向井先生、外れ続ける経済学の修正を語る

せっかくなのでまとめました。
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mukaifumio @KitaAlps

8 もちろん、財・サの需要に使われないマネー以上に国債を発行して民間資金を吸い上げ、財政出動すれば、マネーは不足し金利は上がり、マンデルFやクラウディング‥が生じます。問題は過去四半世紀何度も「大規模」と言われる財政出動が行われたはずですが、そうしたことは生じていないのです。

2017-08-06 07:44:51
mukaifumio @KitaAlps

9 これは、おおむね過去四半世紀、十分な財政出動が行われなかったことを意味します。「十分な財政出動」を行う場合は、金利が上がる可能性がありますが、その場合は、金融政策で一時的に、金利を抑制してやればよいのです。

2017-08-06 07:48:18
mukaifumio @KitaAlps

10 残念ながら、こうした考え方は錚々たる経済学者の頭にはないのです。彼らの頭には、財・サの需要不足はあり得ても、それがマネーに与える波及・影響についての認識がないのです。多分、誤解もあると思います。これは次の後段で述べています = bit.ly/1C7wAWl

2017-08-06 07:54:20
mukaifumio @KitaAlps

11 以上の見方は、ワルラス法則を満たしています。逆に通説は、財・サービス市場での需要不足がマネー市場に与える影響を十分考慮していないと考えます。これは通説がワルラス法則を満たしていないことを意味します。これは、 bit.ly/1smNU3r で触れています。

2017-08-06 08:05:46
mukaifumio @KitaAlps

12 まあ、知的なゲームとして楽しんでいただけると幸いです。拙著『日本国債のパラドックスと財政出動の経済学』ほか、大枠的なものは bit.ly/1yBlUxk で、財・サの需要不足と資金循環の関係は bit.ly/1LdAY4L で書いています

2017-08-06 08:13:26
カントリー・ゼントルマンこと、桂木健次 @kenjikatsu

民間保有債務への償還財源は、日銀が通貨発行の見返りに買いオペした保有債から手当されているのであって、それは財務省の子供だまし口上です。 twitter.com/KitaAlps/statu…

2017-08-06 18:34:06
mukaifumio @KitaAlps

4 簡単に言えば、増税等の一方で政府は借金を返すために増収分を使わない→それで減った需要を、民間は借金して消費や設備投資を増やせと言ってる=借金の負担を政府から民間に移転しようという政策。これは不況ないしは「停滞」下では現実には機能しない政策。何のために政府があるのか不明です。

2017-08-06 07:08:01
mukaifumio @KitaAlps

himaginary 『インフレの金融財政理論』 bit.ly/2wu0ow3 ・・このうちマネタリストの説明がうまくいかなかった理由は、フィッシャー交換方程式「MV=PY」の解釈→M:貨幣量、V貨幣の(所得)流通速度、P:物価、Y:実質GDPだけど・・・

2017-08-09 22:06:09
mukaifumio @KitaAlps

2 実質GDPが扱っているのは財・サービスの生産だ。この生産に貨幣が使われるということで右辺との等式が成立している。これは財・サービスの取引だけに貨幣が使われるという想定。だが、貨幣は資産(土地、金融資産)取引にも使われる。資産≠財・サービスだ。交換方程式は、資産取引を除外してる

2017-08-09 22:10:07
mukaifumio @KitaAlps

3 交換方程式は、財・サービス取引と資産取引の割合が変化しないなら、有用性が高い。だが、その割合が変化する場合は、MV=PY式で、V(貨幣の所得流通速度)が安定しているときに、実質GDPが変わらない中でM(貨幣量)を増やすと、それに比例してP(物価)が上がる関係は成立しなくなる

2017-08-09 22:16:29
mukaifumio @KitaAlps

4 つまり、貨幣供給を拡大しても、それが資産取引に使われる(資産市場に流入し、財・サービス市場に流入しない)なら、物価はあまり変化しない。交換方程式は、資産市場での貨幣使用を忘れているから、こうした変化は枠組みの外になっている。何が起きるかというと、貨幣の所得流通速度が低下する

2017-08-09 22:19:34
mukaifumio @KitaAlps

5 この貨幣流通速度の低下は、今我々が目にしていることだ。資産市場で使われる貨幣の割合が変化し得ることは、拙「貨幣流通速度と不況期資金余剰 bit.ly/1o0uNWc の図3〜図5を見れば、わが国のバブル期等に土地市場への資金流入が持続的に生じたことで明らか

2017-08-09 22:30:13
mukaifumio @KitaAlps

6 拙著「日本国債のパラドックスと財政出動の経済学」2013、新評論では、145-146ページ辺りで、資産取引に使われる貨幣を取り込んだ交換方程式を提案している。そのようにすれば、貨幣の流通速度は(M.フリードマンが主張していたように)ある程度安定した値になるだろう。

2017-08-09 22:36:22
mukaifumio @KitaAlps

@maeda サイモン・レン=ルイス bit.ly/2uP21Y8 :「経済理論が誤っていた(ビル・ミッチェルはそう言ってる)ことを示すのだろうか?」「高い政府債務‥インフレ‥クラウドアウト‥将来世代の負担・・は実質長期金利がゼロでインフレ率がゼロ近傍にある場合は起きない」

2017-08-19 00:04:51
mukaifumio @KitaAlps

@maeda 2 マンデル=フレミング・・・、クラウディングアウト、リカード中立命題等によって、財政出動の効果が相殺され無効になると考える人達は、金利は「市場が」決定する部分が小さくないと考えてることになる。この観点からすると、高い政府債務とほぼゼロ金利の併存という日本の実情は、理論と矛盾する

2017-08-19 00:45:50
mukaifumio @KitaAlps

@maeda 3 しかも、日本は長年にわたってこうした状態が続いている。という意味で安定しているようだ。・・・こうした認識を前提に考え続ける経済学者は、新しい理論体系に到達する可能性がある(しない可能性もある)。(成功するかしないかは別にして)それが日本の経済学者ではないのは残念だが。

2017-08-19 00:57:51
mukaifumio @KitaAlps

@maeda 4 高政府債務、クラウドアウト、実質長期金利ゼロ、超低インフレ率の共存等レン=ルイスが事実として挙げている状況を説明出来る枠組みの一つは、マクロ的な資金循環をワルラス法則に準拠して捉えるというもので、これは既に拙著『日本国債のパラドックスと財政出動の経済学』2013で提案している

2017-08-19 01:10:23
mukaifumio @KitaAlps

6 さらに簡単に言えば、①ワルラス法則のままに市場間の関係を把握し、②超過需要が生じた市場では、価格が上昇し、需要不足が生じた市場では価格が低下するというメカニズムにしたがって考えれば、サイモン・レン=ルイスが取り上げた現象は自然に理解できるというだけ

2017-08-19 05:39:02
mukaifumio @KitaAlps

7 「ワルラス法則」とは、ワルラスが「一般均衡」を証明する過程で使って知られた法則で、一般均衡とは別の概念。たしかクールノーが発見?したとワルラス自身が書いている。これは、ある一つの市場で超過需要が生じれば、他のどこか一つか複数の市場では、合わせて同額の需要不足が生ずるというもの

2017-08-19 05:43:39
mukaifumio @KitaAlps

8 ワルラス法則を式で書くと、「A市場の超過需要+B市場の超過需要+C・・+D‥+E‥+F‥+G市場の超過需要+・・・=0」となる。ここで、「超過需要」はプラスでもマイナス(この場合「需要不足」)でもよい。これは恒等式だ。

2017-08-19 05:49:33
mukaifumio @KitaAlps

9 これに対して「一般均衡」は、8に出てきたA市場以下各市場すべての市場が各々需給均衡している(=個々の各市場段階で超過需要がない)ことをいう。つまり「一般均衡」の状態は、ワルラス法則を満たしている。だが、ワルラス法則が成り立っていても、一般均衡が成り立たない状態は無数にある。

2017-08-19 05:57:06
mukaifumio @KitaAlps

10 ワルラス法則は、恒等式であって、その意味で会計則だといわれる。これは、市場間を購買力が移動すると考えれば自然に理解できる。だが「一般均衡」は、ワルラスがしようとしたように、成立する可能性があることが証明されなければならないし、実証的にも、成立することが証明される必要がある。

2017-08-19 06:06:25
mukaifumio @KitaAlps

11 ちなみに「セイの法則」は、様々な定義があるが、全ての市場のうち、アバウトに言えば今年生産されたばかりの商品の市場である「財・サービス市場」では、個々の市場(例えば、鉛筆の市場、自動車の市場・・・・)の超過需要を合算するとプラスマイナスゼロになることを言うという風に考えてよい

2017-08-19 06:14:12
mukaifumio @KitaAlps

12 これは、ワルラス法則は、財・サービス市場に限定しても、ワルラス法則が成立しているという主張だ。だが、これがしばしば成立していないこと(=不況である)もコンセンサスだ。何が問題かというと、現代マクロ経済学は、セイの法則や一般均衡が成立している状態を仮定して組み立てられている。

2017-08-19 06:19:20