名古屋大学農学部の小八重 善裕さんによるアーバスキュラー菌根研究のツイート集
そろそろ水田の整備をしなければいけない。水路に落ち葉とか詰まってるし。作物の細胞生物学者たるもの、遺伝子からフィールド仕事まできちっとこなさないといけない。両立できてこそ本物である。
2011-02-11 00:14:24土なんか買って研究費で出るの?と怪訝顔の妻。馬鹿野郎出るわけ無いだろこれは趣味だ趣味、とはいえないので、いやね、これうまく行ったら出世して給料上がるから、と言い訳。上がらんけど。
2011-02-14 00:22:20イネのphytosiderophore排出輸送体 http://tinyurl.com/49xo2nq 。よく見つけたものです。グッジョブ!
2011-02-14 16:09:55菌根を透明化するときには2%KOH+0.25M Sorbitolで煮ると原形質分離がかなり抑えられてバックグラウンドが減る。イネの場合。
2011-02-15 13:46:06竹本さんグッジョブ!それにしてもノックアウトできる共生菌うらやましすぎる。名大、植物に共生するカビの必須たんぱく質発見:日刊工業新聞 http://t.co/ghUWExb via @Nikkan_BizLine
2011-02-16 02:07:14うーむ、どうして消化されないんだろう。QT 東工大とSBIアラプロモ、アミノ酸飲むだけで検査可能ながん検診技術開発:日刊工業新聞 http://t.co/bT2bek1 via @Nikkan_BizLine
2011-02-16 14:43:04今日はラボの研究報告会。たまに自分のやってることを整理すると、いかに知的リソースを無駄なことに使ってきたか気付かされる。突き詰めると一体何がしたいのか、それを考えすぎるのもまた良くない。
2011-02-17 10:49:23アーバスキュールの寿命は2.5日、共生部位(infection unit)の寿命は3日。イネ菌根のlive imagingの結果。でも、うんわかった、と納得してくれる人は皆無。
2011-02-17 23:59:16土の中の生きた菌根共生を見たことのある人は他にいないはずである。見たことも無いものは信じないし、理解できない。自分でもそう。納得したくない。
2011-02-18 00:03:06とにかく生きた菌根はダイナミックすぎて絶対にこうだと言い切るのが難しい。でも言わないと論文にならない。心配なのは、見誤って足を踏み外すこと。恐ろしい。
2011-02-18 00:09:11イネ菌根のlive imagingを使って菌根共生のターンオーバーを細胞生物学的に調べようとしています。なぜ菌根共生には寿命があるのか、生物学的にも興味深いけれどあくまで目標は農業への応用。
2011-02-18 00:13:42菌根のライブイメージングはこれまでに誰も見たことのない世界なので、観察されるものすべてが新しい発見。特に菌根の細胞生物学にとってはbreak through。
2011-02-18 16:40:11昨年12月の国際生物学賞の記念シンポジウムに招待していただき、この成果を発表する機会を得た。その節は関係者の皆様に大変お世話になりました。この場を借りて勝手にお礼をつぶやかせていただきます。ありがとうございました。
2011-02-18 16:42:54↓この菌根イメージングはイネを35mmのシャーレという狭い容器で栽培するために、いくら土を使っているとはいえ自然の状況からは程遠いといえば程遠い。
2011-02-18 16:44:39↓しかし菌根の観察はseedling(発芽後10日)のころに行うために、このシャーレがイネにとって狭すぎるがゆえにアーティファクトを観察しているという可能性は低い(と思っている)。
2011-02-18 16:47:03↓ところがである。シンポジウムを企画された先生の一人が、彼の発表は、シャーレが小さくて問題であることを実に巧みにけむに巻いていて素晴らしかった、と評されていたということを人づてに耳にした。
2011-02-18 16:49:20↓これには参った。私はうそなどついていない。研究者のはしくれとして真実をごまかそうなどという気は毛頭ない。ショックで今日の午前中は胃が痛かった。
2011-02-18 16:51:40↓いろいろ言いたいことはある。しかし自分の研究成果を正確に、真摯に、聴衆に伝えられなかった私の完全なる落ち度である。私にできることはただ一つ。もっと良いジャーナルにもっと良いデータを引っ提げて、前の論文のデータを追認したことを発表するのみである。
2011-02-18 16:56:05@Masurow 2.5日というのは、アーバスキュールが出来始めて、くちゅっとつぶれて機能しなくなるまでの時間です。土の中で活性のある期間であるともいえます。土から根を引き抜くと直ちに共生は停止しますのでその後は不自然な姿です。染色するなら出来るだけ早めに。
2011-02-18 21:01:49イネには菌根菌がまったく感染しない時と、マメ科並みにものすごく感染するときがある。生長促進もする時としない時がある。このブレが面白い。この理由をここ2週間ほど考え続けている。ぼやっとした推測が次第に確信に近いものに変わってきた。基礎研究としても面白いし、応用展開もできる。
2011-02-19 11:25:00ヒマ人でないと深い研究は絶対にできない。考える時間が十分でないと上っ面だけのペラペラ仕事しかできない。PIはもちろんそうだがポスドクにも雑用が回ってくるのは極めて不幸。その点うちのPIには感謝している。
2011-02-19 11:28:48