韓国ミステリや韓国SFも。第6回『日本語で読みたい韓国の本―おすすめ50選』説明会(2017年12月7日)

K-BOOK振興会が2013年から年1回(最初の年だけ2回)出している『日本語で読みたい韓国の本』の第6号が完成し、2017年12月7日、神保町にてお披露目イベントが開催されました。 このTogetterでは第6号(と、3年前の第3号)で紹介されている韓国のジャンル小説を主に紹介しています。 また後半では、第1号~第5号で紹介され、実際にその後日本語版が刊行された書籍の一覧を(作成者が気付いた限りで)示しています。 今話題の韓国文学、ハン・ガン『ギリシャ語の時間』って第1号で紹介された本だったんですね!
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Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

本日から「翻訳ミステリー大賞シンジケート」にて、ノベライズ版『新感染』等の訳者、藤原友代さんによる「韓国ジャンル小説ノススメ」の不定期連載が始まりました。藤原さんは韓国のミステリだけでなくSFやホラーにも詳しい方です。 twitter.com/Honyaku_Myster…

2017-11-01 18:17:21
翻訳ミステリー大賞シンジケート @Honyaku_Mystery

新連載:K文学をあなたに~韓国ジャンル小説ノススメ~>第1回 韓国ジャンル小説ワールドへようこそ(執筆者・藤原友代) honyakumystery.jp/4616

2017-11-01 08:00:46
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

連載第1回「韓国ジャンル小説ワールドへようこそ」で紹介されている藤原さんイチオシのSFサスペンス小説『終了しました』。殺人の被害者が甦る現象が世界で多発……という粗筋からはそんな片鱗は一切見えないけど、作者のパク・ハイク(女性、1981年生)は学生時代に松本清張の小説を愛読し(続

2017-11-01 18:52:36
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

続き)社会問題を表現しつつ大衆性も期待できる推理小説に魅せられ、小説を書き始めたとか。2008年に、韓国推理作家協会が主催する『季刊ミステリ』新人賞(公募の賞)を短編「画面の向こうの人間」(未邦訳)で受賞して作家デビュー。 honyakumystery.jp/4616

2017-11-01 18:58:17
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

「ミステリーのみならず(略)ホラーや、もちろんゾンビもの、ちょいグロミステリー×ファンタジーなど、ゾッとしてグッとくる作品を少しずつご紹介したい」「ウギャ――――!!ゲローーーー!!という小説が三度のメシより好き」今後の連載が楽しみ honyakumystery.jp/4616

2017-11-01 19:07:11
クオン @CUON_CUON

おはようございます☁️ ちょっと肌寒いですね〜。キム・ヨンハの『殺人者の記憶法』ほか、11月はミステリー本をまとめてご紹介中。chekccori.tokyo/special/ 『殺人者の記憶法』は原書もとても読みやすいので、翻訳本と読み比べると「翻訳」の勉強になります。(ささき) pic.twitter.com/1twGgNSjqK

2017-11-08 09:38:24
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Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

シンクロニシティー? 韓国関連本を扱うブックカフェ、チェッコリ(神保町)のサイトにも韓国ミステリーの記事が chekccori.tokyo/special/1711 。シンジケートの韓国ジャンル小説の記事 honyakumystery.jp/4616 に興味を持たれた方はぜひこちらも。

2017-11-04 20:11:21
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

チェッコリの韓国ミステリー小説紹介記事、紹介されている6作中、日本語で読めるのは2作(近日発売の『七年の夜』も含めて)。chekccori.tokyo/special/1711 『究極の子』(未邦訳)の作者、チャン・ヨンミンは手元の資料によると「韓国のダン・ブラウン」と呼ばれているそうな。

2017-11-04 20:18:45
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

歴史ミステリの旗手、キム・タクファンの『目撃者たち』は朝鮮王朝時代を舞台にした「白塔派」シリーズの第4作(最新作)で、第1作については、シンジケートの4年前の記事 honyakumystery.jp/1387150763 で紹介されています。 chekccori.tokyo/special/1711

2017-11-04 20:39:15
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

キム・タクファンは早川書房から歴史小説『ファン・ジニ』 amazon.co.jp/dp/4150411492/ が邦訳出版されているけど、歴史ミステリ「白塔派」シリーズは邦訳なし……。シリーズ第2作は『朝鮮名探偵 トリカブトの秘密』として映画化もされているので、邦訳があってもいいような。

2017-11-04 20:46:30
  • 作者名のカタカナ表記が異なりますが、「キム・タクファン」と「キム・タククワン」は同一人物です。(「キム・タックァン」が韓国語の実際の発音には近い)
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

『ボイド氏の奇妙なアパート』の作者、ハ・ジウンはミステリー色を併せ持つファンタジー小説を得意とする作家らしい。 チェッコリ 『秋の夜長にじっくり読みたい「ミステリー小説」特集』 chekccori.tokyo/special/1711

2017-11-04 21:00:01

2014年の『日本語で読みたい韓国の本―おすすめ50選』第3号について

  • この号はジャンル小説が特に多く取り上げられています。先にリンクを貼ったチェッコリの通販サイトでは「第5号」しか取り扱われていませんが、K-BOOK振興会に問い合わせれば、まだ第3号と第4号も購入可能とのこと(2017年11月1日の時点で)。
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

ツイートしてませんでしたが、先週金曜日(25日)に、水道橋で開かれた「第3回 日本語で読みたい韓国の本 ‐ おすすめ50選」説明会というのに行ってきました。主に出版関係者向けのイベントですが、未訳の韓国ミステリが紹介されるというので一般人として参加しました(笑)

2014-07-29 22:46:35
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

会場で配られたのは『日本語で読みたい韓国の本 おすすめ50選』第3号。小説や詩集、戯曲集、人文書、風景写真集など、日本語に訳されていない韓国の書籍50冊が紹介されている。うち、小説は10冊(YA小説除く)で、今回の内訳はミステリ6冊、ファンタジー3冊、SF1冊。

2014-07-29 22:50:41
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

未訳の韓国ミステリの紹介が目当てで行ったのだけど、今回紹介されている50冊で一番気になったのはヤングアダルト小説の『蚊少女』(チョン・スユン著) aladin.co.kr/shop/wproduct.… 。著者は韓国の大学を卒業後、早稲田大学大学院を経て、日本文学の翻訳家になった人。

2014-07-29 23:00:11
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

翻訳家としては太宰治全集のいくつかの巻や、高橋敏夫『ホラー小説でめぐる「現代文学論」』を訳しているそうだ。そしてこの逸話が興味を引く。なんでもこの人は江戸川乱歩が好きで、早稲田留学中はそれにゆかりのある団子坂付近に住んでいたのだとか。早稲田を選んだのも乱歩の卒業校だからだろうか?

2014-07-29 23:04:36
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

それで、団子坂付近の古い建物の屋上部屋に住みながら書いた初の小説が『蚊少女』だそうだ。『「人間が生き物を殺すと、その殺した物になってしまう」という呪いの家へ知らずに入ってしまった小学3年生のユリは、蚊を殺したせいで自分が蚊になってしまう』そして人間に戻るための旅に出る――。

2014-07-29 23:07:39
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

ペ・ミョンフン『タワー国家「ビーンスターク」』(2009) aladin.co.kr/shop/wproduct.… は50選のうち唯一の韓国のSF小説。『全国民が超高層ビルに住む架空の都市国家「ビーンスターク(beanstalk=豆の木)」を舞台にした連作短編6作が収められている』

2014-07-29 23:14:19
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

『SF不毛の地といわれる韓国で誕生した、驚くほどSF的想像力に満ちた連作小説集』との説明も。最初の短編はこんなストーリーだそうだ。『35年ものの名酒の瓶に電子タグを貼りつける。その酒を上流社会に流通させて、酒瓶の移動経路を追跡すれば、自動的に権力の分布地図があぶりだされる。(続く

2014-07-29 23:19:36
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

引用続き)そんな仮説のもと、超高層タワー都市国家「ビーンスターク」内の微細権力研究所が、実験を開始した。依頼人は、ビーンスターク現職市長の再選阻止をもくろむ野党の選挙事務所だ。 チョン教授と博士3人は、3次元の権力地図を描きながら移動していた酒瓶5本が、(続く

2014-07-29 23:22:31
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

引用続き)映画俳優Pの手に渡って以降、動きを止めていることに気づく。権力の頂点に立っているかに思われたPだが、そのPが実は4本足歩行の犬であると判明。研究は暗礁に乗り上げたかに思われたが……。』(ペ・ミョンフン『タワー国家「ビーンスターク」』第1話 紹介文、引用終わり)

2014-07-29 23:25:20
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

『日本語で読みたい韓国の本 おすすめ50選』第3号で紹介されているファンタジー小説3冊は、イ・ジャンウク『告白の帝王』(2010) aladin.co.kr/shop/wproduct.… チェ・ジェフン『胡蝶の夢』(2013) aladin.co.kr/shop/wproduct.…

2014-07-29 23:35:24
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

続き)それから、ハ・ジウン『氷の樹の森』(2008) aladin.co.kr/shop/wproduct.… 。『告白の帝王』は現実的な世界を舞台にした奇譚集という感じか。『胡蝶の夢』は「夢と現実が絡み合う」奇抜な長編。『氷の樹の森』は中世風の世界を舞台にした音楽ファンタジー。

2014-07-29 23:41:44