2017年7月24日

WCPFC年次会合レポートについての勝川俊雄さんの解説

2016年12月に開かれた西太平洋のマグロ類の管理機関WCPFCの年次会合レポートについて,水産学者の勝川俊雄さんが連続ツイートで解説してくれました。
4
勝川 俊雄 @katukawa

こちらが、西太平洋のマグロ類の管理機関WCPFCの年次会合レポート。2016年12月に開かれた最新の会議です。P61からクロマグロに関する議論。これを読むと日本主導のクロマグロ管理の世界的な評価が良く分かります。 wcpfc.int/system/files/W…

2017-07-24 06:00:55
勝川 俊雄 @katukawa

432 水産庁が管理の内容を説明 433 EUが極度な失望(extreme disappointment)を表明 434 水産庁が言い訳 435 ニュージーと濠州が管理への懸念を表明 436 水産庁が言い訳 437 水産庁から更に詳しく説明 438 ニュージー緊急ルールが甘すぎる

2017-07-24 06:52:28
勝川 俊雄 @katukawa

440 EUから日本が主導する北小委員会(NC)への懸念の表明 441 島嶼国が強い懸念を表明。 442 米国も懸念を共有。米国は初期値の20%まで回復させる目標を推奨。(現在の日本提案は初期値の6.7%が回復目標) 443 濠州も他国の懸念を共有

2017-07-24 06:53:08
勝川 俊雄 @katukawa

444 日本は他国の懸念を認める。日本は漁業の種類も多く、漁船の数も多くて大変だなどと言い訳が並ぶ。 445 韓国は他国の懸念を認めつつ,「赤ちゃん歩きでも、全く歩かないよりはマシ」と日本に助け船 446 EUから、赤ちゃん歩きというより、カニ歩きという指摘。

2017-07-24 06:54:31
勝川 俊雄 @katukawa

447 台湾は他国の懸念を共有。台湾漁船はメバチを狙って操業しているとにげる。 448 トンガがEUの介入を歓迎 449 日本が、次回までに漁業者とのコミュニケーションを頑張ることを約束 450 PEWから、過去に初期資源の20%を目標にするように主張

2017-07-24 06:55:03
勝川 俊雄 @katukawa

451 環境NGOが、漁獲規制の進展の無さに深刻な懸念を表明 452 水産庁が、現在の規制でも、現行の低い目標は実現できると重ねて主張 453 島嶼国が、楽観的な仮定をおいているから回復するように見えるだけと指摘。 454 日本は資源は減っていないと強調

2017-07-24 06:56:55
勝川 俊雄 @katukawa

455 座長(水産庁)は、これまでの議論に感謝し、NCに持ち帰り協議をすると述べる。 456 EUは、NCの密室体質を批判。 457 FSMはこの会議中にNCは追加のミーティングを開催して、もっとマシな案を出すように提案

2017-07-24 06:57:20
勝川 俊雄 @katukawa

458 NCの議長(水産庁)はメキシコがいないのでミーティングの開催が難しいと難色 459 EUが、メキシコはNCのメンバーでも、WCPFCのメンバーでもないので、無問題と指摘 460 座長はNCの提案がコンセンサスが得られないことを認め、他の締約国にもオープンに議論をすると発言

2017-07-24 06:57:55
勝川 俊雄 @katukawa

EU、ニュージー、濠州、島嶼国、米国、台湾、環境NGOが、懸念を表明し、日本がフルボッコ。唯一、韓国のみが助け船を出そうとしてくれたという流れです。日本がこれまで主導してきたNC(北小委員会)という枠組みも、批判を浴びています。

2017-07-24 07:01:18
勝川 俊雄 @katukawa

ちなみに、北小委員会の議長はこういう人です。 twitter.com/garasangarasan…

2017-07-24 07:13:50
勝川 俊雄 @katukawa

日本が主導した現状の規制が国際的に認められないなかで、批判を浴びています。現状を擁護するために、会議を開いて、漁業者に「資源は回復しているし、更なる規制は不要」というやらせコメントをしゃべらせたところ、やらせが発覚して、更に窮地に… uminchumogi.blog111.fc2.com/blog-entry-463…

2017-07-24 07:16:11
勝川 俊雄 @katukawa

今月号のウェッジによると、水産庁が原稿を作成していたことを認めたそうです。去年のWCPFCでは「日本は科学をマニピュレート(恣意的操作)するな」と非難されたのですが、今年は会議をマニピュレートするなと非難されそうですね。 pic.twitter.com/1GzT7EuSjM

2017-07-24 07:21:00
拡大
勝川 俊雄 @katukawa

やらせが発覚したのはこの会議です。北太平洋まぐろ類国際科学小委員会(ISC)主催の「ISC太平洋クロマグロに関するステークホルダー会合」 漁業者の生の声を聞くための国際組織の会議で、準備した原稿を読ませていたのです。 jfa.maff.go.jp/j/press/kokusa…

2017-07-24 07:24:19
勝川 俊雄 @katukawa

クロマグロの会議では、漁業者の7割以上が原稿を棒読みだったので、やらせがバレバレだったそうです。会議の参加者が、詳しい内容をレポートしています。 uminchumogi.blog111.fc2.com/blog-entry-462…

2017-07-24 07:41:04
会議参加者のブログから引用します。

【茂木陽一さんのブログ】 このシュミレーションを見て、ふと思ったのは、禁漁にすれば2~3年で安定水準(初期資源量の20パーセント)に達するということである。 一番下の左から2番目シナリオ13が禁漁にした場合のシュミレーションである。最上列の左から2番目シナリオ2は小型魚、大型魚、ともに2010年から2012年の漁獲実績の平均から50パーセント削減した場合のシュミレーションである。

勝川 俊雄 @katukawa

この問題についての詳細は、ウェッジ最新号を読んでください。背景から詳しくわかるのでオススメです。 pic.twitter.com/9JkDF1zUwg

2017-07-24 09:33:30
拡大

コメント