- JunNakagawaWork
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「人は万をさしおきて、ひたぶるに徳をつく [ 財産を作る ] べきなり。貧しくては生けるかひなし。富めるのみを人とす。かりにも無情を観ずる事なかれ。是第一の用心なり」と「徒然草」は云うが、苦い反語だな。兼好法師は、そう見透かしての洒脱な世捨て人だった。
2017-08-29 15:45:48無一文になった時に、じぶん自身という財産をまだ持っていると言い切る自信もない。堕ちる事を希っているくせに自信もないってどういう事かしら? だから、文学青年は青臭いと云われるのだ、底辺に身を晒して耐えられないなら、「考える」事を仕事にすべきじゃない。
2017-08-29 15:48:54貧乏は恥だとは思わないが、スゲー不便だな。欲しい書物を買うにも躊躇(だめらい)を覚える。書物がなかったら、どうしたのかしら、、、きっと、ズッと坐禅してる。どちらにしても、世間ではナマケモノだねw。
2017-08-29 15:51:16「最後の帰結を怖れる者は、探究すべきではない。信仰すべきだ」(モレショット)。断崖に立った時、腰抜けかどうかはわかる。でも、軽率ゆえに怖れを抱かない事もある。私がそうだった。だったら、事ここに及んで後退りするつもりか?
2017-08-29 15:54:16「説示一物即不中」とは巧く云ったものだ。言っても的中しないけれど、まるごと外れる訳でもない。様々な意匠を纏った「観念の幽霊」が闊歩する訳だ。
2017-08-29 15:56:27私は「枕草子」を読んで笑ってた、「苦しげなるもの、・・・思ふ人二人持ちて、こなたかなたふすべらるる男。・・・わりなく物疑ひする男に、いみじう思はれたる女」。「源氏」にも、「女のことにてなむ、賢き人、昔も乱るゝためしありける」と。古来、男女の中に学習などなさそうだw。
2017-08-30 15:23:18「恋は逆上(のぼ)せにすぎない」、しかし、そんな事を知って何になる。それより先の事は、誰も何も知らないのだ。ザッと言わないでくれ。
2017-08-30 15:24:46「愛することは、いのちがけだよ。甘いとは思わない」(太宰治)。私は、この小説家を嫌いだ。でも、この言葉を好きだ。昔から恋愛が語られて語り尽くされない理由は、自分のありのままを気づかされる機会だからかもしれない。恋は生身。悧巧な人が恋上手って訳じゃない。
2017-08-30 15:32:15「男も女も恋といふもの、身をかばうてなるものか」(近松)。私は近松の世話物が好き。絶頂の中で絶えるのを好むのは文学好きの悪弊だな。逆上(のぼ)せが醒めたら滑稽で終わるに決まっている。
2017-08-30 15:46:27「これなつかしうはないかいの、顔を見たうはないかいの」(近松門左衛門、「夕霧阿波鳴渡」)、危(やば)いなあ、、、近松物は、とても生々しい。
2017-08-30 16:10:34私はTwitterの文を綴っていた時、「最近の若い人たちは」という句を綴って慌てて消した。そして、ため息――「若い人たちは未来があるというだけでも幸せだ」と。「三億円払っても、オレは30才に戻れない」、そんな大金など持っていないくせにw。
2017-08-31 10:07:40老年に耐える事をそろそろ考えねはならない年齢になった。髭を剃るために鏡に写った顔と対面した時、肌の張りは失われ、白髪も次第に禿げて来た。「かたちを恥づる心もなく、人にいでまじらはむ事を思ひ」(徒然草)、青年・壮年を妬む。
2017-08-31 10:11:07「廃(すた)りもの拾ふ合点(がてん)ならねば余方(よかた)に譲りてあしらはず」、源の某氏は老いた小野小町を相手にしなかった。私は声をだして確かめるように この文を読んでいた。私は自営なので、自分が世間の中で過去形になるのを怖がっているみたいだ。野生なら行き倒れしかない。
2017-08-31 10:15:09私がスーツを着て高価な鞄を下げて歩いている格好はうわべから見れば、いかにも立派なビジネスマンみたいけれど、気持ちは惨めな状態、自分が社会の中で座乗のない外点だと思っている。自分の才識を四六時中 疑っている。野良で生きる事は、逞しいと同時に、とても惨めな事なのだ。
2017-08-31 13:37:09