「当時のヨーロッパの知識人にとり、リスボン地震の衝撃による文化的・哲学的転換は、20世紀後半におけるホロコーストの衝撃に比べられるほど大きかった」。http://bit.ly/dKW61G
2011-03-22 14:09:14リスボンの大地震で崩壊した劇場を描いた、Le Basによる版画。http://nisee.berkeley.edu/lisbon/kz92.jpg タルコフスキーの『鏡』に出てきそう。
2011-03-22 15:13:30UCバークリーの地震工学研究所のサイトに掲載されている、リスボン大地震についての論文。http://nisee.berkeley.edu/lisbon/ これによると、リスボン大地震自体を描いた絵画はあまり多くないのだとか。
2011-03-22 15:18:13@sourd そうそう。ポルトガル方面は無知なので、その後あまり本腰を入れずに来てしまったのだけど、今回の件で思い出した。思想史上は重要な転回点みたいだけど、廃墟イメージに与えたインパクトはいま一つ不明なんだよね。崩落する建築のイメージなら、マニエリスム期からあるし。
2011-03-22 15:22:32@maerchendiver 大橋さんの発言を見て、そういう視点があるのだと知った。かなりの地震だったようですね。18世紀のことなので、余計イメージが強化されたのかねー。
2011-03-22 23:47:22"ドイツの哲学者ヴェルナー・ハーマッハーによれば、地震の結果は哲学用語にも及び、硬い根拠を大地に例えて「ground」と呼ぶ比喩が、ぐらつき不安定なものとなったという。" http://bit.ly/fgkWYG
2011-03-23 15:11:46@sourd 思想上は多大なインパクトのあった出来事みたいで、大橋さんが質問された背景もそこにあると思うんだけど、絵画(視覚表象)の世界に与えた影響がはっきりしない。逆に言うと、目前の悲惨な震災を描いた作品すら、伝統的な廃墟画とあまり変わらないことこそが重要なのかも?
2011-03-23 15:13:29@parages 18世紀当時の思想家のみならず、ベンヤミンやハーマッハーもリスボン震災に言及していたことに驚きました。このWiki、簡略な記述ながら執筆者の見識はただ者ではない感じですよね。
2011-03-23 15:15:1418世紀の廃墟論や廃墟画を手掛けるからには、やはり「崇高」を巡る言説史はきちんと押さえておかないとな。まあ、「崇高」という概念を下手に絵画論に持ち込もうとすると、単純な反映論になってしまうきらいがあるけれど。
2011-03-23 15:18:14平穏な廃墟画と災害や戦災という時事ネタを描いた廃墟画との最大の違いは、屍体が描かれているか否かかもしれない。当時の建築画系の画工は皆一律の訓練を受けているから、ローマの遺跡とリスボン震災で崩壊した建築物が似通ってしまうのも仕方ないのかも。
2011-03-23 15:21:12@maerchendiver @sourd 研究者的には「やられていない→おいしい! 」という回路もありではないかと思うのです。
2011-03-23 15:21:51悠久の時間経過を観想させる遺跡と、惨事によって瞬間的に現出する廃墟と、描き方が類似しているからと言って、両者に対する認識まで同様のものだったとは言い切れない。
2011-03-23 15:22:34@kantaro_ohashi それは仰る通りだと思います。ユベール・ロベールの廃墟画を絶賛したディドロは、この地震については言及していないのでしょうか?
2011-03-23 15:25:32ユベール・ロベールやジョセフ・マイケル・ガンディなどは、「未来を廃墟として描く」趣向の建築画を残している。しかし、これを「震災によるアポカリプティックな経験の影響」と結論付けてしまうのは、余りにも単純かつバナル過ぎるな。
2011-03-23 15:28:24リスボン震災にしてもギロチンにしても、空間や人体が「瞬時に壊れる」っていう経験が世界や時間に対する認識を変えた、という面が絶対にあると思うんですよね。
2011-03-23 15:31:55http://ja.wikipedia.org/wiki/1755%E5%B9%B4%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9C%E3%83%B3%E5%9C%B0%E9%9C%87 リスボン震災へのルソーの反応などは、現代の「ありがち」な議論とあまり変わらないね……
2011-03-23 15:34:17@maerchendiver ギロチンは切断部位や断面などの状態と陳列のショー的要素があって、リン・ハントのフランス革命期の文書発掘ではそこそこ面白かったな。王族の破片が売れたとかw 地震は瞬間性や日常への進入かなあ
2011-03-23 15:35:42アポカリプティック(黙示論的)って、意味内容はかっこいいのに音韻が間抜けすぎるな。p音が二つも入っているのが敗因か?
2011-03-23 15:37:12@maerchendiver 部屋の後片付けが当人による心理的ケアの側面を持てる云々とも思ったけど、これまたコラージュ療法と特に変わらないのであった。
2011-03-23 15:37:32