【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第138話「覆面船団」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
2
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」01】 第138話です。 周瑜の役者ぶりが功を奏しまして、曹操が蔡瑁を断罪、水軍司令部の首脳を毛玠と于禁に入れ替えました。その報告が魯粛からもたらされて周瑜はしてやったりと大喜びです。

2017-08-30 12:40:32
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」02】 それにしても曹軍の内情がすぐに魯粛のもとに集まってくるところをみると、呉の諜報網はかなり優秀と見えます。それとも、曹軍の防諜が甘すぎるのか。周瑜としては、蔡瑁をあなどりがたしと思っていた所だったので、水軍を恐れなくてもいいと判断。

2017-08-30 12:42:51
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」03】 そこでふと、今回の一件を孔明がどのように批判するのかというのが気になった周瑜。魯粛に探るように言います。孔明はいずれ敵になるかもしれないが、孔明の考え方、ものの見方を知りたいと言います。

2017-08-30 12:44:11
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」04】 周瑜は孔明を気にしすぎじゃねえの?と思いつつ、孔明が乗っている船まで訪ねていきます。どうやら孔明は幕舎ではなく、船で寝泊まりしているようです。なんかあったらすぐ脱出できるようにでしょうか。疲れはとれなさそうですが…。

2017-08-30 12:46:02
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」05】 魯粛の訪問を受けた孔明は、今日にも周瑜にお喜びを申し上げに行こうとしていたところだと言います。?マークの魯粛に孔明は、あなたがここによこして自分の胸を探らせようとしたお喜びですよ、と言います。

2017-08-30 12:47:33
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」06】 魯粛は、どうしてそれは知っているのか、と驚きます。それに対し、はははと笑って、お尋ね無用と孔明。蔣幹さえあざむいた周瑜の才智なら、自分の批判を聞かずとも自然と悟るだろうと。ともあれ、蔡瑁を覗いたことは大成功だったと言います。

2017-08-30 12:50:04
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」07】 玄徳陣営としても、玄徳の行く手をことごとく邪魔をした蔡瑁を曹操自ら排除してくれたわけです。さらに、蔡瑁のあとに水軍を担う毛玠、于禁は船戦の対象としては不向き、やがて自ら破滅していくことは明らかで、戦がやりやすくなったわけです。

2017-08-30 12:53:57
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」08】 魯粛は、素直に褒められて心強いと言いますが、ここで孔明は、自分が今回の計を知っていたということを周瑜には言うなと言います。もしそれを聞いたら周瑜は自分を害そうとするに違いないと言います。それを聞いた魯粛は顔色を変えます。

2017-08-30 12:55:35
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」09】 孔明のもとを辞した魯粛は、孔明の先読み能力に恐れをなします。そして、結局周瑜には全て話してしまいます。秘密が守れない魯粛さん。周瑜は、やはり孔明を早く殺さなくてはならないと言います。このまま呉の陣営に置いておいたら、内情が筒抜け。

2017-08-30 12:57:12
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」10】 このまま孔明を玄徳のもとに帰せば、いずれ呉の内情を見ていることがすべて呉の不利になって返ってくると考え、もはや猶予はないと周瑜は孔明をすぐに殺すんだと言います。しかし、理由もなく殺せば信義に欠と魯粛が反論します。

2017-08-30 13:00:08
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」11】 たしかに、私怨をもって殺すのは呉のためにもよくないと周瑜。しかし、世間の避難を浴びずに公然と殺す方法はいくらでもあると言います。例えば任務に失敗したときとか…と一計を案じます。

2017-08-30 13:02:10
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」12】 時を改め、軍議の席。周瑜は孔明に船戦には矢がいくらあっても足りないから、10万の矢を作ってほしいと言います。10日のうちにできるかと言う周瑜に対し、孔明は3日で出来ると言い、幕舎を出ていきます。

2017-08-30 13:04:44
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」13】 魯粛は3日で10万の矢など作れるわけがないと言い、他の武将も、孔明が自分の才能を過信した大言だとか、玄徳のもとに逃げ帰るつもりじゃないか、とか勝手なことばかり言い始めます。

2017-08-30 13:06:17
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」14】 孔明ほどの者が醜い逃げ隠れはしないだろうが、念のため船を見張っておけという周瑜。そして、矢が作れなかったら死んでもらうと言います。かなりの無茶振りです。

2017-08-30 13:08:02
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」15】 翌朝、顔を洗っていた孔明は周瑜がやってきたのに気づきます。あれほど固く口止めしておいたものを周喩にすべてしゃべってしまうとは、魯粛も人が悪い、と孔明。おかげで3日のうちに10万の矢を作らなければならなくなったと言います。

2017-08-30 13:09:59
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」16】 周瑜は10日と言ったのに3日と日を切ったのは孔明ではないか、と魯粛が言いますが、孔明は意に介さず、魯粛に兵5、600と船を20数艘貸してほしいと言います。ひとつの船に30人の兵を載せ、藁人形を置き、青い布で船を覆ってくれとも。

2017-08-30 13:12:25
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」17】 そうすれば、必ず3日以内に10万の矢を作ってみせると孔明。ただし、周瑜には内密にと。周瑜が許してくれないかもしれないからと言葉に、魯粛はちょっと考えさせてくれと返します。どういうことなのかわっぱりわからない魯粛。

2017-08-30 13:14:54
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」18】 結局魯粛は、そのまま周瑜に伝えてしまいます。周瑜も孔明の意図がわからず、何をするのか見てみたいと、やらせることにします。こうして孔明の言うとおりに準備が進められます。準備に2日間かかったようです。

2017-08-30 13:17:43
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」19】 約束の日の最終日。孔明は夜空の下で指を立てて、空気の湿り気を測っているようです。そこに魯粛が声をかけます。孔明や魯粛に一緒に曹操の陣へ行こうと誘います。またもやびっくり顔の魯粛。何しにいくのか、と手ぬぐいで顔を汗をぬぐいます。

2017-08-30 15:38:40
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」20】 矢を作りに行くという孔明。訳がわからない魯粛ですが、孔明の後について船に乗ります。船を出せーっ、と元気に出航を命じる孔明。ジャーンジャーンと銅鑼が鳴り響く中、藁人形を載せた船が出航します。

2017-08-30 15:43:06
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」21】 この様子を見た魯粛は、まるで覆面をした船のようだ、と言います。その表現を面白いと思った孔明はひと笑い。そして目的地に着くまで酒でも飲んでましょうと魯粛を船室の中に誘います。

2017-08-30 15:44:47
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」22】 曹水軍に戦いを挑むには戦力が少なすぎるので、もしかして自分を手土産に玄徳のもとに帰るつもりか?と魯粛はいぶかしがりますが、すでに船が出てしまった以上どうすることもできません。

2017-08-30 15:45:55
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」23】 そのうち霧が出てきました。見通しが悪くなるので、ぶつからないように気をつけろ、という声が飛び交います。一方、この霧は曹操陣営にも振りかぶっています。曹操はこういう夜こそ油断するな、と警戒を厳重にするように言います。

2017-08-30 15:47:11
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」24】 部下がそろそろ休むように言いますが、曹操は今まで油断から多くの先人が滅んでしまったと言い、もう少し起きていると言います。やはり丞相はただの人ではない、上司が休まないのに部下が休めないと、自分たちも起きていようと部下たち。

2017-08-30 15:50:02
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座138「覆面船団」25】 この話が描かれた当時はもちろん、今みたいな長時間労働、ブラック企業とかが問題になることはありませんで、曹操自らが率先して警戒にあたり、部下がそれについていくというのは美徳と捉えられています。

2017-08-30 15:53:33