岩波や朝倉の数学・科学専門書シリーズの正体を探る

2
uroak_miku @Uroak_Miku

1)県図書館で朝倉の物理数学のハードカバー本をいくつか開けてみて、帰路に気が付いた。ああいうのが独習ほぼ不可能なのは、岩波文庫の哲学や社会学系古典の翻訳が解読ほぼ不能なのと同じなのだ。権威付け用なのですよ講義があってはじめて読めるの。「お前ら素で読んでもわかんないだろー」と。

2017-10-06 19:58:00
uroak_miku @Uroak_Miku

2)明治維新で地方の田舎侍が西洋の学問をかじって成り上がった。下級武士の財産なんて漢学の素養くらいしかないから、西洋の書物を漢学の延長で訳出して「どうだお前らわかんねーだろー」と自己を権威化したなごりが哲学書の悪文。数学や科学の専門書にも同じメカニズムを感じる。

2017-10-06 20:01:14
uroak_miku @Uroak_Miku

3)例えば一般相対論は難解といえば難解なのだけど数式を駆使しながらもイメージ脳も刺激してくる本がいくつも出ているわけです。しかし朝倉や岩波のハードカバー系の本は数式のごり押し。こういうの悪訳と同じ。

2017-10-06 20:03:10
uroak_miku @Uroak_Miku

4)自分はかつてすっぴんの状態からあの手のハードカバー本に手を出して消化しきれず胃が痛くなったことがあります。その後科学史や数学史に舵をきって、専門書のなかに〇〇の定理とか△△の法則とかある〇〇さんや△△さんの履歴を知っていくうちに、緩やかな大河ドラマが見えるようになった。

2017-10-06 20:06:18
uroak_miku @Uroak_Miku

5)例えばガウス→リーマン→アインシュタインの流れがわかると、難解なリーマン幾何学の数式の乱流がそれほど怖くなくなっていく。

2017-10-06 20:07:33
uroak_miku @Uroak_Miku

6)朝倉や岩波のいかにも権威主義的なシリーズを攻め落とすための、ある「文脈」が見えてくる。

2017-10-06 20:08:32
uroak_miku @Uroak_Miku

7)そうなれば独習が可能になる。わからないところは大胆にすっとばして、科学史や数学史の視点から「ああ、要するに関数空間って集合論の文脈に関数を置くための発明なわけね、集合論がそもそもフーリエ級数を出自としているわけだし」という風に物語化して楽しめる。

2017-10-06 20:12:17
uroak_miku @Uroak_Miku

8)ローマ教会(今でいうバチカン)がずーっとラテン語で聖書も儀式も通してきたのは、下々のものに対して自分たちを権威化するためだった。岩波や朝倉のああいうごっついシリーズ本も同じ。

2017-10-06 20:14:14
uroak_miku @Uroak_Miku

9)今日ふっとそんな気づきを体験しました。何か吹っ切れた気がします。

2017-10-06 20:15:57