- Uroak_Miku
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インド娘のデビューは「I like math.」などの一般動詞のデビューでもあります。ところでインドはIT先進国というミニコラムが左隅にあるのがわかるかな?語学教材にどうしてこんな社会科ごっこが要るのかというと、このほうが教育委員会の教科書採択委員の心証がよくなるからという営業上の理由から。 pic.twitter.com/QLNEsMwAl6
2017-11-26 06:03:322)こういうの敗戦後からの伝統なんですよ。語学教材なのに社会科のネタをまぜるのを好しとするの。英語教育の必須化を受けて「なんで英語やるの?」という身もふたもない疑問の声があがったため、こうやって社会科のネタを混ぜて「ほらべんきょーになるでしょ」と理屈をこねたのが伝統化した。 pic.twitter.com/gTMxoZf23Z
2017-11-26 06:07:433)戦勝国さまの中学生の一日のどこが社会科やねんとツッコミをいれたくなったあなたはまだまだ青い。畳のうえでうじうじ米の飯を食べていた敗戦国の三等国の人民にとって、こういうあか抜けた生活紹介は立派に社会科だったのです。
2017-11-26 06:09:434)昔の少年雑誌(『鉄腕アトム』が載ってたくらいの時代)を眺めると、ページの端っこに必ず豆知識コーナーがあるんですよ。科学とか社会のネタ。あれは親御さんの目を意識して入れてるの。「まんがの本だけどちゃんと教養がつくようになってる雑誌ですよー」と。 twitter.com/KaoruKumi/stat…
2017-11-26 06:13:375)「But I sing.」ってなんだろう。歌なんてたいていのひとは歌えるんだからわざわざ「わたしシンガーなのよ」と自己紹介するのってなんなんだろう。 pic.twitter.com/IItf7WLO0E
2017-11-26 06:22:256)「I like math.」「I play the guitar.」「I don't play the piano.」等、一見どれも簡単そうなんだけど実はとても教えるのが難しいのです一般動詞の現在形は。どうしてかわかるかな。
2017-11-26 06:23:507)「I play the guitar.」は「I'm a guitar player.」(私はギタープレイヤー)と同じ文です。しかし和訳にあたっては「私はギターを弾いている」となるため、生徒の頭がこんがらがる。辞書には「play」は「弾く」とあるのに「弾いている」と訳せというのだから混乱する。
2017-11-26 06:25:558)これが後に祟ってくる。「私は英語を教えている」をうまく英訳できなくて「I'm teaching English.」(今英語を教えているところ)とやらかしてしまう。「I teach English.」がひらめかない。「教えている」に引きずられて「teach」(教える)に思い至らない。twitter.com/takoyakiking7/…
2017-11-26 06:31:029)国語の授業で「~ている」の用法をちっとも教えないせいで「教えている」の解釈を間違うわけです。「教えている最中」なのか「教えるのが職業」なのか、きちんと解釈できていれば「英語を教えています」を「I'm teaching English.」などと直訳したりはしないはずなのに。
2017-11-26 06:33:0411)さらにやっかいごとは続く。「Do you play the piano?」とありますね。「あなたピアノは弾けるの?」と聞いているわけですが「弾ける?」を英語では「弾く?」で訊きます。ここで皆がつまづいてしまう。 pic.twitter.com/J4dVIucdnD
2017-11-26 06:36:4312)もっと後の章で「can」(できる)を習う。「can=できる」と刷り込まれるため、「あなたピアノ弾ける?」を「Can you play the piano?」と直訳しはじめる。この英文では「あなたにピアノ無理でしょ」とか「ピアノ弾いてよ」とか「ピアノならなんとか弾ける?」とか、違うニュアンスに。
2017-11-26 06:38:5313)「あなたピアノ弾ける?」を「Are you a pianist?」(あなたピアニスト?)と置きかえて、そこからさらにアレンジして「Do you play the piano?」(ピアノは弾ける?)をひねり出す…こういう風に教えればいいのに。
2017-11-26 06:40:3214)ところがこれも生徒には難しい。日本語で「ピアニスト」というとプロ演奏者のイメージがあるから。英語では割と軽い感じ。そこそこ弾けるくらいでも「pianist」と形容が許されるのです。 pic.twitter.com/isEx2Km5x2
2017-11-26 06:43:0715)「できる」と「can」はイコールではなく、「ピアニスト」と「pianist」もイコールではないのです。けれども学校教育ではイコールで教えてしまう。そうしないと生徒がついてこられないから。こういう親心が後で祟ってくる。
2017-11-26 06:45:0016)「~ている」と「~ing」もイコールではない。しかしイコールで初心者には教えてしまうせいで、後々やはり祟ってくる。「私は柔道部に入っています」を「I'm joining Judo club.」(私ジュウドウクラブに入るからじゃましないで)と平然と訳してくる。「I'm in the Judo club.」なのに。 pic.twitter.com/oVDlRjKJMB
2017-11-26 06:49:2917)それから「Are you able to play the piano?」だと「悪いんだけどちょっとピアノ弾いてもらえないかな」くらいのニュアンス。「can」と「be able to」はイコールではない。前者には「意欲」のニュアンスがあるけれど後者にはそれがないのです。 twitter.com/KaoruKumi/stat…
2017-11-26 06:55:0518)「can」だけでもニュアンスを教えるのは大変なのに「able」なんてとても手が回らない!そういうわけで後者は高校英語で教わることになっています、たしか。
2017-11-26 06:57:0019)今年また再刊された伝説の大学入試英語参考書『英文解釈教室』。私もこれを必死に読み込んだおかげで模擬試験で高偏差値を連発できたから恩人といえば恩人なのですが、今はもうそう思えなくなっている。この本の裏機能が今は見えてしまったから。 pic.twitter.com/Idww79OwK9
2017-11-26 06:59:4020)「can」と「be able to」のニュアンスの違いとか、そういうこまごまとしたことはすっぱり捨てて、英文の文法構造にのみ着目して英文を読んでいきましょうという方法論に貫かれています。相手の着てる服や髪型や靴なんて気にするな骨格を✕線で透視して相手を認識してしまえ!という技です。
2017-11-26 07:03:2721)ファッションに自信がないひとはファッションなどというものに振り回されるのを嫌がる。それで骨格に絞って相手を認識するハードボイルドな技には心惹かれる。自分にとって苦手な分野を迂回して相手の懐にもぐりこめるわけだから、劣等感から距離を置ける。そこがありがたい。
2017-11-26 07:06:4222)この本が典型だけど身だしなみ系はばっさり捨ててしまう英語参考書がやたら高度で高邁なテーマの英文を載せたがるのは、細かいニュアンスの違いがわからないので内容勝負したがるからです。 pic.twitter.com/43VIzCNtbL
2017-11-26 07:09:2923)色覚異常(昔は色盲と呼んでいた)のひとは色の話題は嫌がる。代わりに相手の体格とかに目が行く。それと似てますね。
2017-11-26 07:10:4824)学校英語はモノクロ写真のようなものです。白黒だときれいでかっこよくみえる。ところがカラーに切り替えると見るも無残な色合わせ。
2017-11-26 07:12:3625)モノクロに比べてカラーは情報量が三倍です。人間の視神経でいうと実は四倍差だったりします。カラーは脳への負担が大きい。
2017-11-26 07:13:33