【横山光輝「三国志」講座128「舌戦」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第128話「舌戦」の巻。 みんなで叫ぼう「黙らっしゃい!」 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座128「舌戦」26】 孔明は、国家大計というのは目のつけどころがあると言います。局部的な勝敗ですべてを論じるのは軽率だと言うと、呉の重臣はむむむ、とうなります。他に何か、という孔明に対し、別な人物が、曹軍百万が迫る中、対策があるのかと尋ねます。

2017-06-15 15:12:56
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【横山光輝「三国志」講座128「舌戦」27】 孔明は、百万とは言うが、実数は80万程度だと。それも、袁紹を滅ぼした時の北方の兵、荊州の兵を合わせての数であり、いわゆる烏合の勢であり、恐れることはないと言います。それに対し、これはおかしいと笑う重臣B。

2017-06-15 15:14:49
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【横山光輝「三国志」講座128「舌戦」28】 曹操にさんざんな目に合わされ切羽詰まって江夏に逃げ込み、仕方なく他人、つまり呉に助けを求める立場でありながら、恐るるに足らぬとは言葉がすぎないかと詰ります。

2017-06-15 15:16:00
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【横山光輝「三国志」講座128「舌戦」29】 孔明は「信兵は実に戦う」というのをご存じないか、と逆に尋ねます。孫子の兵法からだと思われますが、要は主君と兵が信頼しあっている軍というのは強いという意味でしょうか。

2017-06-15 15:23:21
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【横山光輝「三国志」講座128「舌戦」30】 玄徳の兵は仁義の兵であるがわずか数千ではさすがに百万の敵軍にはかなわないので、江夏に退いて時を待っている状態だと。それに比べ、呉の兵は精鋭で食糧も充分、長江の要害もあり、戦う力も充分ありながら、主君に対し降伏を勧めるのは卑怯千万だと。

2017-06-15 15:25:57
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【横山光輝「三国志」講座128「舌戦」31】 それから見れば、玄徳はわずかの兵でも曹操と立ち向かおうとする態度であり、曹操恐るるに足らぬと言ってもおかしくはないと言います。これで重臣Bはだんまり。続いて重臣Cが、孔明は蘇秦、張儀の詭弁のごとく呉を遊説に来たのが目的かと言います。

2017-06-15 15:28:35
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【横山光輝「三国志」講座128「舌戦」32】 蘇秦・張儀というのは中国戦国時代、紀元前4世紀ごろの人物です。孔明は重臣Cに対し、蘇秦・張儀の弁の立つ一面だけを知り、両人がまことの豪傑であることを知らないと見えると、言います。

2017-06-15 15:31:20
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【横山光輝「三国志」講座128「舌戦」33】 蘇秦は六カ国宰相の印を持ち、張儀は二度まで秦の宰相となった。いずれも国家を支える大人物で、脅しに乗るような人物ではないと言います。だが、呉の重臣達は、曹操にちょっと脅されたくらいで意気地なく降伏しようと考えている。

2017-06-15 15:34:13
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【横山光輝「三国志」講座128「舌戦」34】 そんなので蘇秦・張儀を語る資格はあるのか、と孔明が言うと、重臣Cは、ム…と答えに窮します。次に出てきた重臣D、では曹操とは何者ぞ、と勢い込んで尋ねると、孔明は「漢の賊臣」と一言。重臣D、天下は一人にと天下にあらず…」と反論開始。

2017-06-15 15:37:40
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【横山光輝「三国志」講座128「舌戦」35】 ざっくり中国の歴史をまとめた重臣D、秦を受け継いだ漢も天下より定められた運命はもはや尽きていて、今や曹操が天下の三分の二を押さえ、人心も寄せられている。天下を取るものを賊と言うのなら、かつて天下をとった英雄はすべて賊ではないかと。

2017-06-15 15:40:25
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【横山光輝「三国志」講座128「舌戦」36】 それに対し、孔明が言います。あの有名なセリフです。一緒に言いたいですか?では次のTweetで叫んでください。

2017-06-15 15:41:25
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【横山光輝「三国志」講座128「舌戦」37】 「黙らっしゃい!」

2017-06-15 15:43:06
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【横山光輝「三国志」講座128「舌戦」38】 重臣Dの言葉は、父母なく君もない人間の言う言葉だ。人として生まれながら忠孝の道をわきまえぬのかと。曹操は、漢に仕えて禄を食みながら、漢室が衰えたと見るや、漢室を滅ぼしその手に天下を握ろうとしている、これが人として歩む道か、と。

2017-06-15 15:45:21
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【横山光輝「三国志」講座128「舌戦」39】 ならば、ともし呉の主君、孫権の力が衰えたら、曹操のようにたちま主君をないがしろにするつもりか、と言われて、重臣たちはシーンとダンマリ。そんなやり取りをしていると、一人の武官が対論の間にやってきました。諸公はいったい何をしてるのかと。

2017-06-15 15:48:33
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【横山光輝「三国志」講座128「舌戦」40】 武官は、孔明先生は当世第一の英雄。この賓客に対し、愚問難題を並べ、敵を討ち、難を避けるべき対策を後回しにし、ただ口先ばかりであらそうのか、と重臣たちを責め立てます。そして、孔明には重臣たちの無礼を詫びる言葉を述べます。

2017-06-15 15:51:10
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【横山光輝「三国志」講座128「舌戦」41】 孫権は早くより清堂にて孔明を待っていると言い、せっかくのご高論を、どうか主君にお聞かせくださいと、孔明を案内します。こうして孔明はようやく孫権と会うことになるのです。

2017-06-15 15:53:12
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【横山光輝「三国志」講座128「舌戦」42】 さながら武器を持たぬ戦いでありました。孔明は重臣達の降伏論を正当化させぬために、すべてを言い負かさねばならなかったのです。孫権一人を籠絡したのでは、重臣達にひっくり返されることがあるので、まどろっこしいですが必要な手順でした。

2017-06-15 15:55:21
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【横山光輝「三国志」講座128「舌戦」43】 呉の重臣達を黙らせることに成功した孔明。果たして孫権と会って、曹操と相対するように仕向けることができるか…。続きはまた次回です。 今回はここまで。

2017-06-15 15:56:22