こじらせていたリーマン不定期更新6(20170807-20170813)
- tsutsujishika
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我慢できなかったらしいおそ松にお風呂でされてしまった。まあ、疲れてたみたいだし。甘やかしたっていいだろう。 「裸で寝るのはどうかと思うけど」 ちゃんと服着ろって言ったのに。酔ってヤって満足して、裸のまんま寝てしまった。ブランケットはかけてあげたけど…風邪ひいたって知らないからね。
2017-08-07 00:34:03「おそ松。起きて。…起きなさい!」 「あと五分…」 「ベタなこと言うな」 夏用のブランケットを剥がすと、裸の身体がころんと丸まった。背中の曲線が美しく、背骨が浮だって見える…。なんて見惚れてる場合じゃない!
2017-08-07 06:39:03「支度して。朝ごはん作ってあげる」 「まじでー…がんばる…」 おそ松は割とすぐ食べ物につられる。あとえっちなことにも。三大欲求に正直に生きてるなあ。
2017-08-07 06:40:04「あっ。やべ。俺朝イチミーティングだった」 会社の玄関をくぐった瞬間、おそ松の顔がピっとかわる。仕事モードの顔っていうか。僕しか知ら無いようなトロトロの顔も好きだけど、こういう横顔も、好き。かっこいい。
2017-08-07 08:29:01「じゃ、チョロ松!またあとでな!」 そう手を振っておそ松は速足で歩いていった。笑顔で手を振り返したけど…今日はもう会えなさそうだなと思った。
2017-08-07 08:30:13「えっくし」 「ありゃ。松野君風邪かい?」 取引先の喫煙室。煙草を吸う課長さんが、心配そうに見つめてくる。 「いや、風邪じゃねえと思うんすけど…冷房で冷えたのかも」 …チョロ松じゃあるまいし。いや、それはチョロ松に失礼か?でもあいつ冷え性だしな。
2017-08-07 11:23:01「へぅ、はっくしょん」 「わぁ、漫画みたいなくしゃみ。松野さん、風邪ですか?」 デスクで仕事にいそしんでいると、不意にくしゃみが出た。同僚の女性が気にしてくれるけど…。 「多分冷房で冷えただけだと思う」 この時期はこれがあるから、体調には気をつけないと。
2017-08-07 11:26:08「っかしいなあ…」 ずび。鼻をすすりながらひとりごちる。帰りの電車。冷房がいやに寒く感じる。弱冷房車は何号車だっけ。普段気にしないから、わからない。車内の表示を確認すると、ここからみっつも離れたところにあった。遠い。
2017-08-07 20:34:03「おそ松、風邪か?」 同僚の男が話しかけてくる。その声がなんとなく遠くに感じた。頭がぼんやりする。疲れかな。わからない。 「風邪。風邪かあ。大人になってから風邪なんて引いたことないから、わかんねえ」 「俺も医者じゃないからアレだけどよ」
2017-08-08 09:29:03「今日納品終わったらあと書類済ませるだけだから…っげほ」 鞄をとって、外へ出かける準備だ。明日は社内で書類を片付けて、以降はお盆休みだ。風邪だとしても、休むなら明後日以降ゆっくりでいい。
2017-08-08 09:30:12時計を見ると、まだ11時。お昼まであと1時間もある。この時間が一番長い…。 暇つぶし、ではないけれど。ちょっと息抜きに社内の予定表をチェックする。おそ松は…今日も一日中出ずっぱりみたい。忙しいのはいいことだけど、大丈夫かな。
2017-08-08 11:01:50おそ松はやるときはやる、やらない時はやらないタイプだ。容量がよく、息抜きも上手い。オンオフの切り替えが得意なのだ。だけど、ずっとオンの状態だったら…働きっぱなしだったら、どうなんだろう。 ここ最近、仕事中に僕のところへ寄ることもない。お昼も一緒に食べてない。
2017-08-08 11:04:01…ちゃんと休めているのかな。 明後日からは僕もおそ松もお盆休みだ。そこでゆっくり休んで、疲れがとれたらいいのだろうけど。
2017-08-08 11:04:56