小説の技術的な部分と感性の部分の区別の仕方から、詩的表現の限界。
@toriyamazine ありがとうございます。先生は、俺の小説の指導を技術の部分に限り、感性の部分にまで踏み込んではいないわけですが、明確な技術と感性の線引きはどこで行なっているのでしょうか。
2017-11-07 00:02:35@ponzz まず、理屈で説明できるかどうかでジャッジしていて、理屈で説明できないものは「感性」認定しています。次に理屈で説明できるけれども、方法が2通り以上ある場合で、どちらかを選んでいるなら「感性」認定ですね。この前の話だと、戦闘中の会話がこれに当たります。真剣勝負中の長話は不自然ですが…
2017-11-07 00:08:37@ponzz …フィクションなんだから良いでしょ、という判断です。そこでリアリティがどうたらこうたら言うのは、感情移入の問題に踏み込んでいるので、どこまでいっても好き嫌いの問題に還元されちゃうんですよね。
2017-11-07 00:10:16@toriyamazine ああ、そういう判断でしたか。勉強になります。 自分は、感性は技術の使用法に関わる部分だと思っていたのですが、理屈で割り切れない部分でしたか。
2017-11-07 00:12:38@ponzz 簡単に説明すると、初稿がフィーリング、改稿以降は理屈なんですよ。初稿は書くスピード重視なので勘で完成まで持っていって、改稿段階で理屈屋になって理屈で処理というか修正しているんですね。だから、時間差でどっちも使っている感じです。両者の使い方に明確な役割差があります。
2017-11-07 00:18:05@toriyamazine 戦艦の砲撃、初撃で夾叉したか確認して、そこから微調整って感じですね。それを習得する明確な方法はありますか?
2017-11-07 00:21:58@ponzz 反復練習ですね。改稿が嫌にならなくなるまで、繰り返しやるのが一番確実な方法です。ただ『小説向き文章の原則と基礎技術』でも書きましたが、換称と換喩は例外で、これらは初稿から決め打ちで書きます。これが出来るのは、換称や換喩を可能にする文章を入れる場所が、キャラクター初登場シーンや……
2017-11-07 00:30:07@ponzz ……ロボットなどのマテリアルが初めて登場するシーンと決まっているので、新キャラが出るたびに決め打ちをするかどうか判断して入れていきます。こっちは技術の問題なので……やっぱり反復練習ですね(爆)
2017-11-07 00:31:10@toriyamazine やはりつねに反復練習ですか。 地道な経験がものをいうだけ、凡人にもできるので感性に頼る部分よりよほどマシですね(笑)。 お時間を割いていただきありがとうございました。
2017-11-07 00:33:41@ponzz 文章はロジカルなので、あんまり感性に頼る部分は無いんですよね。「新しい」と言われている文体の九割はただの省略形、というのがよくある話パターンですし(爆) 詩作における単語の組み合わせなんかは、割と感性の領域のような気はしますが、長編でそれをやるのは相当な××ですからね。
2017-11-07 00:37:00@ponzz 全くないですね。闇狩り師の一巻は、今でも傑作だと思ってますし……長編、書かなければ良かったんじゃないかとか、そういうことは一切思っていませんね。ええ!
2017-11-07 00:51:35@ponzz 私は10ページかな? 筒井康隆と夢枕獏に長編を禁止する条例とか出ないかな、とぼんやり思ったのを今でも思い出します(爆)
2017-11-07 00:57:06@toriyamazine 構成力ないですか(笑)。まぁ、キマイラ読んだ時も序盤で眠くなりましたし、わからなくもないですが。 もったいないなぁ。 短編の連作で長編を構成すればいいのに。
2017-11-07 01:01:41