机上 綴る 思想

ひぃ∞ @hi_chan8er

26 そんなこと いくらすばるに言っても無駄だと思った 私がすばるの前から消えなきゃ もうヒモじゃないすばるは この家の家賃くらい払って生活できる 家を出よう 早いほうがいい 好きだから すばるから離れるの #机上_綴る_思想

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27 『同棲…か』 独り言つぶやいている自分に気がついて あかん、これストーカーやって デリヘル嬢が乗ったバスをタクシーで追いかけて 家の下まで来てもうてる 電気が点いてるアパートに入っていく彼女を ただ見つめていただけ #机上_綴る_思想

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28 その日 俺はその部屋の電気が消えるまでを見て やっと家に帰る気になった 次の日 みりが勤めている デリヘルに電話してみる 『みりちゃん、指名できます？ 明日…そやな、一番最後の時間』 #机上_綴る_思想

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29 一番最後の時間だと 日曜日しか空いていないと 無機質な若い男の声がする 今週…そうか日曜が最後なのか 『そこでお願いします』 電話を切ると よしっ と小さく拳を握る ヤバない？ 俺、夢中になってん… ────── #机上_綴る_思想

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30 ───────みりが おらんかった 朝起きたら 《…なぁ、みり？、》 朝ごはんが テーブルにラップして置いてある 端っこに封筒 札束と手紙 《ふざけんな こら》 金だけ地べたに叩きつける 《いらんわ こんなもん…》 #机上_綴る_思想

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31 これから俺が食わしたるとこやんけ 今までのお返しできるとこやんか 《なんなん…卑怯やぞ…》 ……みり 帰ってきてくれ 「すばるは今が大切な時 私みたいな負のイメージは すばるの音楽に似合わない」 #机上_綴る_思想 pic.twitter.com/UdIajZKqOG

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32 似合う似合わないちゃうねん お前やないとあかんから 《…どこおるん、みり…》 冷凍庫には 「私の夜食に、 って買ってあるんだから 食べちゃダメッ」 と言われてた でもこっそり食べて よく怒られていた お好み焼きが たくさんあって #机上_綴る_思想

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33 それは みり の俺への想い以外の なにものでもなくて あかん、俺……耐えられへん ───── pic.twitter.com/l7nxuoz67e

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34 ───────── 横山さんが短期間で私を指名するのは初めてだ すばるとの家を出て 仮のホテル住まい 明日は田舎に帰る 新幹線の切符もとってある これでよかったんだ #机上_綴る_思想

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35 「どこだろう…これ」 いつも横山さんの指名は ホテルの部屋番号が 記載されているのに 今日は知らない住所 「あれ？」 財布の中に入れてある 横山さんの住所と 照合してみる 「･･･一緒だ」 #机上_綴る_思想

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36 ご自宅に伺うのは初めて (自宅を指定する お客さんはいるのだけど) なにか訳ありな予感がするけど 仕事だから ううん そうじゃなくて ･･･横山さんなら大丈夫 #机上_綴る_思想

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37 駅直結のマンション もちろんオートロック インターホンに呼びかける 「こんばんは。みりです」 『…あぁ』 眠そうな声がする 開いた自動ドアから クーラーの涼しい風 #机上_綴る_思想

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38 入り組んだ通路を過ぎて 広いエレベーター 降りようとすると 目の前に横山さんがいた テロンとした 高そうな生地の長Tシャツに 黒のスウェットと眼鏡 初めて見るラフな格好に ドキッとする #机上_綴る_思想

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39 私を一瞥すると 何も言わずに歩き出す その後ろを無言で着いていく 一番奥の玄関を開けると 『どうぞ』 やっと声を聞けた 「お邪魔します」 塵一つない玄関 『お前 今日で最後やろ』 「えーと…はい、まぁ…そうです」 なぜそれを… #机上_綴る_思想

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40 鍵をテレビの前に置くと ゆっくりこちらに来て 立ち止まる 『福島帰るとか言うなや』 手首を掴まれて 『お前のこと好きやねん』 照れ屋だと思っていたけど 真っ直ぐ私を見て 『ここで一緒に暮らそうや』 #机上_綴る_思想 pic.twitter.com/epXf5nwAVC

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41 手を繋ぎ直すと 私を引っ張って 一つの部屋を開ける 「…広い………」 高層階だから東京の夜景がきれい 広めのバルコニーが付いている 『お前の部屋にして 片付けといた』 なんて魅力的な…… 『家具は明日買いに行こう』 #机上_綴る_思想

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42 …でも 「あの… 明日、田舎に帰ることになってて もう切符も買ってあります だから…」 『払い戻したらええやん』 実家の人にも言うたん？と聞かれる #机上_綴る_思想

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43 両親は震災離婚ってやつ 母は私を連れて東京に その後 母だけ沖縄に移住 父と兄は畜産農家を続けている 田舎に帰っても 家や仕事を探すところからスタート のこのこ実家には帰れない 思い出すだけで気が重くなる だから横山さんの誘いは悪い話じゃない #机上_綴る_思想

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44 「でも…私は横山さんのこと 知らなすぎる…」 『俺？自営業。コンサルタントってやつ』 はぁ･･･こんな家に住んでるってことは 成功していらっしゃるのだろう しかしそんな人が なぜ私みたいな風俗嬢に 肩入れしているのか さっぱりわからない #机上_綴る_思想

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45 『まだ仕事の時間やんな 気持ちようしてくれるん？』 「えっと…あっ、はい！」 そうだ、あと１時間 彼は私を買っている 『ベッド、どうぞ』 横山さんの寝室 背中をドンッと押されて 布団に倒れ込む #机上_綴る_思想

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46 ガチャガチャ… 脱がされた後は 両手を手錠で拘束された そういうお客さんはたまにいたけど あくまでオプション お金を余計に頂いての行為 でも… 『みりちゃん、 自分 気づいてへんかも知らんけど 相当マゾよなw』 ─────気づいてるよ #机上_綴る_思想

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47 私は拘束されただけで 下から トロッと 蜜が出るのがわかった 『あーあ、まだ触ってへんのに 垂れるほど 濡れてもーてるわ 勝手に うち汚すなや』 罵られて また疼く 「……ごめんなさい 許してください……」 #机上_綴る_思想

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48 横山さんがローターを動かして 胸のふくらみを回って 乳首の先に時々触れる 「ああっ…」 ずっと触れててほしいのに 焦らされて 焦れったくて つい腰を捻ってしまう #机上_綴る_思想

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49 『どう されたいか 言うてみぃ』 右の口角だけあげて ニヤリと笑う ……言えない 下唇を噛み締めて 堪えていると ブゥンとローターの電源がoffになる音 「あっ…」 『なんなん、欲しかったなら言えや』 横山さん 本当に私のこと 好きですか？ #机上_綴る_思想

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50 「乳首と、、」 『…と ？』 「……下の方にも 当ててください……」 ふふん、と鼻で笑うと 『しゃーなしやで。 ちゃんと教えんとな、これから』 再び動き始めた ローターの音が聞こえると 身体が熱くなり喜んでしまう… #机上_綴る_思想