「少年向け物語における「敵」について」

思想地図4の感想から派生したいずみのさんとLDさんの講義。 自分用のまとめです。大変勉強になる。 「遠くの他者」と「近くの他者」。 少年向けの物語としての「番長バトル」と「ジュブナイル」など。
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でこぽん(東京多摩地区) @DecoponMAGI

山本寛「敵を措定して物語を作るのはもう限界に来ていると思います。細田さんも見つからなかったんじゃないでしょうか。敵を措定して物語をつくるのはそろそろ諦めた方が良いですね。」

2009-12-02 02:24:28
でこぽん(東京多摩地区) @DecoponMAGI

少年漫画は番長バトルであるべきである。少年漫画が描くのはマクロの際まで。と言ういずみのさんの言葉を深く噛み締めることとなっているのだった…。いずみのさんすげぇなあ(笑

2009-12-02 02:26:01
でこぽん(東京多摩地区) @DecoponMAGI

いや、しかし…「ドラえもん」は何より大長編が面白かった…というのもあるハズだッ……!

2009-12-02 02:40:59
でこぽん(東京多摩地区) @DecoponMAGI

大長編ドラえもんの敵って、実はかなり明確にエネミーだよな…。救いようがないくらいに。毎回非常にマクロな敵だし……これをどう考えよう(笑)

2009-12-02 02:43:54
泉信行 @izumino

@DecoponMAGI そこが、ぼくが少年漫画とジュブナイルを分けたがる理由のひとつかもしれませんね。大長編はどう考えたって少年漫画というよりジュブナイル。子供対大人のSF

2009-12-02 09:46:21
泉信行 @izumino

@DecoponMAGI でも大人ではあるんですが、毎回「子供に理解のない近所の大人」の域は出てない気もしますね>大長編の敵//ジョジョのラスボスがけっきょく番長キャラ止まり(でも世界は滅ぼそうとする)なのとも近いかも

2009-12-02 11:17:54
でこぽん(東京多摩地区) @DecoponMAGI

@izumino なるほど、少年漫画とジュブナイルをわける訳ですね。俺も昨夜「SFだからかなー」とつぶやこうとしてやめたんですが。大人対子供、ジュブナイルという視点を入れるとわかりやすいのかも、確かに。

2009-12-02 11:50:41
でこぽん(東京多摩地区) @DecoponMAGI

@izumino 大長編の敵は結構救いがない時もあって、この辺藤子先生ドライだなあと思います。さすがSF者。小宇宙戦争の独裁者とか種族の歴史ごと存在を消される鉄人兵団とか(笑)星ごと滅ぼされる魔界とか(笑)←完全な殲滅戦w

2009-12-02 11:54:56
泉信行 @izumino

@DecoponMAGI そういえば鉄人兵団ひどいなぁ(笑)。独裁者の精神的な幼稚さとか、基本はハリウッド映画仕立てなんですよね

2009-12-02 11:57:43
LD @LDmanken

@DecoponMAGI 「敵」とはこの場合、何も考えずに倒してスッキリするもの、という意味でしょうか?定義次第では、まだ色んな敵を出す余地があるように思うのですが…ここらへんも、どっかでお話しできるといいですね。

2009-12-02 10:02:14
LD @LDmanken

@DecoponMAGI 「孟子」の一節に“博愛”の墨子を批判する件りがあるのですが、まあ「全て愛している。皆愛している」なんていうのは、結局「誰も何も愛していない」と限りなく同義なんですよね。GODの愛が正にそのはずで「ヴィンランド」のクヌート王が観たものもこれのはず。→

2009-12-02 10:07:42
LD @LDmanken

→身近なもの…というか「愛すべきものを愛せないのに、世界なんか愛せないよ」←が儒家で「そんな“偏愛”をするから世界から不平等と争いが無くならないんじゃないか」←が墨家。近代はどちらかといえば後者の思考が尊重された…という感じの話でしょうか。→

2009-12-02 10:08:41
LD @LDmanken

→>「近くの他者」への寛容 許容と寛容の話なんで、少しずれているとも思いますが(汗)大枠では通じてもいるんじゃないかと。

2009-12-02 10:11:09
LD @LDmanken

僕の感覚で言うと「愛するもの」のためによって生まれる争いは、人間が受け入れるべき摂理というもので、少なくとも「愛する心」を殺してまで、争いは無くさなければならないものじゃないと思っています。

2009-12-02 10:12:04
でこぽん(東京多摩地区) @DecoponMAGI

@LDmanken この場合の「敵」はいずみのさんの番長マンガ的意地の張り合いで解決のつく敵ではなく、存在論的に相容れないような完全な「エネミー」と言うイメージでした。やっつけてスッキリするではなく、勝たないとやられる!みたいな感じで。寛容と言う意味では現実のテロリストとかですね

2009-12-02 11:58:00
でこぽん(東京多摩地区) @DecoponMAGI

東浩紀の引用を続けると「二〇世紀の公共性やリベラリズムはどこまで「遠い」他者を許容できるかということをひとつの原理として進んできた」→

2009-12-02 11:59:54
でこぽん(東京多摩地区) @DecoponMAGI

→「しかし、それはあまりにも抽象的な議論になるし、実際、無限の他者への許容はテロリズムの許容もいみしてしまうということで、9.11以降は旗色が悪くなった」この文脈です。

2009-12-02 12:01:20
でこぽん(東京多摩地区) @DecoponMAGI

@LDmanken なるほど「「愛するもの」のためによって生まれる争いは、人間が受け入れるべき摂理」これはまさに素晴らしい知見だと思います。

2009-12-02 12:05:01
でこぽん(東京多摩地区) @DecoponMAGI

@LDmanken しかし、俺的にはクヌートのGODのいわゆる「隣人愛」も素晴らしいなあと感銘を受けてたので、そう言う時代的な反転の指摘を見て衝撃を受けたんですね。ナイーブでスミマセンが(笑

2009-12-02 12:05:38
泉信行 @izumino

ああ、そういえば、「戦いのレベルは番長バトルだけど、殺す」と「戦いのレベルは番長バトルなので、ボコるだけ」は区別しないとまぎらわしいな。ジョジョは基本的にケンカだけど殺す。戦国モノやヤクザ争いのレベルなんですね

2009-12-02 12:01:10
泉信行 @izumino

そういう意味では、大長編は正しくエディプス的な物語が多い。そしてドラやのび太、しずちゃんが担当するのは母性だったり。優れて人間の原風景的。

2009-12-02 12:05:10
泉信行 @izumino

番長バトルと、エディプスな戦いと、マクロな相対主義な戦いと、あとえーと何があるのかな? ああ、牧歌的な善悪二元バトルか。あとインナースペースにおける「自分の影との戦い」も入れていいか

2009-12-02 12:08:35
泉信行 @izumino

明確な敵のいない「世界に試される話」を忘れていた

2009-12-02 12:11:01
泉信行 @izumino

で、「自然現象」「内なる敵(発達した科学、過去の遺産など)」とかが続く

2009-12-02 12:12:14
でこぽん(東京多摩地区) @DecoponMAGI

例えば「隣人愛」ってのはペトロニウスさんのこの記事みたく。人間には不可能でも出来ればより広く「人間」の範囲を取っていこうね。と言う努力目標みたいな意味がある訳ですhttp://ameblo.jp/petronius/entry-10009768304.html

2009-12-02 12:08:45