日本企業の『いま』・・・新卒に即戦力を求めざるを得ない理由

>本当に問題をみる視線を企業側の事情のみに絞ったお話。話者を批判したいわけではない。タイトルに偽りなしだし、よく知りもしないで学生のことを知ったかぶって語ってるような人と比べるととても誠実な方なのだと思う。 / ただしこの記事に対する反応がわからん。「学生必読!」とか言ってる人は、これだけ読んで学生にどうしろというのか。
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小林恭子 @ginkokobayashi

私はこれまで、大学生の就職活動問題(仕事が見つからないなど)の深刻さにぴんときていなかった。しかし、どうも日本はーネットで動きを追っただけだがーー「ベビーブーマたちのつけを、若者が払っている」感じがする。例えば、新規雇用者に高い英語力を求めだしたのもその1つの表れでは。

2011-03-05 07:26:33
小林恭子 @ginkokobayashi

本当はもう、「新規一括採用」はやめたほうがいいのだろうが、池田信夫さんによれば、そうも行かないという。   (引用) http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51676779.html

2011-03-05 07:27:07
小林恭子 @ginkokobayashi

誰でも考えるのは、日本以外の国のように新卒一括採用をやめて、中途「採用も転職も自由にすればいいということだが、これはむずかしい。日本の大企業のホワイトカラーの転職率は5%程度ときわめて低く、社内の出世競争に敗れた人が多い。」

2011-03-05 07:27:28
小林恭子 @ginkokobayashi

「質量ともに労働力が新卒に極端に片寄っているので、ここで採らないと優秀な人材が採れないのだ。」「『雇用契約の多様化』が昔から提案されても実現しないのは、正社員の雇用保護が絶対的に強い状況では、有期契約でいい人材が集まらないからだ。」

2011-03-05 07:28:33
小林恭子 @ginkokobayashi

「この意味で解雇を実質的に禁止する規制が日本的雇用慣行を支えているが、規制を撤廃しただけでは雇用慣行は変わらない。それはself-enforcingな均衡状態なので、この均衡(の確率分布)を変えるには、中途採用や有期契約でいい人材を採る企業の多様化が必要である。」-池田信夫氏。

2011-03-05 07:28:46
ミニメディア通信猫村記者 @yuuzarmei

池田信夫は新自由主義者 RT @ginkokobayashi本当はもう、「新規一括採用」はやめたほうがいいのだろうが、池田信夫さんによれば、そうも行かないという。(引用) http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51676779.html

2011-03-05 07:30:01
小林恭子 @ginkokobayashi

この問題に関してブログなどを読むと、話題になっているのは「新規一括採用をするような(大)企業の話」であることが、次第に分かってきた。そこで、私はしらけた。それだったら就職先のランクを落とす」「中小企業に勤める」「フリーでやる」「旅行に出る」などなど、選択肢を広げればいいだろうと。

2011-03-05 07:30:04
小林恭子 @ginkokobayashi

ところが、である。「世界」3月号に出ていた、就職に関するいくつかの記事を読んで、私の考え方は変わった。エリートだけの話ではない。読んでいて寒気がした。

2011-03-05 07:30:43
小林恭子 @ginkokobayashi

一つの具体例として、「企業と個人の新たな関係」という、ノンフィクション作家稲泉連さんと、トライアンフ代表の樋口弘和さんの対談がある。ちなみに、私は稲泉さんにも樋口さんにも悪意を持っておらず、攻撃するつもりも全くない。言葉の裏に透けて見える、日本社会のもろもろにつらい感じがする。

2011-03-05 07:31:07
スターチスの花言葉 777 @s2s7t3

@ginkokobayashi 小林さんのつぶやきとても勉強になります。

2011-03-05 07:31:15
小林恭子 @ginkokobayashi

まず、企業の採用活動にどのような変化が見られるかと聞かれ、樋口さんはこう答える。-「企業に余裕がなくなって、できるだけ入社したその日から、稼いでくれ、といわばせこい考え方に変化してきています」

2011-03-05 07:31:58
スターチスの花言葉 777 @s2s7t3

@ginkokobayashi 何か凄い危機感を直感で感じたのでしょうか?

2011-03-05 07:32:27
小林恭子 @ginkokobayashi

「教育コストを持てないので、なるべく『出来上がった』子を、お金をかけずに調達したいというのが企業の論理です」。ここら辺は、非常に寂しい。せちがらい。新入社員を「子」と呼ぶのもなんだかな、と。

2011-03-05 07:32:37
小林恭子 @ginkokobayashi

昔、新聞社で確か平社員は「兵隊」と呼ばれていた(今も?)。一人の、大人の働く仲間とは思われていない。

2011-03-05 07:33:13
@Tamny_in_Africa

今でも第一線の営業部隊は「ソルジャー」呼ばわりされています。 RT @ginkokobayashi 昔、新聞社で確か平社員は「兵隊」と呼ばれていた(今も?)。一人の、大人の働く仲間とは思われていない。

2011-03-05 07:34:00
小林恭子 @ginkokobayashi

 稲泉さんは、「企業による採用に変化があったのは、どのあたりからか」と聞き、樋口さんは、「長々と続いてきた日本の人材調達方法が崩れたのは、本当にこの1-2年」として、新卒の学生を採用することが(本来であれば)「いちばん安いし、気持ちいい」

2011-03-05 07:34:08
小林恭子 @ginkokobayashi

「つまり、上下関係が明確なので、会社の価値観で一方的に染めて、そのぶん責任を持つという新卒採用の心地よさを、企業がずっと持ってきた」と答える。「会社の価値観で一方的に染めて」ーここらへん、ぞくっと寒気がしないだろうか?繰り返すがこれは樋口さんの考えというよりも、一般的な会社の話。

2011-03-05 07:35:12
小林恭子 @ginkokobayashi

樋口さん「おそらくバブル崩壊前の世代まではさほど深く考えなくても就活ができました。自分で企業を探すというよりは、会社案内を送ってきた企業の面接を受け、受かった中から選ぶ、といった感じでした」「

2011-03-05 07:37:12
小林恭子 @ginkokobayashi

僕もふくめて、普通は、求人が一斉には始まる大学四年の10月1日から何社かを見て回って、特に悩まず『ご縁』で入社した」。・・もしそういう状況だったのであれば、これはもう、あまりにも楽すぎた話ではなかったのだろうか?「

2011-03-05 07:38:03
Satoshi Saitou @sasaitou

会社という人格はないので、具体的には個々の管理職。そういう意識を持つ人は多い。自身がそういう風に扱われたから。/RT @ginkokobayashi: 「つまり、上下関係が明確なので、会社の価値観で一方的に染めて、そのぶん責任を持つという新卒採用の心地よさを、企業がずっと持って…

2011-03-05 07:38:10
小林恭子 @ginkokobayashi

さらに少し先の樋口さんの話:「たとえばうちは小さな会社ですが、7-8人の新卒を入れています。当たり前ですが、1年目はほとんど役に立たない。一人仮に年間で総人件費500万かかるとすると、半人前分働いたとしても、2000万円が赤字になる。これが中小企業の実態です」

2011-03-05 07:38:33
YUKI @yukiffle

@ginkokobayashi 新卒でとある企業に入社しましたが、半年に及ぶ研修という名の洗脳か?と思います。きっとどの企業もそうなんだと。

2011-03-05 07:38:54
小林恭子 @ginkokobayashi

「1年目はほとんど役に立たない」-に、結構がーんときた。そんな風に見られているのか、と。思い起こせば、私も会社員時代は、きっとそんな風に見られていたなあと。なんと世知辛い考えなんだろう。誰でも最初はしろうとなのになあ。

2011-03-05 07:39:03
小林恭子 @ginkokobayashi

泉さんに、大学を出て正社員になれなかった人を企業がどう見ているかと聞かれ、樋口さんは、一般的な話として「率直に言えば、非常に差別的に、切り捨てるような発想で考えている人が多いのではないかと思います。僕自身、そういう見方をしていると思います」

2011-03-05 07:40:23
小林恭子 @ginkokobayashi

「企業はまだまだ男性社会で、頭がいいけれども逆らわないみたいな学生が好きでしょうがいない。言葉には出てこないですけれども。フリーターに対して上から目線で見るのも、早期に転職する子にだめな烙印を押すのもそういう考えからきています。」

2011-03-05 07:40:52
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