位をもっと下げることが出来れば、4m盤との地下水位の差は少なくなるから、4m盤への地下水流入量も減ってゆくだろう。しかしそれは、うまくいった場合でも、まだ1年くらい先の話になりそうだ。

2017-02-02 21:13:16

 

【サブドレン・地下水ドレンのデータまとめ】

(2017/1/17まで)

Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

「サブドレン汲み上げ量」(1/17まで) 配管工事のため、1/11~1/19にNo.5系統を停止、1/24~2/1にNo.2系統、2/1~2/10にNo.4系統を停止の予定。 サブドレン・地下水ドレンのデータまとめ(xlsx)konstantin.cocolog-nifty.com/blog/files/sub… pic.twitter.com/dKGgCCYKXA

2017-01-31 14:03:18
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続き)「4m盤の地下水汲み上げ量」(1/17まで) 凍土遮水壁(海側)の凍結前は、20mm程度の降雨でも汲み上げ量が跳ね上がっていたが、最近はそれほど増えないのはなぜだろう? pic.twitter.com/bS7aRGwR71

2017-01-31 14:06:55
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【水処理週報まとめ】

(2017/1/27公表分まで)

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【更新】「水処理週報まとめ xlsx」(1/27東電公表により更新)konstantin.cocolog-nifty.com/blog/files/ens… 汚染水増加量(前4週平均、1/12まで)は、200m3/日近くまで下がっている。これは小雨のおかげと、各種の対策がちょっとづつ奏功しているためだろう。 pic.twitter.com/e66zjfiZ12

2017-02-03 14:13:20
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続き)特に、4m盤からの移送量(オレンジ色)が、大きく減っているが、このうち、凍土遮水壁の寄与分は40m3/日程度で、残りはフェーシングや、細かい運用の改善によるモノだろう。 pic.twitter.com/5Su0a2Xuf3

2017-02-03 14:16:52
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続き)ちなみに、昨夏の大雨の時に、建屋への流入や4m盤からの移送量が大きく増えた原因の一つは、サブドレン等処理施設の能力が不足していたためだった。これは現在、増強(2系列化)の工事が進んでいるので、今年の多雨期にはもうすこしマシな運用になるはずである。

2017-02-03 14:21:42
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続き)建屋周辺の水バランス(前7日平均、1/12まで)は、700m3/日程度まで下がっており、過去の小雨期よりも減っているが、フェーシングの効果もあるはずだから、凍土遮水壁(陸側)の効果が出ているかどうかは、まだわからない。効果が出てくれば、この総量がはっきりと低下するはずだ。 pic.twitter.com/VH2NFVEvCq

2017-02-03 14:26:47
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続き)このところタンクの建設が進み、ALPS処理水タンクに余力が生じている。(なぜかALPS処理量は増えていない。)Sr処理水は、最近は横ばいで推移している。 pic.twitter.com/OgkvYs0A2g

2017-02-03 14:29:11
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続き)建屋+タンクの総保有水量は、現在103万トン。昨年10月からは、増加のペースが落ちていることがわかる。しかし本当に増加が減るのは、凍土遮水壁(陸側)の凍結が進むのを待たなければならないだろう。 pic.twitter.com/9S2nFFUzIC

2017-02-03 14:33:54
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続き)1日当たりの水量の増加量(前4週平均)。このところ、200m3/日程度で推移しており、過去最低のレベルとなっている。 pic.twitter.com/4eaDyIyzZT

2017-02-03 14:35:47
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続き)1日当たりの水量の増加量(前1年平均)は、昨年秋まで 500m3/日前後で推移していたが、このところ急低下している。 pic.twitter.com/0ZUXN8egyz

2017-02-03 14:39:18
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続き)このところALPS(オレンジ色)は 300m3/日程度、サリー・キュリオン(青色)は 600~700 m3/日程度で運転されている。 原子炉注水量(赤色)は、少しずつ減らされ、現在 300m3/日を割り込んだところである。 pic.twitter.com/RhtzycyTnI

2017-02-03 14:44:12
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参考資料など

東京電力ホールディングス 株式会社 @OfficialTEPCO

【陸側遮水壁の現状について】みなさまからご心配いただいている、陸側遮水壁の現状について、当社リスクコミュニケーターがわかりやすくご説明いたします。 twme.jp/TEPC/01J3 pic.twitter.com/4p9DWhG8KN

2016-12-12 19:48:33
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灰猫(にゃーん野郎) @nekoyasshiki

東京電力は22日、汚染水対策のために福島第1原発の建屋周辺の地下を凍らせた「凍土遮水壁」(全長約1.5キロ)で、地下の配管を循環している冷却液が漏れ、北側の約20メートルの区間が冷却できなくなったと発表した。 mainichi.jp/articles/20161…

2016-12-23 01:55:02
ryugo hayano @hayano

凍土壁の全面凍結容認へ 規制委、2段階で  :日本経済新聞 「凍土壁の遮水効果は限定的で、段階的に閉じれば建屋内の汚染水が外に漏れ出す懸念は低いと判断」 nikkei.com/article/DGXLZO…

2016-12-27 05:59:18
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