<右派>と<左派>の区別や対立は無意味だと感じる人々

もう何年も前から言われてることなのだなあと。後の方では自論を展開しています。
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サンセット @Sunset_Yuhi

テロ等準備罪(共謀罪)について、左派(反対派)の一部が「そんな法律は悪用されるに決まってる」と極論言うのに対して、右派(賛成派)の一部が「そんなこと言う奴らは捕まえてしまえ」と早速乱用してるのは、売り言葉に買い言葉というか、お互いに弱点を作ってるよな。

2017-08-14 03:13:10
ふみすむ @Fumisme

@Sunset_Yuhi サンセットの論理は ・国民国家nation-state は民族性 ethnicity を越えて形成される ・国民nation は 国籍を持つ ・同じ国の国籍nationality を持つ国民を排斥するのは本来の ナショナリズムnationalism ではない だと思うんだけど

2017-08-14 03:33:14
ふみすむ @Fumisme

@Sunset_Yuhi これには問題があって、 国籍を国籍たらしめているのはnationではなくstateの方。 柄谷行人やアンダーソンが主張しているようにnationは精神的・文化的に結びついた想像上の産物に過ぎない。それを存続させているのはstateという客観的な制度。国籍もこれに裏付けられている。

2017-08-14 03:35:22
ふみすむ @Fumisme

@Sunset_Yuhi だからこの意味で、同じ国籍を持つ異なる民族性ethnicityに対して排他的な立場とナショナリズムは矛盾しない。ナショナリズムの源泉となるnationがそもそも幻想だから、それにとって異質なものを排斥するのは国家stateの制度によって保証された国籍とは無関係。

2017-08-14 03:44:21
サンセット @Sunset_Yuhi

@Fumisme 日本語で「国民」と「国家」だけ使えば良かった気がしてきた。まず、国民と国家はそれぞれ単独では存在できないよね。国民は国家があって初めて成り立つが、国家もまた国民がいてこそ初めて成り立つ。だから、国民と国家はほとんど同時に成立するもの、というのが俺の理解。

2017-08-14 10:42:35
サンセット @Sunset_Yuhi

@Fumisme 歴史的経緯はよく把握できてないけど、ホッブズ・ロック・ルソー辺りの国家の概念には民族の意識があまりなくて、ウィルソン大統領が民族自決主義を唱えた辺りから混ざったんじゃないかと思う。

2017-08-14 10:55:30
ふみすむ @Fumisme

@Sunset_Yuhi 国民・民族という自意識とは無関係に国家は存在したよ。近代以前は人も土地も君主の所有物で、それぞれ臣民と封土だった。 「共通の歴史・文化を持った我々」という国民のアイデンティティを根付かせる画一的な教育と民主主義が近代に制度化されて、ようやく二つが結びついた国民-国家が確立された。

2017-08-14 12:43:57
ふみすむ @Fumisme

@Sunset_Yuhi 民族自決は原語だと単に「自決」でしかないし、大統領の一声で民族と国民が混ざったという発想はさすがにおかしい。 ヨーロッパのnationalismはナショナリズム、アジアのnationalismは民族主義と訳してるだけだから、区別するのは無意味。

2017-08-14 12:51:43
ふみすむ @Fumisme

@Sunset_Yuhi ホッブズやロックやルソーの時代には君主や領主が国家を統治するから、国民や民族というアイデンティティでまとまり合う必要がなかったから、国民や民族の意識が薄かったのはその通り。 ナポレオン戦争によってヨーロッパ中に拡散されて、ナショナリズムを弾圧する運動が逆にそれを目覚めさせたわけ。

2017-08-14 13:00:00
サンセット @Sunset_Yuhi

@Fumisme 定義の問題で変わりそうだけど、ホッブズやルソー辺りの近代国家思想では、宗教改革や市民革命とかの話が前提にあると思う。で、ホッブズは主権が国家にあるとして市民社会と区別するけど、ルソーは主権が市民にあるとして、ここで既に国民と国家の相補的関係が生まれてるはず。

2017-08-14 13:26:34
サンセット @Sunset_Yuhi

@Fumisme ナショナリズムとコスモポリタニズムを対比させる場合には、ナショナリズムの中に民族の意識があると思うけど、ひとまずそういう意味は含めずに書きたかった。語弊があったのは確かだと思うけど、どう言えばいいか分からんかった。

2017-08-14 13:27:24
ふみすむ @Fumisme

@Sunset_Yuhi 市民citizenと国民nationは違うからまたややこしくなるな… ホッブズが「主権が国家にある」と考えて、ルソーが「主権が市民にある」と考えても、国民と国家の相補的関係が生まれていることにはならないと思う 両者の思想それぞれの妥当性と、両者を折衷することの妥当性が不明

2017-08-14 14:00:23
ふみすむ @Fumisme

@Sunset_Yuhi これ書いてて俺もnation=国民=民族に違和感があった。 まあ一国と一民族が対応する共同体を形成しようとするのが近代であったことと、差異を認め合って協調する意味がナショナリズムには含まれないことは確かだ。 植民地支配以後の少数民族はナショナリズムとは切り離して考えるべきかも。

2017-08-14 14:09:19
サンセット @Sunset_Yuhi

@Fumisme いやでも、ホッブズやルソーに民族主義の部分はなくね? 「一国と一民族が対応する共同体を形成しようとするのが近代」「差異を認め合って協調する意味がナショナリズムには含まれない」ってのは違和感。

2017-08-14 14:35:32
ふみすむ @Fumisme

@Sunset_Yuhi Q.ホッブズやルソーに民族主義の部分はなくね? A.ないね Q.一国と一民族が対応する共同体を形成しようとするのが近代? A.国民国家が出現し、またはナショナリズムに刺激されて同じ民族nationで国家を建設しようとした時代が近代 y-history.net/appendix/wh120…

2017-08-14 14:41:56
ふみすむ @Fumisme

@Sunset_Yuhi Q.差異を認め合って協調する意味がナショナリズムには含まれない? A.nationは共通の言語・文化・歴史・慣習で同質的な「俺たち」を形成する。「俺たち」以外に対して排他的になるのは自然なこと。逆に言えば「あいつら」「よそもの」がいることで「俺たち」というまとまりができる。

2017-08-14 14:48:00
ふみすむ @Fumisme

@Sunset_Yuhi 多民族国家にとって都合のいいナショナリズムの例はない。ナショナリズムは常に多民族国家の協調にとって脅威であった。 例えばオーストリア=ハンガリー帝国は国内のナショナリズムを抑えきれずに瓦解した。旧ユーゴスラビアもそう。ソ連も東欧の独立運動を弾圧した。

2017-08-14 14:52:16
サンセット @Sunset_Yuhi

@Fumisme 元々のホッブズやルソーの中に民族主義が出てこないなら、その精神を源流として話すのも問題ないと思うんだけどな

2017-08-14 14:58:00
ふみすむ @Fumisme

@Sunset_Yuhi マジョリティがマイノリティに対してマジョリティのアイデンティティへの統合を求める「単一文化主義」と、マイノリティと承認し合って共存しようとする「多文化主義」との対比で捉えればいいと思う。 ホッブズやルソーは国民国家の登場を予想していないし、直接的な影響は市民革命までじゃない?

2017-08-14 15:09:56
サンセット @Sunset_Yuhi

@Fumisme ルソーの考える社会契約では全員が主権者かつ従属者になる訳だけど、危機が迫れば自ら国家のために自ら闘う義務も生じる一方、現実的には一般意思なるものが誰かに代表されてしまったりする。ルソーはむしろそういう全体主義的思考を持ってて、近代の国民国家のジレンマをよく表現してると思う。

2017-08-14 20:33:26
ふみすむ @Fumisme

@Sunset_Yuhi 社会思想史の講義でルソーは取り上げられていんだけど、未だにその一般意志の意味がわからない。 解釈によっては全体主義に接近してしまう危うさから、学者の間でも繊細に扱われているのは確かで、少なくとも統一的な見解は存在しないと見ている。

2017-08-14 20:54:49
ふみすむ @Fumisme

@Sunset_Yuhi 政治家は一般意志の代表者になり得る。ただ、その場合、一般意志を代表しようとして代表しているというより、結果的に代表できていたに過ぎないという見方になると思う。 全体主義的思考と断じるのは疑問で、全体主義の定義にも依存する。 国民国家が矛盾の蓄積で成立しているというのは同意。

2017-08-14 20:59:54
サンセット @Sunset_Yuhi

@Fumisme 佐伯啓思の『西欧近代を問い直す』の受け売りになるけど、まず個々人の特殊意思と、それをまとめた政治的決定である全体意思がある。で、一般意思は抽象的だけど、社会契約の原点である生命の保存、そこから進んで財産も含めた共同防衛に関係するだろう、と書いてる。→

2017-08-14 21:16:07
サンセット @Sunset_Yuhi

@Fumisme ルソーは主権者と統治者を区別して書いてるらしくて、例えば主権者は人民だけど、実際の統治者は君主や人民代表だったりする。だから一般意思がとても重要なのに、実際には誰かに代表されてしまう。一般意思をそのまま実現しようとすると、独裁制に陥る危険があるとしている。

2017-08-14 21:32:21
ふみすむ @Fumisme

@Sunset_Yuhi そもそも主権者と実際の統治者が異なるという矛盾をはらむ代議制には、人民を誰かに代表させることで発生する危うさが常につきまとう、っていうのをフランス革命前にルソーは見抜いていたんだな。 見方を変えれば、近代社会を知らない人間の発想であることに注意を払わないと誤読が生じてしまう。

2017-08-14 22:42:08
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