「役に立つ学問」に人文学は入ると思います~~「人文学は何の役に立つのか?」(道徳的動物日記より)の議論に関する私見 Part.2~

本まとめは、「人文学の社会的価値は「生きやすさの実践法」の探究にあるのではないか~「人文学は何の役に立つのか?」(道徳的動物日記より)の議論に関する私見~」の続編です。 はてなダイアリーの「人文学は何の役に立つのか?」(道徳的動物日記より)の議論で紹介されていた、内田樹氏の「役に立つ学問」を改めて拝読。内田樹氏が指摘したことに対して考え、生計を立てていくために大学(等)で勉強に取り組むことに少し、ツイートしました。 その後、もう一度、人文学は役に立つのか?どこに価値があるのか?自分のツイートをまとめました。 続きを読む
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【更に補足】
人文学に価値はあるか否かという議論と、今の日本における職業的な人文学不要論を混同してはいけないというご意見、あります。研究者として、私はそのご意見はごもっともだと思いますし、本来なら混ぜてはいけない議論でしょう。

しかし、これらの問題を、どうしても混同してしまう人たちが存在するというのは、事実としてあります。ツイートで述べたように、実際に2つの議論を混ぜてしまいがちなことが、少なからず、「人文学は役に立たなさそうだから、予算削減!ポスト削減!」といったところに影響しているように思えるのです。

以上のような、私の考えは短絡的で極端かもしれません。けれど、きちんと人文学の価値を理解しずらい人たちにも、きちんと、説明できる範囲でいいので、説明していかないと、最悪、人文学の担い手がいなくなってしまい、消滅してしまうんじゃかいかと、個人的に危惧しております。

【追記】ネット上の一連の議論に対し、発端から盛り上がりの経緯、自分の暫定的な結論まで、書きました。

リンク 仲見満月の研究室 人文学の「価値」を「正面から問うこと」の一連の議論について - 仲見満月の研究室 <今回の記事内容> 1.はじめに~一連の議論の簡単な経緯~ 1-1.「人文学は何の役に立つのか?」(道徳的動物日記)からの出発 1-2.そもそも、この議論での人文学とは? 2.人文学の「価値」に対する仲見満月の私見 2-1.「人文学は何の役に立つのか?」(道徳的動物日記)に対する私見 2-1.内田樹「役に立つ学問」に対する私見 3.真正面から人文学が役に立つことを説明する必要性について 3-1.津軽の現象術者 (見習い さん と仲見満月の議論 3-2.二人の議論を振り返る 4.最後に 1.はじめに~一連の 4 users