【横山光輝「三国志」講座125「長坂坡」（前編）】

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座125「長坂坡」（前編）26】 趙雲の動きに顔色を変える敵将でしたが、それでも果敢に趙雲に向かって槍を繰り出します。しかし、槍ってのはこうやって使うものだと、ビュッと鋭く突き出した槍は、敵層の胸をドスっと突きます。敵将は一撃で絶命、地面に倒れます。

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【横山光輝「三国志」講座125「長坂坡」（前編）27】 見ると、この若き将は背中に立派な剣を背負っていました。趙雲は馬を降り、その剣を抜き取り検分します。素晴らしい剣だ、とつぶやいたあと、柄に青釭（せいこう）と刻まれていました。まさしくこれは青釭の剣。

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【横山光輝「三国志」講座125「長坂坡」（前編）28】 この青釭の剣の持ち主は、夏侯惇の弟、夏侯恩ということが知られていました。伝え聞くに、夏侯恩は曹操にとても気に入られ、秘蔵の名剣「青釭倚天（せいこういてん）」の二振りのうち、青釭の剣を与えられたと言います。

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【横山光輝「三国志」講座125「長坂坡」（前編）29】 もう一つの「倚天の剣」は曹操自らが腰に帯びていると言います。こんな名剣がここで手に入るとは、と趙雲は天の授け物と思ってもらっておくぞ、と青釭の剣を背負います。的盧の時といい、趙雲はお宝ゲット率が高いようです。

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【横山光輝「三国志」講座125「長坂坡」（前編）30】 さて、剣をゲットして喜んでいる暇はありません。道草をくった、と早く夫人と幼君を探さねば、と再び駆け出します。しかし、このとき趙雲の周りは雲霞のごとき敵影に覆われていました。ご夫人・阿斗様いずこ！と叫ぶ趙雲。

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【横山光輝「三国志」講座125「長坂坡」（前編）31】 果たして、趙雲は二人を見つけ出すことができるでしょうか。 この続きは（後編）にて。 今回はここまで。