三浦瑠麗氏による安倍退陣論に対する論考

今回の政権支持率の低下は女性の反乱であり、「利権政治」への反発。過去10年ほど「改革勢力」とされた側が勝ってきた。革新側が3割り程度と見えた今、保守二大政党への転換に期待している。
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三浦瑠麗 Lully MIURA @lullymiura

安倍政権:『永続敗戦論』の白井聡が退陣勧告「安倍首相よ、即刻辞任しなさい」 国民は政権への隷属を拒否しよう - 毎日新聞 mainichi.jp/sunday/article…

2017-07-17 14:28:48
三浦瑠麗 Lully MIURA @lullymiura

白井さんらしい論考だ。既存の権威や経緯の全否定が一見力強い主張にうつる。確かに世論調査からは政権への不信感は読み取れるが、その民意はむしろ反利権だと思うけれども。しかしここで気になるのが、白井さんの論理である。続く twitter.com/lullymiura/sta…

2017-07-17 14:31:15
三浦瑠麗 Lully MIURA @lullymiura

続き)新しいものを追い求めるとき、気をつけなければならないのは、すべてを否定するところからは何も生まれないということ。かつて、ウンベルト・エーコは『永遠のファシズム』のなかで、かの時代を振り返り、ファシズムには一貫した論理は何もなかった、という。既存の権威の全否定だったからだ。

2017-07-17 14:34:18
三浦瑠麗 Lully MIURA @lullymiura

続き2)ファシズムは中産階級の運動であり、ルサンチマンに基づく既得権や権威の全否定だった。しかし、彼らはその時代時代、その国々で、全く新しいことをしている気分になっていたのだ。それは、かつての日本の青年将校らも同じだった。

2017-07-17 14:36:24
三浦瑠麗 Lully MIURA @lullymiura

続き3)したがって、私は彼の意見を聞くたび、既視感を覚える。人間がそのたび新しい運動に身を投じてしまうのは世の常だけれども、ここはやはり歴史に学びたいところだ。 今回の政権支持率の低下は女性の反乱であり、無党派層による利権政治とみなされた自民党への懲罰的不支持だと思う。

2017-07-17 14:39:58
三浦瑠麗 Lully MIURA @lullymiura

続き4)知識人という少数の特殊な人々を除けば、そもそも日本の左派とそれ以外とを分けているのは、「輝け憲法」という標語に乗れるか乗れないかであり、私は政党支持率や過去の衆院選の得票数を見る限り、大体有権者の3:7だと思っている。乗れない人の中には、改憲護憲に中立な無党派も多い。

2017-07-17 14:45:08
三浦瑠麗 Lully MIURA @lullymiura

続き5)そうした無党派が都市部や郊外で選挙の「風」を作る。自民党に逆風が吹くのは大抵、利権政治に愛想がつかされるとき。利権政治のイメージがわかりやすい形で示されたとき、政権への逆風が生まれる。その時(護憲論点でなく)反利権・改革のイメージを背負える政党がいればそこに票が流れ込む。

2017-07-17 14:48:47
三浦瑠麗 Lully MIURA @lullymiura

続き6)2005年には郵政改革の小泉総理側が改革勢力とみなされたが、09年は民主党が、12年はみんなや維新が、その改革支持層の無党派の受け皿となった。結局、民進党は改革のイメージを代表し続けられておらず、維新は全国展開できていない。都民ファーストが都議選で大勝したのはこの枠だ。

2017-07-17 14:52:24
三浦瑠麗 Lully MIURA @lullymiura

続き7)なので「輝け憲法」と思う戦後日本的護憲左派を取り込んだ二大政党の一角を民進党が担えないならば、残りの7割を二つに割って、保守二大政党を作るしかないだろうと私は主張してきました。願わくは、改革風味ではなく、期待を担いつづけられる二大政党の一角ができてほしいものです。おわり。

2017-07-17 14:57:29