- gakky88NSR
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本当に使えない奴を舐めるなよ!? ただ立ってるだけの方が百倍マシな事態を引き起こすからな? 物を運ぶだけでも「投げるな」って指示しておかないと投げるし指示してもみてなきゃ投げるKUSOYAROUすら居る。休憩も「戻れって言われなかったから」ってずっと座ってるとか謎すぎる…。
2017-03-08 19:10:20RT> 伝説の奴がいたなぁ。 俺が入る前に何度かやらかしてたらしく、噂だけは聞いていた。 皆「何してもダメ」「いない方がマシ」「二度と関わりたくないNO.1」と言っていた。
2017-03-08 19:26:11各リーダーから「今度凄腕のプログラマが来る」と言われて、皆わくわくしていた。 しかし部長(ポンコツ)が連れてきたのは、伝説の『キキさん(仮名)』だった。 彼を見た瞬間、普段温厚なデザインリーダーが顔を真っ赤にして頭を抱えた。 僕は「どうしたんですか?」と訪ねた。
2017-03-08 19:33:11「これは…大変なことになる…」「俺は関わりたくない…」「まぁこっちに被害が来ない様にがんばって…」と言って肩を叩かれた。 僕は彼に会ったのは初めてだったが、彼が滅茶苦茶にした仕事を任された事があった。 結局僕もそれを直せず、デザインリーダーが引き継いだが、リーダーも直せなかった。
2017-03-08 19:37:39その仕事は外部に一から作ってもらう事で終了した。 その件があったのである程度は覚悟していたが、後にその覚悟は甘かったと痛感することになる。 その前に、なぜ彼が来たのかを説明しなくてはならない。
2017-03-08 19:51:26最初は凄腕のプログラマが来る予定だった。 しかし、ポンコツの部長は面談の時、上から出して良いとされた給料の約半額で交渉したため、決裂していたのだ。 これによりゲームデザインの大幅変更が確定。 唖然とするチームメンバー。 「えへへ…」と頭をかく部長に、全員が殺意を覚えた。
2017-03-08 20:05:22その罪滅ぼしということで、凄腕プログラマの代わりに連れてこられたのが伝説のキキさんだった。 (もう一人いたけど、こちらは普通の方なので話には出てきません。) 凄腕プログラマの給料分で、外部の人間2人を雇えるということである。
2017-03-08 20:08:55彼らは企画で、セット&イベント班リーダーの僕の下についた。 やることはマップに敵やギミック、イベントを配置し、ゲームを面白くする事。 今で言う「レベルデザイン」に相当する内容だった。 各メンバー4から5ステージを担当し、そのステージはかなり自由に作ることが出来る。
2017-03-08 20:16:10メインのストーリーは決まっているけど、ステージ内で起こることはセリフや実機イベントシーンまでかなり自由に作れた。 キキさんはそれらが決まった後にやって来たので、他の人が考えたステージを割り振った。 なるべく簡単に作れそうなステージを割り振った。
2017-03-08 20:19:54まず最初に躓いたのは、開発ツールの使い方だった。 開発ツールはこのゲーム専用のもので、全員説明を受けて、操作説明のプリントも貰っていた。 説明の上手さに定評のあるプログラマのおかけで、企画10人中、9人は理解していた。 そう、キキさんを除いて。
2017-03-08 20:25:05サクサクと作る僕の横で、フリーズしているキキさん。 画面を見つめたまま動かない。 5分くらい横目で見てたけど全く動かない。 20分くらい止まったままなので「どうかしましたか?」と声をかけた。 キ「操作方法がわからないんです」と言う。 説明を一緒に受けましたよね?と言うと、
2017-03-08 20:31:49キ「受けてません」と言う。 俺「いや、一緒に受けてたしw」 キ「いや、受けてないです」 俺(なんやコイツ…) 俺「まぁ分からない時は遠慮なく聞いて下さい。プリントもありますし」 キ「プリント失くしちゃって…」 俺(は?じゃあ説明も受けてるやんけ) 俺「それも言って下さいね」
2017-03-08 20:38:20プリントをコピーして渡す。 そしてまたフリーズしている。 何も聞いてこない。 たぶんまた分からないんだろうな、と一からマンツーマンで教えることにした。 1時間で終わる話を、実演して見せながら3時間かけて教える。 キ「やっと分かりました!ありがとうございます!」
2017-03-08 20:43:01あれから何日か見ているが、キキさんはよくわからないものを作っている。 グチャグチャにしては止まり、グチャグチャにしては止まるを繰り返している。 向こうからは全く質問は無い。 たまりかねて「何を作ろうとしてるんですか?」と聞くと、簡単に作れる事を物凄く複雑に作ろうとしていた。
2017-03-08 20:47:49俺「この機能を使えば簡単に出来ますよ。説明しましたよね?」 キ「そうでしたっけ?あ、これでいいんだー」 恐らくだが、キキさんは2つ3つ程度の機能だけで全てを作ろうとしていた。 (何百という機能、パラメーターがある) 恐らく他の機能は忘れてしまっている気がした。
2017-03-08 20:52:54出来る限り、手の空いた時にキキさんに教えるようにした。 皆のステージが2つ出来上がった頃、キキさんは1つのステージの序盤までしか進んでいなかった。 このままでは5ステージは無理だ。 そこで僕とT氏とY氏で1ステージずつ、キキさんのステージを受け持つことになった。
2017-03-08 20:58:063人がキキさんを手伝う事になった日。 流石に残業を増やさないと間に合わない。 しばらくはキツイ残業が続くなぁと3人が覚悟した時、「お先で~す♪」とキキさんが帰ろうとした。 キキさんは仕事は減ったがそれでも全然間に合ってない。 俺「ちょって待って下さい」
2017-03-08 21:06:58俺「なんで帰るんですか?」 キ「いや、仕事も減ったし久しぶりに早く帰れると思って」 俺「それは僕達がキキさんの分を引き受けたからですよね?」 キ「はぁ」 俺「僕達はキキさんが遅いから手伝ってるんです。なのにどうしてキキさんが帰るんですか?」 キ「はぁ」
2017-03-08 21:14:24俺「まぁ2ステージ間に合うんでしたら帰っても結構ですが…」 キ「はい、お疲れ様でした」 スタタタター 俺「え?」 キキさんは帰った。
2017-03-08 21:17:443人のキキさんへのヘイトは相当溜まっていた。 他部署とのやり取りはT氏を使って一本化するという決まりになっていた。 それは、あの会議を変えたDが情報の混乱を避けるために決めた事だった。 しかしキキさんは知らない所で勝手に色々と動いていた。 そして他部署からT氏にクレームが来た。
2017-03-08 21:27:05内容はよく思い出せないが、「キキさんを何とかしてくれ」的なもので、それはT氏がキキさんのミスを庇った直後の事だった。 何度も「他部署への要件はT氏に」と言っていたのだが、「直接言った方が早いんで」と聞かなかったのだ。 T氏は顔を真っ赤にして、またいつもの説明をした。
2017-03-08 21:36:23僕はT氏の説明が終わってしばらくしてから、「キキさん…、今のはダメっすよ」、とT氏がキキさんをずっと庇ってくれていたこと、そんなT氏に対してキキさんがした事は優しくない、という事を結構キツイ言葉で言ってしまった。 言った後、僕はちょっと言いすぎた、と反省していた。
2017-03-08 21:41:14僕は「心理的に2時間後くらいにキキさんが誤ってくるだろうから、そしたら僕も言い過ぎた事を謝ろう」と思っていた。 2時間後、キキさんが「がっきーさん…」と声をかけてきた。 僕は「キタキタ!ごめんね!僕も謝ろう!」と次の言葉を待った。 キ「がっきーさん、なんで…」 俺「うんうん」
2017-03-08 21:44:20僕はてっきり謝罪の言葉が出てくるものだと思っていたので、キキさんの発言にフリーズしてしまった。 俺「キサマ…?なんて言ってないけど?」 キ「言いましたよ!さっき僕に!貴様って!許せないです!」 俺(あ、「キキさん」を「キサマ」と間違えたのか!?)
2017-03-08 21:49:50