長崎大・ウクライナ・隈病院の合同論文「日本とウクライナの散発性小児甲状腺乳頭がんの病理組織学的比較分析」(2017.8.16作成)

4
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

一方、68人のほぼ半数である35人が19歳以上なので、光武論文の結果が成人データと変わりなくても不思議じゃない、と。

2017-08-16 16:48:14
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

あと、この論文では、日本の散発性甲状腺乳頭がんの男女比が示されてたことが、とても参考になった。 14歳以下で1:6.0、15〜18歳で1:8.8、全体で1:7.9。ウクライナでは、14歳以下で1:2.3、15〜18歳で1:3.1、全体で1:2.6。日本の方が断然、女性で多い。

2017-08-16 16:54:46
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

このデータ=がん登録データ、ってわけじゃないと思うけど、「がん登録でも思春期までは1:1に近い」という大津留氏の発言からは、ほど遠い。また、福島での男女比の、1巡目1:1.97、2巡目1:1.22(2巡目平成27年度は1:0.73)ともかなり違う。

2017-08-16 16:59:18
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

脱線したけど、この論文は、読みにくいこと極まりなく、過去の知見と違うことを強調するあまり、なんか読んでてもすっと頭に入ってこなかった。でも、日本の小児での腫瘍浸潤性が高いことは明らかなようなので、過剰診断・過剰治療だとか検査縮小だとか言ってる場合ではないのは良くわかりました。

2017-08-16 17:09:30
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

日本ではヨウ素摂取量が多いから、安定ヨウ素剤のまなかったけどまあだいじょぶだろ、みたいな希望的観測と、ヨウ素摂取量が多いと腫瘍浸潤性が高くなる可能性との矛盾について、山下俊一氏や故・長瀧氏はどう説明されるのだろう?

2017-08-16 17:22:02
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

事故後年月が経ち、これからいわゆる放射線影響のある甲状腺がんが出てくる(あるいは2巡目で出ている)可能性があるってのに、データをまともに分析もしてないのは、とても非科学的ですね。

2017-08-16 17:22:46

関連論文

まとめ 論文「融合がん遺伝子が小児の散発性甲状腺乳頭がんで見つかる主な遺伝的事象である」 関連ツイートまとめ(2016.11.. 融合遺伝子(RET/PTC1、RET/PTC2、RET/PTC3、ETV-NTRK3とAGK-BRAF) 点変異(BRAF V600EとNRAS Q61) 786 pv 4
まとめ 【2017年4月発売 甲状腺がんと原発事故・チェルノブイリと福島の長期後遺症】関連メモ この本は、実質、日本財団主催の第5回国際会議の内容のまとめ。 論文(PDF ダウンロード可能なところ) https://www.researchgate.net/publication/315773453_Long-Term_Analysis_of_the_Incidence_and_Histopathology_of_Thyroid_Cancer_in_Ukraine_in_Adult_Patients_Who_Were_Children_and_Adolescents_at_the_Time_of_the_Chernobyl_Accident 2840 pv 37