【ラブライブ!サンシャイン!!】2期2話感想まとめ。― 内と外をつなぐ雨漏りと想像力

2期の各話を観た感想を、毎週まとめていきます。放送されたその当時にしか抱けない想いを大切にして、言葉にして残しておきたいと思っています。みなさんの振り返りの糧になれば幸いです。 【見出し】 ◆「100」という目標  ・数字だけでは表せない奇跡 続きを読む
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momorin @momorin_cloverZ

そして「雨漏り」でもっとも重要なのは、屋内にいながら雨という屋外の現象が起こる、ということ。つまり、1年生と3年生の「インドア/アウトドア」という二項対立の違いをつなぎ、屋内と屋外をつなぐ現象こそが「雨漏り」だったわけです。それを6人がともに受け止めたわけです。#lovelive pic.twitter.com/gfcWi9dMng

2017-10-30 22:04:12
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「雨漏り」は、屋内にいながら屋外の雨を受け止めさせる。「インドア/アウトドア」という1年生と3年生の二項対立を折衷させ、調和させる象徴としてぴったりの現象だと思います。さらに雨漏りは、屋外では騒音になる雨の音を、雨粒ひとつひとつの音へと研ぎ澄ましてもくれました。#lovelive pic.twitter.com/2EdjHoLc2T

2017-10-30 22:16:52
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 ― 二項対立を「調和」する雨漏り

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雨漏りが示したのは「インドア(屋内)/アウトドア(屋外)」のように相反する二項対立でも調和できる、という希望。1年生と3年生の二項対立も、雨漏りのように調和させ、矛盾を矛盾のままに、ともに存在できるのかもしれない。雨漏りはそんな可能性を教えてくれたと感じました。#lovelive pic.twitter.com/xlIcbupo5c

2017-10-30 22:33:43
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雨やどりとは、雨を「避ける」こと。いままでのスクールアイドルの物語も、当然のようにネガティブの雨を避けることで、希望を見出してきました。しかし6人は、思いがけぬ雨漏りによって、ともに雨を受け止めることになった。その経験こそが、調和という希望を見出させたわけです。#lovelive pic.twitter.com/GegvKLkCQC

2017-10-30 22:37:20
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屋内/屋外という二項対立を調和する雨漏りが起きたのも、このお寺が古かったからです。古さ、すなわち過去の蓄積が、雨を通り抜けさせ、屋内で屋外の雨を降らせるという特異な現象を生んだ。過去に向き合うAqoursの物語らしい、過去に希望を見出す答えの出し方だと感じます。#lovelive pic.twitter.com/VZMXyFHepk

2017-10-30 22:43:30
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想像力で雨の音を聴く

 ― 調和のなかの想像力

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スクールアイドルにとって強烈なネガティブの象徴たる雨は、やはりやすやすと味方にできるような簡単な相手ではないと思います。でもAqoursは、雨漏りをとおして、そんな雨に耳を澄ませ、想像力を働かせることができた。雨に向き合う可能性の大きな一歩だったと感じています。#lovelive pic.twitter.com/rGTOKmLyye

2017-10-30 23:17:27
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水の音を聴くというモチーフは、2年生の3人がともに海の音を探した1期2話を思い出させます。水中では音は届きにくいけれど、想像力を働かせることで、海の音を聴いた。それはあくまでも「イメージ」だけれど、3人が「聴こえた気がした」と共有できたことが大切だったわけです。#lovelive pic.twitter.com/TLyUraVMFr

2017-10-30 23:24:18
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海の音を聴く体験を共有した3人も、深い海の暗闇のなかに太陽の光が差し込み「光/闇」という二項対立が調和したところに、想像力を働かせることができていました。「ひとつひとつが調和して、ひとつの曲になっていく」。音を聴く想像力は、調和のなかに生まれるのかもしれません。#lovelive pic.twitter.com/QxIe8dY9IB

2017-10-30 23:30:13
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 ― 聴こえた!と信じあえること

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そして水の音を聴いたときに重要なのは、たしかに音が聴こえたという想像力を仲間と共有できることでした。本当に何か音が鳴ったのかはわかりません。ただ、聴こえたと信じられること、信じあえること、そうして笑いあえることこそが、まさに調和のメロディを奏でてくれるわけです。#lovelive pic.twitter.com/62xQmGpuJG

2017-10-30 23:37:19
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たとえば、彼女が本当に雨を止ませることができたのかはわかりません。たまたま止んだだけかもしれない。でもそのとき誰もが、たしかに彼女が雨を止ませる奇跡を起こしたのだ、と信じられるとき、信じあえるとき、奇跡は奇跡になる。奇跡とは、信じることが起こすものだと思います。#lovelive pic.twitter.com/KK3PaZxZhC

2017-10-30 23:40:34
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雨の音を聴いた6人は、本当に聴こえたかをわざわざ確かめあうことはしません。雨粒ひとつひとつを降らせる雨漏りをとおして、それぞれが静寂のなかで雨に想像力の耳を澄ませることができた。そして、雨漏りのように二項対立の矛盾がそのまま調和する希望を感じたのだと思いました。#lovelive pic.twitter.com/sBFim3DFmE

2017-10-30 23:52:10
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 ― 雨を止ませるμ's/雨に耳を澄ますAqours

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そしてμ'sとの対比のなかで、雨という存在のことをもう一度捉えなおしてみます。μ'sにとって雨とは、やはり止ませる対象であり、打ち勝つべき敵だったと思います。雨をネガティブなものだと思うからこそ、乗り越えたときに希望が生まれ、止ませたときに奇跡を感じたわけです。#lovelive pic.twitter.com/YHEr0CtBzf

2017-10-31 00:29:05
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雨が手強いネガティブの象徴であることは間違いありません。ただ、現実主義のAqoursの物語は「いくら止むことを願ってもまた雨は降る」という視点をもっていると感じます。つまり、雨が降る現実を受け止め、想像力で雨のなかに何か希望を見出せないだろうか、という視点です。#lovelive pic.twitter.com/9TzvD26BEj

2017-10-31 00:39:35
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雨を止ませるだなんて夢物語は、そう簡単には叶えられない。もし止ませたとしても、また冷たい雨は降る。ならば、雨に耳を澄ませ、雨のなかに希望を感じることはできないだろうか。そんなふうに、想像力で現実に向き合うAqoursの姿が2期2話には凝縮されていたと感じました。#lovelive pic.twitter.com/0mgqCNNULE

2017-10-31 00:47:12
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歌詞を書く=言葉にすることの意味

 ― 音楽のμ's/文学のAqours

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曲づくりのなかで何かが降ってくる、というモチーフからは、μ'sが降る雪からスノハレの歌詞を受け取ったシーンが連想されます。μ'sのもとには「詞」が降ってきました。対して、Aqoursのもとには「曲」が降ってきた。この詞と曲の対比には、それぞれのらしさを感じます。#lovelive pic.twitter.com/y48etvjorG

2017-10-31 00:02:48
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ミュージカル調の演出が象徴するように、μ'sは「音楽」が先立って身体を動かし、物語を動かすスクールアイドルだと感じます。「言葉」はそのあとでもいい。だからスノハレのときのように、すでに胸にある「心のメロディ」に合う「詞」が、あとから降ってくることもあるわけです。#lovelive pic.twitter.com/G5UXrnsDZ9

2017-10-31 00:16:10
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対してAqoursは、演劇調の舞台や台詞回しが象徴するように「文学」のスクールアイドルだと感じます。「言葉」こそが身体を動かし、物語を動かす。今回はそこに「曲」が降ってきた。「音楽のμ's/文学のAqours」という対比を、おなじ降るというモチーフに感じました。#lovelive pic.twitter.com/RKVEjway1x

2017-10-31 00:23:12
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 ―「輝き」から「輝いてる」へ