p_factory

山中千瀬さんの作品について批評してます
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kemurino @kemurino

あれは製紙工場からの煙なんですみんなが上に行く用でなくて/山中千瀬 ◯下の句の言い回しがユーモラス。特に「用」が良く、話し言葉のニュアンスが一首にうまく収まっている。製紙工場という場面設定も面白い。背後に「生死」という言葉が隠れている。NHK「ニッポン全国短歌日和」大賞受賞作品。

2010-03-25 23:48:38
田中槐 @enjutanaka

わたしはこの歌のよさがあまりわからない。 RT @kemurino: あれは製紙工場からの煙なんですみんなが上に行く用でなくて/山中千瀬

2010-03-26 00:31:33
大石直孝 @kero_zo

姐さん、僕は、「用でなくて」という言葉の意味がまずわからんのですが、おわかりですか QT @enjutanaka: わたしはこの歌のよさがあまりわからない。 RT @kemurino: あれは製紙工場からの煙なんですみんなが上に行く用でなくて/山中千瀬

2010-03-26 00:48:00
田中槐 @enjutanaka

「上に行く用」でしょ? そこは。 RT @kero_zo: 姐さん、僕は、「用でなくて」という言葉の意味がまずわからんのですが、おわかりですか QT RT @kemurino: あれは製紙工場からの煙なんですみんなが上に行く用でなくて/山中千瀬

2010-03-26 00:51:17
大石直孝 @kero_zo

@enjutanaka ああそうか、「上に行くためのもの」ということか

2010-03-26 00:52:17
大石直孝 @kero_zo

「『上に行く』用」と読めばいいんだな。

2010-03-26 00:53:30
田中槐 @enjutanaka

そこを含めて、この歌は歌未満なものを含んでいるような気がする。あの日の斉藤さんの解釈がよすぎたと思う。 RT @kero_zo: @enjutanaka ああそうか、「上に行くためのもの」ということか

2010-03-26 00:54:36
大石直孝 @kero_zo

うん、歌未満ということ、よくわかる。作品の伸ばした手が詩に届いていない感じがする QT @enjutanaka: そこを含めて、この歌は歌未満なものを含んでいるような気がする。あの日の斉藤さんの解釈がよすぎたと思う。 RT @kero_zo: @enjutanaka...

2010-03-26 00:57:20
田中槐 @enjutanaka

「みんなが上に行く用」で、本当に誰もが「焼き場のけむり」を想像できるだろうか? RT @kero_zo: うん、歌未満ということ、よくわかる。作品の伸ばした手が詩に届いていない感じがする

2010-03-26 01:00:09
大石直孝 @kero_zo

いや、無理だろうと。これは編集者的な観点からいっても。ああ、編集者的観点はいらんなw QT @enjutanaka: 「みんなが上に行く用」で、本当に誰もが「焼き場のけむり」を想像できるだろうか? RT @kero_zo:...

2010-03-26 01:04:11
田中槐 @enjutanaka

土岐さん、堂園さん、応えてよ〜。

2010-03-26 01:06:36
大石直孝 @kero_zo

まず「動詞」プラス「用」では、日本語のシンタックスからいって負荷が大きすぎるでしょう。(場面を限定した)話し言葉では可能でも、拍数の限られた定型の中では補助線が必要

2010-03-26 01:07:02
田中槐 @enjutanaka

そういう「話し言葉」的なものをうまく取り込んだ、ということでもあるのだろうけど。 RT @kero_zo: まず「動詞」プラス「用」では、日本語のシンタックスからいって負荷が大きすぎるでしょう。(場面を限定した)話し言葉では可能でも、拍数の限られた定型の中では補助線が必要

2010-03-26 01:09:13
大石直孝 @kero_zo

仮に「《みんなが上に行く》用」と表記したとしても、製紙工場以外にも煙をあげるところはあるわな

2010-03-26 01:10:21
大石直孝 @kero_zo

うん、でも話し言葉的なものを取り込んで、それがどうしたって感じも残る。やっぱこの作品には賛成しかねるなあ QT @enjutanaka: そういう「話し言葉」的なものをうまく取り込んだ、ということでもあるのだろうけど。 RT @kero_zo:...

2010-03-26 01:11:26
大石直孝 @kero_zo

さきほど「製紙工場以外にも煙をあげるところはあるわな」としたのは、「製紙工場以外に煙をあげるところはいくらもあるわな」の誤りでした

2010-03-26 01:13:14
田中槐 @enjutanaka

作者の山中さんはとても才能のあるひとだと思う。「早稲田短歌」の作品もよかった。「きずついたことば譜面にならべればすべていのちにみえる放課後」とか。

2010-03-26 01:16:18
大石直孝 @kero_zo

その歌は、下句にダイブしている感じがあっていいなあ。 QT @enjutanaka: 作者の山中さんはとても才能のあるひとだと思う。「早稲田短歌」の作品もよかった。「きずついたことば譜面にならべればすべていのちにみえる放課後」とか。

2010-03-26 01:19:41
kemurino @kemurino

補足/あれは製紙工場からの煙なんですみんなが上に行く用でなくて/まず景としては、煙突からけむりがしらじらと上っている。その煙が話者等の眼に、火葬場のそれと映ったという歌ですね。「みんなが上に行く用=人間を天国へ送るためのもの」。工場見学のような状況を想像してもよいかもしれません。

2010-03-26 09:30:24
kemurino @kemurino

この歌の良さはやっぱり下の句の文体でしょう。「〜する用でなくて」という表現、短歌の文脈としては負荷が大きいかもしれませんが、この歌の場合それもプラスなのでは。結句で、「〜でなくて」と性急に隠蔽されることによって、かえって死のモチーフが顕になる。

2010-03-26 09:53:38
田中槐 @enjutanaka

この歌が良いという人は下句を評価して、だめだと思うひとは下句がだめだと言う。この落差をどう説明すればいいんでしょう? 永遠にわかり合えないものなの? RT @kemurino: この歌の良さはやっぱり下の句の文体でしょう。「〜する用でなくて」という表現//

2010-03-26 10:59:20
田中槐 @enjutanaka

口語短歌の文体の平坦さを克服するためには、こういった破調や文脈的な負荷を加えるしかないということかしら。なんとなく見えてきたような気がする。

2010-03-26 11:22:28
kemurino @kemurino

ちょっと議論したい問題ですね。>>槐さん タイムラインにいる歌人その他が自由に発言できるような流れになったらわくわくしますが(実際、僕は議論に値する名歌だと思います)。 読みの問題については大石さんのポストを踏まえた上での見解を述べたつもりなので、しばらく待たせていただけますか。

2010-03-26 11:24:04
kemurino @kemurino

ただ、僕は今日はタイムラインをフォローし続けることは出来ないので、何かこの件に関してコメントいただいても、反応できるのは夜くらいになってしまうと思います。申し訳ないです。

2010-03-26 11:26:42
田中槐 @enjutanaka

了解です。ゆっくりやりましょう。 RT @kemurino: ただ、僕は今日はタイムラインをフォローし続けることは出来ないので、何かこの件に関してコメントいただいても、反応できるのは夜くらいになってしまうと思います。申し訳ないです。

2010-03-26 11:30:13
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