Jun Makiko氏による「子どもの放射線被ばくの影響と今後の課題―現在の科学的知見を福島で生かすために―」への評価

日本学術会議 臨床医学委員会 放射線防護・リスクマネジメント分科会(副委員長 山下俊一氏)による文書の問題点の指摘
0
Jun Makino @jun_makino

scj.go.jp/ja/info/kohyo/… 報告 子どもの放射線被ばくの影響と今後の課題 -現在の科学的知見を福島で生かすためにー

2017-09-21 23:37:55
Jun Makino @jun_makino

これは「日本学術会議 臨床医学委員会 放射線防護・リスクマネジメント分科会」 なるところのもの。副委員長が山下俊一氏。そういう「現在の科学的知見」であるということになる。

2017-09-21 23:37:56
Jun Makino @jun_makino

例えば以下のパラグラフをみてみよう(P11 第三パラグラフ)

2017-09-21 23:37:58
Jun Makino @jun_makino

引用: 平成 28(2016)年 12 月末日までに 185 人が甲状腺がんの「悪性ないし悪性疑い」と 判定され、このうち 146 人が手術を受けたという数値が発表されている。こうした数 値の解釈をめぐりさまざまな意見が報道され、そのたびに社会の不安を増幅した。

2017-09-21 23:37:59
Jun Makino @jun_makino

引用: 福 島県県民健康調査検討委員会は、中間とりまとめにおいて、これまでに発見された甲 状腺がんについては、被ばく線量がチェルノブイリ事故と比べて総じて小さいこと、 被ばくからがん発見までの期間が概ね1年から4年と短いこと、事故当時5歳以下か らの発見はないこと、

2017-09-21 23:38:00
Jun Makino @jun_makino

引用: 地域別の発見率に大きな差がないことから、放射線の影響とは 考えにくいと評価した[45]。これに対して明らかに放射線の影響であると主張する論 文等も発表されている[54,55]。なおチェルノブイリ事故後観察された小児甲状腺がん との比較については後述する。

2017-09-21 23:38:02
Jun Makino @jun_makino

この文章を不注意に読むと、「平成 28(2016)年 12 月末日までに 185 人」の 「甲状腺がん」について、 福島県県民健康調査検討委員会が、その中間とり まとめにおいて「放射線の影響とは 考えにくいと評価した」ととれる。

2017-09-21 23:38:03
Jun Makino @jun_makino

しかし、実際にはこの「中間とりまとめ」は2015年3月の第 6 回甲状腺 検査評価部会ででたものであり、そこでの記述は 2014年8月24日の 第 16 回「県民健康調査」検討委員会資料に基づいたものである。

2017-09-21 23:38:04
Jun Makino @jun_makino

これは、「先行検査」における2014年5月時点での発見数についての (雑な)分析によるものであり、「平成 28(2016)年 12 月末日までに 185 人」 について何かを検討した結果ではない。

2017-09-21 23:38:06
Jun Makino @jun_makino

つまり、この 「日本学術会議 臨床医学委員会 放射線防護・リスクマネジメント分科会」 なるところの報告は、「中間とりまとめ」が何についてのものであるか も理解してない人が書いたか、あるいは意図的にその違いを 無視して書かれたかのいずれかである。

2017-09-21 23:38:07
Jun Makino @jun_makino

どっちでもアウトだが、まあ、せめて後者であるとおもいたい。前者であるとあまりになさけないからである。

2017-09-21 23:38:08
Jun Makino @jun_makino

実際、「中間とりまとめ」の根拠は (a)被ばく線量がチェルノブイリ事故と比べて総じて小さいこと、 (b)被ばくからがん発見までの期間が概ね1年から4年と短いこと、(c)事故当時5歳以下か らの発見はないこと、 (d)地域別の発見率に大きな差がないこと の4つである。

2017-09-21 23:38:10
Jun Makino @jun_makino

ところが「平成 28(2016)年 12 月末日までに」は既に被ばくから6年近くたっており、その間に発見されたものである。また、事故当時5歳以下か らも見つかっている。

2017-09-21 23:38:11
Jun Makino @jun_makino

つまり、a-d のうち b,c は意味がなくなっている。

2017-09-21 23:38:12
Jun Makino @jun_makino

さらに、 (d) は、2014年8月時点では間違いとは断定できないが、 2017年7月時点で、そこまでにでた数値から 2014年8月時点で行われていたのと同様な解析をすると、 「地域別の発見率に大きな差がない」とはいえない。

2017-09-21 23:38:13
Jun Makino @jun_makino

なので、のこっている根拠は「(a)被ばく線量がチェルノブイリ事故と比 べて総じて小さいこと」だけだが、これは福島で発生する小児甲状腺がんが、 チェルノブイリで発生した少なくとも6000に比べて「少ない」ということを意 味する

2017-09-21 23:38:14
Jun Makino @jun_makino

が、ではどれだけ「少ない」かというと1桁から2桁であろう。それは 「平成 28(2016)年 12 月末日までに 185 人」という数に比べて大きなもので ありえるわけで、この185 人が被曝の影響ではないという根拠にはならない。

2017-09-21 23:38:16
Jun Makino @jun_makino

要するに、(当たり前だが)「平成 28(2016)年 12 月末日までに 185 人」 について、2015年3月にでた「中間とりまとめ」は何も述べていない。

2017-09-21 23:38:17
Jun Makino @jun_makino

従って、「中間とりまとめ」書いてあることが仮に当時のデータについて適切な分析だっとしても (実際にはそうではないが)、現在のデータについては適切な評価ではない、 ということである。

2017-09-21 23:38:18
Jun Makino @jun_makino

まあ、本格検査のデータがほぼそろった今、あえて3年前の(あまり正しくない)分析に依存した「報告」を出す、という行為はなかなか大したものではある。

2017-09-21 23:38:19
Jun Makino @jun_makino

まあ、本格検査のデータがほぼそろった今、あえて3年前の(あまり正しくない)分析に依存した「報告」を出す、という行為はなかなか大したものではある。

2017-09-21 23:38:19
Jun Makino @jun_makino

とはいえ、その辺色々自覚的な感じもあり、以下のようにも書いている (P14)

2017-09-21 23:38:21
Jun Makino @jun_makino

とはいえ、その辺色々自覚的な感じもあり、以下のようにも書いている (P14)

2017-09-21 23:38:21
Jun Makino @jun_makino

引用:この論争が決 着するには、甲状腺検査を継続して、経時的変化から判断するか、福島県以外の県で 同規模の同様の甲状腺検査を実施して比較する方法が考えられる。現状では前者が現 実的との考えが有力である。

2017-09-21 23:38:22
Jun Makino @jun_makino

引用:この論争が決 着するには、甲状腺検査を継続して、経時的変化から判断するか、福島県以外の県で 同規模の同様の甲状腺検査を実施して比較する方法が考えられる。現状では前者が現 実的との考えが有力である。

2017-09-21 23:38:22