博物館自然教室「三葉虫を調べよう」講師:河部 壮一郎さん 2017年1月29日 須田葦也さんの福井県立恐竜博物館(FPDM)紀行

恐竜ファンで折り紙作家の須田葦也さんの福井県立恐竜博物館(FPDM)イベントレポート 2017年1月 https://www.dinosaur.pref.fukui.jp/event/2016/20170129/ 博物館自然教室「三葉虫を調べよう」 2017年1月29日㈰ 13:00~15:00 講師:河部 壮一郎氏
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須田葦也 @sudaashiya

型に石膏を流し込み、10回ほどテーブルにとんとん叩きつけて空気を抜き、固まるまだの間、再び講義に戻る。 pic.twitter.com/NV3pWU1uXS

2017-01-30 23:43:52
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須田葦也 @sudaashiya

ファコプスの仲間はオルドビス紀以降に非常に栄えたグループ。 棘の多いケイルルス亜目、特徴的な瘤のある頭鞍をもつカリメネ亜目、非常に発達した眼を持つものが多いファコプス亜目がいる。 pic.twitter.com/xVtNNqGqc8

2017-01-30 23:49:23
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須田葦也 @sudaashiya

三葉虫の体の仕組みとしてハイポストマというものがある。この下に口があり、マスクのようなもの。小粒子食者のハイポストマはやや大きく尖っており、捕食・腐食者のハイポストマは小さく周辺は丸い。懸濁物食者のハイポストマは小粒子食者に似ている他、フィルターの役割もしていた。 pic.twitter.com/mRE0EBi0Di

2017-01-30 23:56:17
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須田葦也 @sudaashiya

ところがハイポディクラノータスのハイポストマはフォーク型で食餌に使うにはデカすぎる。ここからハイポストマは泳ぎに関係してるのではないかという考えが出てくる。流水で実験してみるとこのフォークの有無で泳ぎ方に明らかな違いが出てきた。フォークがあると水の流れで浮き上がる。 pic.twitter.com/hIzap7JtII

2017-01-31 00:01:26
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須田葦也 @sudaashiya

メトポリカスのCTスキャン画像。オレンジ色の部分がハイポストマ。 pic.twitter.com/3baSxC8uYw

2017-01-31 00:08:45
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レポート続き

須田葦也 @sudaashiya

続いて三葉虫のからだのしくみ「複眼」ですが、また明日ということで。(ひっぱります) pic.twitter.com/f0ztNVCQK5

2017-01-31 00:09:12
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須田葦也 @sudaashiya

福井県立恐竜博物館の博物館自然教室「三葉虫を調べてみよう」、もうちょっと続きます。 pic.twitter.com/45NtVcyPoG

2017-01-31 22:03:01
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須田葦也 @sudaashiya

三葉虫の複眼は、多くの三葉虫は完全複眼と呼ばれる目を持つが、ファコプス目のみ集合複眼と呼ばれるものが見られる。 エルベノチレの集合複眼は上に大きく張り出しており、日除けのような縁が見られる。 三葉虫の眼から推察される視角から、その三葉虫の生活様式も推察できる。 pic.twitter.com/Ru1pIsmurQ

2017-01-31 22:39:44
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須田葦也 @sudaashiya

1.底生生活者 水平面から上方40度までは視野を確保していた。前後方向は眼の形状を半円形に近づけ視野を広げた。   2.埋在生活者 殻が厚く明らかに底生と思われるが体を水平にしたとき胸部のラインと複眼最上部ラインが一致しない。体の後ろ半分を砂の中に埋めていたと考えられる。 pic.twitter.com/GNrAvBnGhj

2017-01-31 23:07:37
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須田葦也 @sudaashiya

3.遊泳生活者 体に対し非常に大きな半球状の複眼を持った三葉虫の眼では上下-60°~+90°の視野がある。これは腹側を上にして自由に遊泳していたと考えられる。   4.盲目三葉虫(洞穴三葉虫) 初めて発達した複眼を獲得した三葉虫の中には、生活環境の中で眼を退化させた種もあった。 pic.twitter.com/iTQHgL3ykn

2017-01-31 23:14:19
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須田葦也 @sudaashiya

4の洞窟三葉虫は獲得した眼を退化させているものが多いが、中にはもともと無いと思われるものも。 pic.twitter.com/wGYqDuNjAT

2017-01-31 23:30:10
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須田葦也 @sudaashiya

非常に大きい目をもつ三葉虫と遊泳三葉虫。三葉虫には2つの眼が繋がって一つの眼になったものも。(ピストルのお巡りさんみたいな感じかな?) pic.twitter.com/WpuVrjJRzC

2017-01-31 23:32:50
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須田葦也 @sudaashiya

三葉虫はどうやって身を守った? ・アサプスは長く伸びた眼を持ち、砂に埋もれ眼だけ出して様子を覗っていたと思われる。但し硬い殻性で、カタツムリのように自由に動くわけではない。 ・ホプロリカスのようにトゲを持つものもいたが、そう太くないので防御に役立ったかは不明。(擬態?ステルス?) pic.twitter.com/rCMYPqiXy5

2017-01-31 23:35:12
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須田葦也 @sudaashiya

また、ダンゴムシのようにくるっと丸まって防御姿勢を取ることも。この時、頭のフチと尾のフチがぴったり合わさるものもあり、ロックがかかる種類もある。 ちなみに殻はキチン質でなく石灰質だったそう。 pic.twitter.com/wE56A1X9Bc

2017-01-31 23:38:09
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石膏レプリカの型抜き

須田葦也 @sudaashiya

このあたりで石膏レプリカが固まったようなので、型からはずします。 pic.twitter.com/dZIQBoKDrV

2017-01-31 23:38:59
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須田葦也 @sudaashiya

型はゴム部分が石膏の土台から外れるようになってます。 pic.twitter.com/u13i0rCMre

2017-01-31 23:39:52
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須田葦也 @sudaashiya

定番の立体写真。複眼のつぶつぶもちゃんと抜けてます。 pic.twitter.com/lpJHbfQFxp

2017-01-31 23:41:43
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須田葦也 @sudaashiya

ちなみにこちらが実物化石。 pic.twitter.com/GW17SrWkAT

2017-01-31 23:43:14
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須田葦也 @sudaashiya

この石膏レプリカをスケッチしてみる。「節の数が違うと別の種になってしまうことがあるので注意してください」と先生にビビらされる。 pic.twitter.com/mY9p2D9zYT

2017-01-31 23:45:44
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須田葦也 @sudaashiya

三葉虫はどうやって大きくなる? 脱皮により成長していく。脱皮の時は顔線から割れて外側が無くなり頭から出てくる。脱皮したあとの殻の化石は顔線から外側が無くなっている。 pic.twitter.com/qRGLYVKirD

2017-01-31 23:49:36
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須田葦也 @sudaashiya

福井県立恐竜博物館の博物館自然教室「三葉虫を調べてみよう」、終わりに近づいてきましたが、また明日へ続きます。(ひっぱるひっぱる) pic.twitter.com/hEwS23gVUk

2017-01-31 23:53:38
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