蔵臼 金助選 #1日1本オススメ映画 “恋愛ドラマ篇”

男が女を愛するだけに留まらず、男が男を、女が女を、あるいは人が人でないものを愛する、広義の恋愛映画を抽出しました。
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『こわれゆく女』 心が少しずつ病んでいく妻を、ただひたすら愛情で支える夫。普通の家庭に起る、少々普通でない悲喜劇。イタリアのギャング映画で稼いだ金で、カサヴェテスはこんな誰にも撮れない映画を作っていたんだねえ。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/O3VkoqQM6l

2015-08-12 20:43:00
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『Mommy/マミー』 1974年には『こわれゆく女』が作られて、40年後には早熟の天才グザヴィエ・ドランが作ったこの映画があるわけだ。何故アスペクト比が1:1なのか? 劇場でその意味を知った時、涙が溢れたよ。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/TlCSjWhZPn

2015-08-13 21:08:43
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『ひかりのまち』 とり上げようによっては生々しくも醜くも出来る題材なのに、温かな視点で描かれるので、観終わった後ささやかな幸福感に浸れるマイケル・ウィンターボトムの名作。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/ZBcP6v4fxc

2015-08-14 16:58:30
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『蘭の肉体』 ジェームズ・ハドリー・チェイス「ミス・ブランディッシュの蘭」(『傷だらけの挽歌』原作)の続編を映画化。ファム・ファタルを演じたのはもちろんこの人。堕ちて行く男はブリュノ・クレメル。傑作。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/SrWaGOZ65F

2015-09-08 00:46:52
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『男と女』 トランティニャンは好んで変な映画に出る傾向があるけどそれもこのモンタージュのお手本であるルルーシュ流恋愛論のヒットがあってこそ。ドキュメンタリー出身で培った基礎が恋愛映画特有の甘さを排除してます。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/k7MTynH0AC

2015-09-13 11:19:10
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『エゴン・シーレ/愛欲と陶酔の日々』 19世紀末欧州の退廃と爛熟を描き、妙に印象に残る作品。マチュー・カリエールの線の細さ、ジェーン・バーキンの消え入るような魅力が匂い立つような官能を盛り上げる。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/SctoCa1s0B

2015-09-16 21:58:36
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『恋人たちの予感』 ふだんラブコメを軽蔑し、感想を述べる際も「こんな映画観ちゃいられないんだが…」の枕詞を付ける私ですが、この作品は大好き。ビターな台詞、人生の先輩のじんと来るエピソード、NYの美しい風景…。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/9bh8yGhKIf

2015-09-28 00:41:17
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『トゥルー・ロマンス』 トニー・スコットとタランティーノの『地獄の逃避行』愛が結実させた、スタークウェザー事件ものの最高作。テーマ曲も劇中で使われるサティも『地獄の逃避行』と同じですが、本作はよりロマンチック。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/Q9Eo3A3P9q

2015-10-06 00:15:00
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『あらかじめ失われた恋人たちよ』 学生の時片端から観たATG映画の中で繰り返し観たのがこれ。清水邦夫と田原総一朗の才能が前衛的演出の中できらきら光り、桃井かおりのエロと二枚目の加納典明に加え面目躍如の石橋蓮司。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/dGplavBKr8

2015-10-09 23:58:43
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『リービング・ラスベガス』 運転しつつ呑む。プールの中でも呑む…酒に溺れて緩慢な自殺を図る男と、孤独な娼婦との魂が寄り添い、触れ合う。その切なさと哀しみ。最後のエリザベス・シューの表情を思い出すだけで泣く。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/Bur3F1fVU8

2015-11-05 23:03:38
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『おもいでの夏』 この映画に限らず、ロバート・マリガンの描く世界はブラッドベリの雰囲気を湛えているね。“SUMMER OF '42”の原題が示すように、時代設定がこの美しい話にビターなテイストを与えている。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/mfHS0b84dD

2015-11-08 23:49:25
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『ヘヴン』 息を飲むほど美しいトスカーナの風景。だが話の内容は殺伐としたテロにまつわる物語だ。本来だったら断じて結ばれぬ男女の逃避行。二人の行方は予想もしない展開を迎え、観客は観たことのない終わりを目撃する。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/rZnd8jswWS

2015-11-11 23:49:58
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『道』 『ローマの休日』とか『アラビアのロレンス』など、この世には“完璧な映画”が幾つか存在するが、これもそのひとつ。たった3人の主要人物がこの世の愛、憎しみ、嫉妬、嘆きをシンプルな話の中で表現し尽くす。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/ffC8hyJifw

2015-11-19 00:09:56
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『ヌードの夜』 最も好きな邦画の一つ。スタイリッシュでありながら猥雑。リアルでありながらファンタジー映画。日本の土壌で作られた最も優れたフィルムノワールであり、石井隆の最高作であり、竹中直人の最高作でもある。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/pdcDITqYMU

2015-11-20 22:04:45
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『麗しのサブリナ』 オードリー・ヘップバーンの映画ではこれが一番好きです。『カサブランカ』のリックも『ワイルドバンチ』で「Let's go」と言ったパイクも、ブリュッセルの妖精にはメロメロですよ。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/LaYWFPSGMD

2015-11-21 16:57:01
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『モナリザ』 ニール・ジョーダンの視点はどの映画でも“規格外”の人々に対して優しい。例えヤクザな運転手でも、同性愛者でも、オカマでも、吸血鬼に対してでさえも。だから悲劇でありながらも、結末は優しい。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/cYRWAuO19k

2015-11-26 20:53:52
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『太陽はひとりぼっち』 愛の不毛、孤独、不安、倦怠、実存と不在、モニカ・ヴィッティの虚ろな瞳…。原題は“L' ECLISSE”(蝕)。観た者の心を蝕み、心の底に澱のように沈澱していく映画。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/VtQUd53QA1

2015-12-03 21:59:06
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『若者のすべて』 ヴィスコンティは下々の者たちを描いても巧いのだ。主演をドロンに据えたところが一点豪華主義。美しい若者がさめざめと泣くだけで観客は心を打たれる。しかも描写が冷徹。ルキノっていいかも(古い)。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/pdB9F6FsE7

2015-12-06 12:34:05
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』 エロで下品で痛くて差別的で、でもゲンズブールの音楽はおされだしジェーン・バーキンは可愛いし撮影も綺麗で、終盤近くには「この映画の主題は性差無き愛」と勘違いしそうな罠映画。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/JSb1U13RSK

2015-12-10 21:09:18
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『イノセント・ガーデン』 タイトルからもうスタイリッシュな、パク・チャヌクの美意識が光るサイコ・サスペンス。配役が皆、適役。ピアノ連弾シーンなど巧いが、逆にシャワーシーンで安っぽくなってしまっている。惜しい。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/9C0l39cnAm

2015-12-12 00:19:11
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『郵便配達は二度ベルを鳴らす』 だあれ? 郵便配達出て来ない って言ってる人は? 「郵便切手は二度ベロで濡らす」と言った人もいますが、私はこの映画が大好き。大事なことなので二度言うよ。私はこの映画が大好き。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/2JLptEtH93

2015-12-27 08:39:29
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『髪結いの亭主』 愛おしく切なく、おそらく今後歳月が積み重ねられる毎に、名画としての風格が年輪のように刻まれていくであろう、ルコントの逸品。最後にマイケル・ナイマンの音楽が辛うじて堪えてた涙腺を崩壊させる。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/sjAwYAsT1v

2015-12-28 23:07:09
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『her/世界でひとつの彼女』 報われない愛の主題は何故こうも惹きつけるのか? ホアキンの柔和な表情と優しい瞳が魅力的で、『グラディエーター』の暴君をやった人とは思えない。声だけのS・ヨハンソンもCUTE。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/ndSn466KNf

2015-12-30 00:40:24
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『ヴィオレッタ』 イリナ・イヨネスコの娘エヴァ初監督作。娘の視点から観た、芸術家の母親とのダブルバインドと共依存。こわれた親との確執に、特別な境遇に置かれたことからくる「まともな」娘のこわれゆく精神。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/nK9Mv0dULM

2016-01-15 23:03:28
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『夏の別れ』 中島丈博製作・脚本による、泥臭く不格好で不完全燃焼な青春の一頁。 萬田久子の本格的デビュー作。当時22歳だった私は、この映画に編集助手として参加。タイトルに名前も載り、忘れられない作品です。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/xxkjAyDIRo

2016-01-18 23:17:50
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