「マンガの読み方」シンポジウム~漫画研究の黎明期を振り返る

1990年代に夏目房之介氏や竹熊健太郎氏、そして多くの研究者が集まって、漫画を作品論や文学論でなく「表現技法」から研究するという画期的な「マンガの読み方」という本が出たのです。まだ大学でマンガ学部ができるとか、そんな動きがほとんどなかった時代だったと思います。たいへん衝撃的な本でした。その本を、20年の月日を経て振り返る催しがありました。書き手のひとり、竹熊氏のツイートなどを含めてまとめます ツイートを使わせていただいたアカウントはこちら(※追加は除く) @kentaro666 @k_saga @iorin_forall @hrhtm2011 @gaku_cscvroff @lacopen @shimamuramasari @fushunia @saikifumiyoshi @gagaga21480621 @BSRIKA @taimatsu_torch @guilloid @YAQltCPnhF9GfaJ @nono_kin @nari_taro @asahiyuu @shikuji @gekigavvolf @Yta8Ntion1FKvR0 @mma_the_orange @ebicyber @iwa_jose @okakiyo92 @iorin_r_18 @bxjp @hidgepaso @henshu_ckr @Y_Ykcho @nureteniahour @nue213 @JunyaTheSphere
マンガ 漫画学 別冊宝島 竹熊健太郎 宮本大人 マンガの読み方 夏目房之介 漫画史
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竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666
明日は学習院大学で私も参加した伝説のマンガ研究書「マンガの読み方」の初シンポジウム。 twitter.com/gaku_cscvroff/…
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666
宝島社から1995年に出たこの本、夏目房之介氏を中心にアマチュアマンガ研究者が集まって(当時は殆どアマチュアしかいない時代だった)93年から勉強会を開き、2年間の成果をまとめたものである。本は完売したのだが何故か増刷されず、その後何度も出た復刻プランがことごとく潰れた謎の本。
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666
「マンガの読み方」はその後アカデミズムで台頭した「マンガ表現論」の最初の本とされ、マンガ研究家の必携の基本文献となっているが、何故か復刻の話が出ては潰れる。この本の後、夏目氏はマンガ評論家の第一人者として大学で教鞭をとるようになった。
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666
私は、夏目さんには絶対に敵わないと自覚して漫画評論家を断念した。その意味でも記念すべき本になった。
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666
夏目さんには敵わないと思ったのは事実だが、評論家を断念したのはそれだけではない。夏目さんはこの本を1つのターニングポイントにして、漫画の実作者から研究家・評論家に方向を転じたが、私は実作にまだ未練があったことが大きい。常に私の脳裏にあったのは、新しい漫画の描き方だった。
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666
夏目房之介氏を嚆矢とするマンガ表現論は、コマ割や作画などの「マンガ表現の仕組み」を解き明かそうとする研究だが、夏目氏は手塚治虫の表現研究から始まっていて、「漫画史研究」の要素が強い。その後現れた他の研究者も、基本的にそれを踏襲している。
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666
現在のマンガ表現論は、事実上漫画表現史なので、歴史研究の延長線上にある。なので研究対象は「漫画の過去から現在までの表現」になる。私は研究の現場から離れて久しいので、現在どうなっているかの知識が乏しいから、また違って来ているかもしれないが、少なくとも2000年代初頭まではそうだった。
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666
私は「漫画史」を研究するとなると、一生ものの研究になると思った。私は「実作」への関心が断ちがたかったので、始まったばかりの漫画表現論から「漫画の未来の研究」に繋げたいと考えたが、その考えは主流にならなかった。なので、漫画研究の現場から距離を置いた、というのが正直なところである。
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666
「マンガの読み方」は画期的な初期研究だったと思う。我々のが最初に取り組んだことは、まずは漫画表現の中で、まだ名称が付いてなかったものに対して名前を付ける作業だった。漫画特有の記号表現に「形喩」と名付けたり、コマとコマの間の空間をなんと呼ぶか、といったような基本用語だ。
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666
「マンガの読み方」は画期的な初期研究だったと思う。我々のが最初に取り組んだことは、まずは漫画表現の中で、まだ名称が付いてなかったものに対して名前を付ける作業だった。漫画特有の記号表現に「形喩」と名付けたり、コマとコマの間の空間を「間白」と呼ぶ、といったような基本用語だ。
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666
形喩も間白も夏目房之介氏による命名。私はそれ以前に「サルまん」で「漫符」という言葉を考案していて、「マンガの読み方」でも「漫画特有の記号表現を漫符、集中線などの表現を効果」として私の原稿では使っているが、現在のマンガ表現論では普通は漫符と呼ばずに形喩が正式な学術用語である。
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666
こうした作業をやりながら、私は夏目さんに「私達かやっているこの作業は、杉田玄白の『ターヘル・アナトミア』(解体新書)の翻訳作業みたいなものですね」と言ったことを覚えている。
嵯峨景子@コバルト文庫で辿る少女小説変遷 @k_saga
明日は学習院開催の「マンガの読み方」シンポジウムに参加します。最近マンガ研究関係のフォローを増やしているのでTLの参加率はかなり高そう。いろいろな方にお会いしたいなと思っているので会場や懇親会で声をかけていただけたら嬉しいです。顔出ししているのでこういう時は便利…なのかな?
嵯峨景子@コバルト文庫で辿る少女小説変遷 @k_saga
今水面下で進めている案件がものすごくマンガと関わる内容でこのジャンルを勉強中です。博論と別件の仕事、時代はズレますがどちらも少女マンガの知識が必要で勉強不足を実感しつつ調査をしています。
新野安=サクラ大戦新作ちゃんと出てくれマン @iorin_forall
今日は学習院大学の『マンガの読み方』ワークショップに行くでよでよ。
MIYAMOTO,Hirohito @hrhtm2011
学習院の「マンガの読み方」シンポの前にまだ読めてなかった三輪健太朗「忘却の人、蓮實重彦」(『ユリイカ 総特集 蓮實重彦』)を。蓮實重彦と夏目房之介のガチ比較。 ift.tt/2jkcZfE pic.twitter.com/kUKnCBEqhJ
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LACOPEN(Kazuhisa Hiramatsu) @lacopen
『マンガの読み方』の成立過程についての、学習院大学のシンポジウムが本日開催されるので、いま向かっているところ。発売中のユリイカ志村貴子特集の拙論は、マンガ表現論の、とくに手塚原理、少女マンガ原理という主張を意識して書いているので、これは行かないわけにはいきません。
島村マサリ @shimamuramasari
会場配付された『マンガの読み方』の製作資料はレアだなあ。#マンガの読み方
池川佳宏 @saikifumiyoshi
学習院の「マンガの読み方」シンポジウム。95年4月、僕は入学後すぐこの本を買い、漫研でいっぱい議論をした。会場の西5号館もその当時に建ったものだ。22年後、夏目さんは学習院教授になり、僕は夏目さんの担当を経てマンガ研究界隈にいる。 pic.twitter.com/ZZngX2Ob3A
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島村マサリ @shimamuramasari
小形克宏「手持ちの資料でどれだけ早く本を作るか。だから、ほとんど覚えてない」。編集者からするとほんとこれ。「締め切りに追われ歴史を作り」(PUNPEE「タイムマシーンにのって」)って感じだよねえ。#マンガの読み方
島村マサリ @shimamuramasari
資料を見ると、かなりの数の研究会をやってる。こういう本の作り方は今では難しいかも… #マンガの読み方
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コメント

gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 2017年11月26日
@kentaro666氏 はじめ各氏に多謝(アカウントは前文の欄に)。誰でも編集可能です
小形克宏 @ogwata 2017年11月27日
当日の報告と補足をブログに書いたので、これを追加させていただきました。
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 2017年11月27日
ogwata 有難うございます 一人でのまとめでは手の届かない情報がこうやって集まるのがうれしい/竹熊氏@kentaro666 の11/27のツイートを追加しました
H.イワシタ(コッ…!) @iwa_jose 2017年11月28日
自分で自分のツイートを入れてしまった まとめを更新しました。
つめきり @tsumeclippers 2017年11月28日
飯田耕一郎@うさ爺 @009usaya さんのツイートを追加させていただきました。
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