[endless 山田正亮の絵画]講演会 坂本夏子(画家)[メモ書き]

2017年2月11日(土・祝)14:00-15:30 国立近代美術館講堂 http://www.momat.go.jp/am/exhibition/yamadamasaaki/#section1-3
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みそむーおでん @misoni_2013

画像:入院している山田。 坂本「肺結核で入院を繰り返していたのでそのビジョンが浮かんだ。日記を見ると、制作が中断され描きたいけど描けない横を見てずっと過ごしてた時期があったろうと思う。

2017-02-12 12:35:38
みそむーおでん @misoni_2013

坂本「世界は重力があって平たくのっていくのでストライプが基本的に目の前があるが、寝転ぶとそれが縦になる。現実を変えて横が縦になるんじゃなくて目線が変わることで変わる。垂直・水平が自分の目線が変わることでモチーフが変わるそんな方向かもしれない。

2017-02-12 12:36:01
みそむーおでん @misoni_2013

坂本「山田は人間としてどんな画家だったのか想像することから始まりそれをふまえてまた絵を見た。自分が山田の絵から複雑なことを受け取れなかったのはなぜか。それは絵の仕事は絵画がとあるイリュージョンの器であることが前提で始まってるから。

2017-02-12 12:53:37
みそむーおでん @misoni_2013

坂本「絵を見てる時や自分の絵を描いてる時でもいいが、そこに付けられてる絵の具の持ってる情報例えばピンクが3gほど薄く伸ばされある面積で塗られてるとしてその情報の総量があるとすれば、見え方で変化させる。重い絵の具や物質的にも見え方的でも他の対比でとても弱まって見える。

2017-02-12 12:54:01
みそむーおでん @misoni_2013

坂本「絵の具の力関係、タッチとか画家の作為である一点を積み重ねることで書き換えられることに興味がありプロセスを重視して絵を描いている。

2017-02-12 12:54:13
みそむーおでん @misoni_2013

坂本「山田のように予めこのようなことを描こうというビジョンを再生するために描くのではなく、私は、ゴールは見えてる時もあるが、どのプロセスを通れば自分と絵画がゲームをし絵画というプロセスにしかおこりえない何かを求めている。

2017-02-12 12:55:46
みそむーおでん @misoni_2013

坂本「山田はこのようなことを描くこと決められている。例えば青とグレーのストライプを描くなら蒼の絵の具1kgとか用意しないと絵が変わってしまう。用意する必要があり私とは動機が異なる。

2017-02-12 12:56:07
みそむーおでん @misoni_2013

坂本「絵を描くことがどのようなことか。比喩表現、物質を使って何かを物質でないものを表す。物質を使って物質であることを言う作品がコンセプチュアルアートにあるが絵画は基本的には比喩表現だろう。

2017-02-12 12:56:35
みそむーおでん @misoni_2013

坂本「絵具という物質を使い、具体的な絵であれば人あるいは波を描く。この画像だと直喩ですね。暗喩的な表現もあれば抽象画では概念を表したり。

2017-02-12 12:56:45
みそむーおでん @misoni_2013

坂本「山田はもっと直接的な何かを表してるようだがしかしコンセプチュアルにそこまで平面を主張してるようではない。どう見るかが見る方に委ねられてるようにみえる。展示は四回見たのだが見るたびに印象が変わっていることに気づいて自分と絵との距離が縮まったようにも感じた。

2017-02-12 12:57:05
みそむーおでん @misoni_2013

坂本「イリュージョンの話の補足としては、初期作品の静物画だったりを見ても最初から平たい。奥行きがないとはちょっと違うが描いてるものが卓上だったりツボなので記号的に奥行きがわかるものの絵の具の付け方を見るとわりとどこも同じように描いている。

2017-02-12 12:57:58
みそむーおでん @misoni_2013

坂本「多少厚い所薄い所あるが極端ではない。絵の具のイリュージョンを使おうとしてるようには感じない。

2017-02-12 12:58:08
みそむーおでん @misoni_2013

画像。ヴェラスケスの絵。 坂本「実物を見ればどんな質感のドレスで空間の感じかありありと分かるリアリスティックに見えそうだが、実はざっくりとしたタッチの少ない手数で描かれものすごく上手い。緻密に描かれたただの絵を見るのとは違う体験ができる。

2017-02-12 12:58:29
みそむーおでん @misoni_2013

画像。ドローネ 坂本「色彩の対比やグラデーションで手前と奥が分かりまたは反転するタッチや色彩の扱い方と山田は違う。極力そのようなことは使わないという感じで描いてる。普通に観察して描けばここまで平坦にならないだろう。

2017-02-12 12:58:44
みそむーおでん @misoni_2013

坂本「デッサン的な静物画ではもう少し現実のツボの出っ張りを表すために絵の具のテクニックが必要で多少絵の具のイリュージョンを扱うことになるし、むしろ訓練でそうなる。

2017-02-12 12:59:14
みそむーおでん @misoni_2013

坂本「山田は静物画以前の作品がご自分で削除されてるだろうからどのような訓練があったのかわからずその人の資質を読み取る素材すら少ないが、最初から対象を観察することに興味があるより、色や形から解体することが予想され足を踏み入れてるようにみえる

2017-02-12 13:00:04
みそむーおでん @misoni_2013

坂本「具体的なモチーフからの解体はモンドリアンが思い浮かぶ。しかし山田とは結構異なる。

2017-02-12 13:01:16
みそむーおでん @misoni_2013

坂本「画像はモンドリアンの1911年と1912年の作品画像。静物画が解体される様子がよく分かる二枚だ。キュビズムの影響もあるだろう。三次元的な奥行き毎解体している。解体がもっと細かい。表面上でなく奥も使い立体的に解体している。

2017-02-12 13:01:32
みそむーおでん @misoni_2013

画像。モンドリアンの木の絵。三枚。 坂本「有名な木の絵だが、これもだんだんと解体されていく。奥行き、例えば空の空間を解体していく。デッサン的な奥行きが残ってるところから背景も等価値に解体される。山田より30年以上前にこのようなことがあった。

2017-02-12 13:02:00
みそむーおでん @misoni_2013

坂本「絵が解体され抽象になっていくことが念頭に在ったのではないだろうか。山田の絵を展開をみていくと、ある時期まではそんなに飛躍無いのかなと思う、少しずつ解体されたというか。

2017-02-12 13:02:46
みそむーおでん @misoni_2013

坂本「展開する時に全然違うことに気づきいきなり変わることが自分にあるが、彼はずっと1つの問題を抱え続けて一生描くんだな、と。

2017-02-12 13:02:53
みそむーおでん @misoni_2013

坂本「絵を描く事や美術や作品全般作ることについて、私をコップに例えれば、最初から穴が開いてるコップでありそれに液体を注ぎ込み続ける感じ。満たされることはないが注ぎ続けたい。

2017-02-12 13:03:47
みそむーおでん @misoni_2013

坂本「山田は自分というコップへ、穴が空いてたかもしれないがその穴へ詰め物をして液体を注ぎ込んでるように見える。だから積み上がっていく。そして最後の仕事で円環が閉じた。注ぎ切ることが可能とすれば穴を塞ぐしか無い。だからノイズがないと思う。

2017-02-12 13:04:10
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