屠龍の後席に乗ってる羽根っ娘とパイロットな主人公の日常

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

羽根っ娘「そらに～あこがれて～そらをかけてゆく～」 主人公「あのこの～いのちは～」 羽根っ娘「ひこうきぐも～」 主人公「よく考えるとこれ死んじゃうやつだよな」 羽根っ娘「そうだね」 と伝声管越しに「ひこうき雲」を歌い終わってから冷静になるパイロットと後席の羽根っ娘。

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

主人公「んでさー、今度イリジウムプラグに替えたらもうちょっい吹け上がりが良くなると思うんだよ」 羽根っ娘「……」 主人公「どうした？　寝ちまったか？」 羽根っ娘「（ガサゴソ）」 主人公「飯か」 羽根っ娘「うわっなにこれ！」 主人公「散らかすなよ」 羽根っ娘「これピクルス入ってる」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

羽根っ娘「主人公ーーーッ！ こいつら重爆なのに双発機スペースに止めてんのよ！ 」 主人公「あのー、ここ双発機用なんでどかしてもらえませんかね？」 重爆乗り「ハハハ！ ここが双発機スペースだって？ ジャンクヤードだろ？ なんたって屠龍の残骸に鳥が巣を作ってるしな！ 」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

羽根っ娘「キィーーーッ！ 主人公っ！ ありったけのガソリン持ってきて！ あいつら燃やす！」 主人公「ステイステイッ！ よく見たらあの重爆マンチェスターじゃないか。 デカイけど双発だよ、登録上は……」 羽根っ娘「ムッキーーーー！！！」 重爆乗り「ハッハッハ、詳しいじゃないか！」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

【翌日】 主人公「あれ、なんか騒がしいな」 モブ「駐機場で爆撃機が燃えたらしいぞ」 羽根っ娘「私じゃないわよ！ あいつらが暖機運転してたら勝手にエンジンが火を吹いたのよ！」 重爆乗り「オレのマンチェスター……ローンがまだ三年あるのに……」 主人公「マンチェスターだからなぁ……」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

主人公「武装を見せてくれ」 整備員「イイっすよ。機首のはホ203、37ミリ機関砲で徹甲弾と榴弾が撃てます。16発まで装填できますけど15発の方が確実ですね」 羽根っ娘「もう飛行中に装填しなくていいのね！？ 文明を感じる！」 主人公「腹の戦車砲は？」 整備員「20ミリに戻しました」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

主人公「ホ3？ 聞いたことないな……」 整備員「同じ日本製ですよ」 主人公「MG151じゃないのか？」 整備員「反動で桁がひん曲がりますよ。こっちも発射速度は期待できないんでくれぐれも動いてる目標に当てようと思わないでくださいよ！」 羽根っ娘「たぶん体当たりした方が早いね」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

主人公「お前ってさ―」 羽根っ娘「なに？（地図を睨みながらスパムサンドイッチを食べている）」 主人公「黙ってれば可愛いんだよな」 羽根っ娘「……は？（サンドイッチを落とす）」 主人公「いや、なんでもない」 羽根っ娘「ちょっ！？　はぁっ！？　サンドイッチ落としたんだけど！？」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

羽根っ娘「もっとまっすぐ飛ばないと当たんないわよ！（ズガガガガガガッ）」 主人公「まっすぐ飛んだら先にこっちに敵の弾が当たるだろーが！」 羽根っ娘「あーもう！（ズガガガガ） ぎゃっ！？ あっつ 熱ぁ！？」 主人公「やられたのか！？ 傷は？」 羽根っ娘「薬莢がほっぺに当たった……」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

店員「合計34になります」 主人公「俺20出すからあと頼んだぞ」 羽根っ娘「うん、ごちそうさ……あっ」 主人公「えっ、そんなに金ねぇの？」 羽根っ娘「さっきパニーニ買ったの忘れてた……今夜いっぱいサービスするから奢って！」 主人公「へぇ、サービス？」 羽根っ娘「おねがい❤︎」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

羽根っ娘「どう？ 気持ちいい？」 主人公「あーそこそこ。もうちょいゆっくり！ あぁ、極楽……」 羽根っ娘「腰はやっとく？」 主人公「頼むわ。シュニッツェル二枚分しっかり揉んで貰うからな」 羽根っ娘「はいはい」 主人公「やっぱり飛んだ後はお前に全身揉んでもらうのが一番だわ」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

主人公「管制、駐機場に一機分のスペースと宿泊所に二人分の空きはあるか？」 管制「おかえりなさいJA045KD、駐機スペースは半分でいいのでは？」 羽根っ娘「ちょっとー！？　いくらうちの機体がボロボロでも半分はないでしょ！？」 主人公「片肺だから単発機の料金でいいよな？」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

主人公「片肺で降りたんだから使用料は単発機分しか払わないぞ」 集金係「プロペラが二つついている場合は片方しか動作しなくても双発機料金です」 羽根っ娘「プロペラが一個なら単発機なんでしょ？」 主人公「オイコラ何だそのレンチは」 羽根っ娘「単発機になったよ！（地面に刺さるプロペラ）」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

集金係「えー、固定武装は37ミリが1門に20ミリが1門、7.7ミリが1門ですね。そうなりますと襲撃機という扱いになりますので料金が……」 主人公「あー、……おい今度は何してる！」 羽根っ娘「お兄さーん！　これは旋回銃じゃないよ！　手持ちだからね！」 主人公「スパルタンかお前は」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

主人公「いいか、今回の契約は取らないと本当に飛べなくなるぞ」 羽根っ娘「わかってるよ、それくらい」 主人公「その前にいくつか約束してくれ。気に食わなくても舌打ちしない、亜人なことを言われても殴らない」 羽根っ娘「分かった、気に入らなかったら蹴るね！」 主人公「俺の話聞いてた？」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

主人公「マジかよキ96飛行時間100時間が150万！？　爆安じゃねーか！」 羽根っ娘「キ96が150万！？　数字間違ってない？（中古機情報誌を覗き込む）」 主人公「あっ、でもキ96って単座なんだっけ……」 羽根っ娘「単座、だね……」 主人公「屠龍のままでいいか」 羽根っ娘「うん」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

主人公「ヴォースッゲーモスキートだ。しかもフルオプションの夜戦型」 羽根っ娘「マーリン2基積んでるんでしょアレ？」 主人公「値段想像したら目眩がしてきた」 羽根っ娘「ポンド紙幣の札束が2600回転で回ってる」 主人公「やめて！」 羽根っ娘「こっちは裏紙で目張りしてるってのにね」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

主人公「何作ってるんだ？」 羽根っ娘「もらってきた羊の肉を焼いた後にワインと羊骨で作ったスープに入れて湿気った小麦粉をぶち込んで煮込んでる」 主人公「マトンシチュー？」 羽根っ娘「野菜買えなかったからその辺の食べられる草も入れた」 主人公「食いてぇなぁ～まともなシチュー……」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

主人公「つーかお前さ、この国は亜人に人権認めてるから首輪つけなくて良いんだぞ？」 羽根っ娘「うーん、なんか外すのがもったいなくて」 主人公「……変わった趣味だな」 羽根っ娘「……ふんっ」 主人公「えっなんで俺羽根ではたかれんの！？」 羽根っ娘「（気づけよバカーーーッ！）」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

油売り「ガソリンはいらんかね！ 今なら100オクタンガソリン給油でオイル交換無料！」 弾売り「アメリカ直送の50口径弾、箱買いがお得だよ」 主人公「やっぱりデカい飛行場は賑やかでいいな……手、繋ぐぞ」 羽根っ娘「えっちょっ」 主人公「毎回毎回迷子放送するのイヤなんだよ！」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

主人公「これだけ探してもいないとは……すいません迷子放送お願いします」 放送「日本より屠龍でお越しのリベカ様、お連れ様がお探しです。お近くのサービスセンターへお越し下さい」 羽根っ娘「いきなり呼び出すからケバブ落っことしたじゃない！」 主人公「……言いたいことはそれだけか？」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

羽根っ娘「7.92ミリモーゼル弾を500発」 弾屋「はい毎度！」 主人公「そんなにいるか？」 羽根っ娘「嫌がらせ用にはばら撒かなきゃ意味ないの！」 主人公「やっぱり今度12.7か13ミリに載せ替えるかなぁ」 羽根っ娘「多分マウントが反動に負けるよ」 主人公「だよなぁ……」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

主人公「せっかくの満月もこう雲が多くちゃ全然見えねーな」 羽根っ娘「こんな時になんだけど、仕事しない？」 主人公「仕事？ こんな夜中にか？ 夜戦の仕事ならレーダー積んだ連中が……」 羽根っ娘「ちーがーうーのー！ 私を屠龍の後席に乗せて遊覧飛行するの！」 主人公「その仕事乗った！」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

主人公「予想はしてたが絶景だな。月に手が届きそうだし下は青白い雲の絨毯」 羽根っ娘「ふふん、たまには私の言うことも聞くもんでしょ？」 主人公「……そうだな」 羽根っ娘「月が綺麗だね、とっても」 主人公「……お前、意味わかって言ってる？」 羽根っ娘「えっ私なんか変な事言った！？」

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

全く偶然に夏目漱石と同じことを言って意味がわかってる主人公を悶々とさせる後席羽根っ娘くれって言ってんだよ！！！！