ゲーム芸術論・批評論(仮)
それはさておき、海外に日本文化を売るとなると、宗教を布教しに行く、くらいの異文化摩擦があることは念頭に置かれていなくては、ギャップに苦しむことは、これまでの経緯で立証済みだ。#jgame
2011-02-17 02:35:37かといって、目標を無闇に引き下げるのはビジネスとして誤った判断だし、今は国境による文化分断の敷居は引き下げられている。かつてロックが世界に広がったように、社会的なムーヴメントに連動して、文化障壁が弱まる可能性は考えられなくも無いはず。#jgame
2011-02-17 02:38:14村上隆は、美術の分野で正攻法でキャラクター文化を輸出している。そして成功している。ただ見せるだけではなく、日本文化と西洋文化の接点を指摘し、西洋のプロトコルに則って、土俵に乗って勝負をかけている。#jgame
2011-02-17 02:42:27やはり重要なのは、(計量ではなく)輸出先の文化を徹底して分析し、その文化が進化していくために日本の文化が不可欠だ、と思わせるような接合を試みることではないのでしょうか。ただ国内で作ったものを持込で営業かけること自体、一度検討し直すことも考えてよいのではないでしょうか #jgame
2011-02-17 02:47:40(心のぶっちゃけトーク。技術者を育てる育てないは技術論を前提にしているからできる議論であって、日本のゲームが海外で売れないのは技術の問題なのだろうか・・・もっと感性的な、それこそ想像力を生むある種の狂気こそ必要なのではないだろうか。デザイナーではなく、アーティストが。)
2011-02-17 05:27:24海外でも評価される、売れるゲームを作ろうと思ったら海外のゲームもプレイし、海外のユーザーや開発者とも話す事が必要ではないか。ユーザー目線、対話、それを国外に広げる。マーケティングはその一環に過ぎない。国内では日本のユーザーの意見に日常耳を傾けているはす。 #jgame
2011-02-17 08:22:55@TAirMat ゲーム業界のプロダクション力はどうでしょうか。宮崎駿や宇多田ヒカルなど、感性的でありながら豪快に立ち回るアーティストは、やはりプロダクションのマネジメントが強力なのだと思いますが、その辺ゲーム業界はまだノウハウが少ないのではないでしょうか。
2011-02-17 08:24:40@TAirMat 仰ることはごもっともだと思います。ただ、僕としてはシステムの構造美ではなく、インスタレーションとして見た、メディアアートとしての美を強調しておきたいです。ワンダもICOも、いい意味でまだまだ発展途上に思えるんです。
2011-02-17 11:40:02@TAirMat 海外との共同マネジメントに関しては、僕は素晴らしいお考えだと思います。企業に国境が無い時代に、国籍に拘っていては単なる機会損失ですね。エルシャダイが成功したら、新しいブランディングの潮流が見えてきそうで、とても楽しみです。
2011-02-17 11:42:39アートが楽しいかどうかなんて、考えなくてもわかるのだから、考えて批評するというのは、過去に体験されていない新しい体験が見つかったとき、それが今までに無いという理由で看過されてしまわないようにして、それを新しく楽しめるものへとブランド付けしていく役割を担っていることになる。
2011-02-18 14:22:40昨日,キャサリンを少しプレイしたんだけど,「一発芸パズルゲームをPS3とXbox360のフルプライス製品に作り上げるアトラス演出力の勝利」というのが一番の感想.でも,遊んでて何となくファミコンの名作パズルゲームBABELが浮かぶのはワタシだけ?
2011-02-19 13:58:12.@yuhsukek 私はむしろ、ゲームによる独特のテンポ感に基づく演出作品をゲームとして機能させるために、最低限の遊びを仕込んだと解釈しています。キャサリンを分析すれば、ゲームにしか出来ない演出の髄が検出できると思っています。
2011-02-19 14:34:08「ゲームが提供していた、インタラクティブメディアであるが故に独占的に保つことが出来ていた性質である「特別な感情の揺れ」は、ゲームだけが提供できるものではななくなろうとしている」/新清士・現代演劇から考えるゲームの物語性http://t.co/4B8M4FH
2011-02-19 15:16:59スクエニ、アンチ多すぎだろ。よくよく考えて、20年間もこれだけ一貫性持って、かつ都度新しくなる看板タイトル保持してる会社ないじゃん。ナンバリングはナンバー増えるだけ期待も重圧も増える。これを支え続ける誇りを持った企業であることを、もっと好意的に考えていいんじゃないかなあ。
2011-02-21 16:10:20民族音楽のような、メロディやリズムの形式だけで音楽が性格づけられるジャンルって、ゲームとかなり親和性が高い。こういう音楽はバックグラウンドとなる世界観や特定価値観に基づく情緒を共有しなければ本領発揮できないから、それをテキスト、画像で説明してくれるゲームとは相互依存関係を作る。
2011-02-22 16:34:00他の国の人たち見てると、羨ましいときがある。自分のルーツに誇りを持っていて、時にはそれが面倒くさいし、ユニバーサルに逆行するけど、なんだかいい。ポップカルチャーは、概念的に日本的かもしれないけど、形式を徹底して遺棄していないか?これからは形式の時代なんじゃないかと密かに思う…
2011-02-22 16:57:41日本文化が西洋世界の文化的権威に食い込む瞬間。スミソニアン博物館が、ゲームを美術として集め始めた。 http://www.artofvideogames.org/
2011-02-23 21:12:34これすげー革新的。いくら日本文化が愛されても、それは所詮マイナーカルチャーという枠の中で面白がられただけ。メジャーに食い込むことは無かった。
2011-02-23 21:14:35僕はキングダムハーツ2に投票しました。1ではなく2がノミネートされたあたり嬉しい。主題歌がPassionだったのもあるけど、キンハー2ってヘッセとかエンデみたいな教養文学の要素すごい強かったから、ロマン主義の伝統に接続可能なポテンシャルがある。まあ、それ文学だけどwww
2011-02-23 21:21:44んー、趣味を出さないで言えば、ICOとワンダは完全に印象派の仲間だよね。印象派って、ぼかして描いて「いやこれ動いてるからボケるんすよ仕様ですから」って言い張る人たちなんだけど、ワンダも敵の攻撃で吹っ飛んでもたもたしてるけど、「いやこれマジ痛いからてきぱきできないっすよ」な感じが。
2011-02-23 21:27:46俺は「ワンダ好きっす。リアルだからすげー没入感!(嬉)」っていう人に会うと「えっ?」なんだよね。いや俺も大好きだけど、あれ全然こっちの身体性とかガン無視だよね。むしろどうにもならないもどかしさとか、没入したいのにできない、ユーザーを一歩遠ざける感じが客体を観賞物に仕立て上げる。
2011-02-23 21:33:11対象を身体的に取り込む文化と、完全に客体化して観賞物として仕立てる文化がゲームには混在している。もうね、だからこそ面白いんですよゲームって。ちなみに、美術として成立するのは後者だとおもう。それって西洋的な楽しみ方だと思うので。前者はかなりアジア的だと思っていいと思う。
2011-02-23 21:36:58