【横山光輝「三国志」講座132「殺意」】
- yms_karuta
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【横山光輝「三国志」講座132「殺意」26】 これまでの描かれ方からすると、外交官とか文官みたいに見えますが、魯粛は実は戦略家であり立派な武将なんです。それはともかく、陸戦においては周瑜は無智に等しいのは、先程の言葉でわかるだろうと孔明は言います。少し言葉が過ぎてないか、と魯粛。
2017-07-19 14:10:03【横山光輝「三国志」講座132「殺意」27】 わずか千騎で聚鉄山の食糧を焼き払えなどなどと、陸戦を知っているものには言えないと。自分がもし討死にでもしようものなら周瑜は愚将だと天下の笑い者となりましょうな、と孔明。もちろん死ぬ気などありませんがな、と笑いながら歩いていきます。
2017-07-19 14:11:53【横山光輝「三国志」講座132「殺意」28】 魯粛は慌てて周瑜のもとに戻ります。なにい!と周瑜。孔明が自分を愚将だとあざ笑ったと。「もし死んだら」という前提がありますが、周瑜は孔明に死んでほしくて無謀な作戦遂行をいいだしたのですから、結局は自分が愚将ということになります。
2017-07-19 14:13:41【横山光輝「三国志」講座132「殺意」29】 売り言葉に買い言葉、自分が愚将かどうか見せてやる、と言い、五千の兵で聚鉄山の食糧を焼き払って孔明の鼻を明かしてやると言う周瑜。しれっと、孔明に与えようとしていた五倍の兵力にしていますが、ともかく孔明の出陣は取り消せと言います。
2017-07-19 14:16:33【横山光輝「三国志」講座132「殺意」30】 ふたたび孔明のところに行く魯粛。周瑜が五千の兵で行くと聞いて、五千騎だろうと八千騎行こうと、ことごとく曹操のえじきになるだろうと言います。周瑜は呉の宝、みすみす討死にさせてはならぬと言う孔明。今は呉とと玄徳が一体となるべきだと。
2017-07-19 14:18:51【横山光輝「三国志」講座132「殺意」31】 しかし、仲間同士が争い、疑いあっていれば曹操に乗じられるだけ。その理を説いて思いとどまらせるように魯粛に言います。そして、いきなり陸戦は不利であり、まず得意の水上戦で第一線の勝利を握り、敵の士気を鈍らせることだと戦略を説きます。
2017-07-19 14:20:27【横山光輝「三国志」講座132「殺意」32】 そして、玄徳と組んで徐々に陸戦の機を計るべき、という孔明の言葉に、魯粛も自分もそう思っていた、周瑜はまだ若く血気にはやらぬよう諌めてくると言います。
2017-07-19 14:21:45【横山光輝「三国志」講座132「殺意」33】 周瑜の幕舎に戻った魯粛は、孔明のいうことが正しいから、何卒出陣は思いとどまるようにと言います。周瑜はむむむ、と言って、孔明は何から何まで鏡にうつすごとく見通している、あの孔明が敵に回った自分は太刀打ちできぬと思います。
2017-07-19 14:23:50【横山光輝「三国志」講座132「殺意」34】 周瑜は無謀な出陣は取り消そうと言います。よくぞ考え直してくださったと言う魯粛に、周瑜は、だが、覚えておけ、孔明は必ず殺さねばならん、と念を押すのです。
2017-07-19 14:25:10【横山光輝「三国志」講座132「殺意」35】 周瑜が孔明を恐れ、確執を持ったことが、その後の展開に影を落とすことになります。不穏な空気を持ったまま、話は次回へと続きます。 今回はここまで。
2017-07-19 14:27:38