若島正先生(@propara)の洋書千一夜part6

若島正先生の洋書紹介。0251から0300まで。将棋・チェス関連の話題は門外漢の自分に興味深い内容のみ入れています。
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Problem Paradise @propara

【洋書千一夜0252】Geoff Dyer, Zona (2012)。小説家であるDyerが、TarkovskyのStalkerについて、個人的な体験を中心にして語り尽くしたもの。素晴らしすぎて、こんな本を書きたいと思わせるほど。詰将棋でこういう本をぜひ書きたい。 pic.twitter.com/RTOTsiUYyC

2017-05-23 11:34:22
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【洋書千一夜0253】Xavier de Maistre, A Journey around my Room (1795、英訳版2004)。個人的な課題図書その1。旅に出る代わりに、自分の部屋に閉じこもって部屋の中を眺めることで瞑想の旅に出るという、逆説的な旅行の発見。 pic.twitter.com/CP1Eh6eKBq

2017-05-23 11:40:29
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半年ほど先に、停年退官記念講演の代わりになるような、90分ほどおしゃべりをする機会が与えられているのだが、その話のアイデアを思いつき、今はその線に沿っていろいろな小説を再読している最中。そのうちのひとつが、福永武彦の短篇「飛ぶ男」。

2017-05-23 23:40:34
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今となっては相当に気恥ずかしい(「ブラッドベリが好きでした」というのに似ている)が、20歳くらいの頃に、福永武彦ばかり読んでいた時期がある。そういうわけで、今回の再読はほぼ45年ぶりなのだった。

2017-05-23 23:43:36
Problem Paradise @propara

わたしが理学部にいた頃の指導教官だったT先生は、停年退官記念講演のとき、今考えていることについて話され、1時間ほどのレクチャーで、さっぱり話の先が見えないまま、「まあ、なにも結果らしいものは出てこないのですが、この辺で」とおしまいにされた。わたしはそんなT先生が大好きだった。

2017-05-23 23:49:38
Problem Paradise @propara

講演というか、おしゃべりの準備をするのは、詰将棋を作るのとよく似ている(ただ単に、詰将棋の比喩でしか物事を考えられないだけですが)。まず最初に、アイデアが降りてくる。次は、そのアイデアが呼び寄せてくるものを可能なかぎり集め、核となるアイデアの周辺に配置する。

2017-05-23 23:56:32
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停年退官の記念講演とか最終講義というのはやらない。教え子からの花束贈呈とかあったりすると、結婚式での「ご両親への花束贈呈」に似て、そんな場面を想像するだけでゾーッとするほど嫌だからだ。

2017-05-24 00:03:43
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というわけで、風呂に入りながら(45年前と同じように)福永武彦の「飛ぶ男」を再読したのだが、あの頃には「難解」な実験小説と思えたものが、今読んでみれば、拍子抜けするほどロジックが明快すぎてわかりやすい。ほんとに、45年前のわたしはいったい何を読んでいたのだろうと不思議に思える。

2017-05-24 00:55:08
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某プロブレミストが日本に来ているらしく、京都に行くから会わないかと連絡が来た。それじゃホテルのロビーで、と答えると、教えてくれたのは、うちの家から目と鼻の先にあるカプセルホテル。若いのね。

2017-05-30 01:25:36
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どうも風邪を引いてしまったらしく、喉が痛い。ひたすらお布団の中にもぐりこみたいところだが、授業があるのでそうもいかず、つらい。

2017-05-30 01:29:12
Problem Paradise @propara

@kazemidori ご連絡ありがとうございます。実はAha!も後になってから読んだことがあるのですが、どうも中学生の頃に読んだ謎の本とは違うような。わたしの記憶の中の挿絵ともずいぶん違うのです。

2017-05-31 01:32:52
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某プロブレミストを京都の寿司屋で接待。「プロブレムの歴史の中で、誰が一番だと思う?」という質問を受け、ノータイムで「Michel Caillaud」と答えたら、「僕もそう思う」とのことで意見が一致。さらに意見が一致したのは、「二番目は誰か?」が答えるのに難しいということ。

2017-05-31 01:35:46
Problem Paradise @propara

7月15日(土)に、東京のどこかで、「チェスと文学・映画」という題でたぶん2時間ほどおしゃべりすることになっています。場所は未定。

2017-05-31 03:51:26
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研究室の蔵書大処分第1回。5人の院生に、気に入ったもの(で、わたしが将来読まないもの)を持って帰ってもらう。古本を探す院生さんたちの目は真剣で、そういう姿を眺めていると嬉しくなってくるのは変か。これからも毎月第一金曜日に開催の予定。本好きな人は来られたし。

2017-06-02 17:54:30
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『冬冬の夏休み』の一場面にちらりと見えるのは、山本山の海苔の缶なのか。

2017-06-04 13:26:23
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7月に東京でやる予定のおしゃべりのために、チェス小説の三大傑作の二つである、ベケットの『マーフィー』とツヴァイクの「チェスの話」を再読。(もう一つは、言うまでもなく、ナボコフの『ディフェンス』。)

2017-06-04 13:30:00
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ツヴァイクの「チェスの話」でネタになっている、AlekhineとBogoljuubovの局面はこれ。チェス関係の個所では翻訳がイマイチだが、ツヴァイク本人も間違っているとしか思えない部分もある。 pic.twitter.com/i7lE2ZTY7C

2017-06-04 13:34:04
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どれほど将棋が強くなろうが、わたしの頭の中では永遠に詰将棋解答選手権の藤井聡太くんなのだった。(写真は9歳のとき、解答選手権にて。今見てもシビレる。) pic.twitter.com/UE0KUVVsfl

2017-06-04 14:14:35
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咳がひどくて苦しみ中。咳のゴホン待つ。

2017-06-04 14:57:36
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咳が止まらなくなって医者に行くことに。

2017-06-05 09:18:41
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授業でLovecraftを読んでいると、不思議なことに、LovecraftとNabokovの可能な接点というものが見えてきた。Thomas Ligottiが、自分の先達としてLovecraftとNabokovを挙げているのは、慧眼ではないかと思えてくる。

2017-06-08 01:55:41
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7月15日(土)の14:00~17:00に、青山学院大学14号館(総研ビル)8階 第10会議室にて、「チェスと文学・映画」という題で肩の凝らないおしゃべりをします。一般来聴歓迎。www3.u-toyama.ac.jp/kotani/shogi/

2017-06-10 15:41:27
Problem Paradise @propara

結婚当初、うちの嫁さんは「あの上田ってなんなの?」と言っていた。それから30年以上たった今、「詰将棋やってる人って、××××の集まりやね」と言っている。まったく正しい。

2017-06-11 03:27:08
Problem Paradise @propara

学会で2日連続して深夜まで飲む。自分の頭の中に詰将棋が基準にあるからか、どれほど変な人がいても「詰将棋やってる人間ほど変ではない」という意識が働くため、みなまともな人に見える。

2017-06-11 03:31:49
Problem Paradise @propara

王銘琬『囲碁AI新時代』と羽生善治・NHKスペシャル取材班『人工知能の核心』、2冊まとめて書評を書きました。次の日曜に毎日新聞に掲載される予定です。

2017-06-16 01:33:13
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