自作ゲームブック苦労話と新作アイデア
ただ修正途中で、見開きページの最後のパラグラフは次ページに文章をまたがないようにする縛り(京極夏彦作品に見られるアレ)を採用したら、パズルをやっているような気分になって、何だか楽しくなってきたので乗り切れた。
2017-12-28 21:21:59「同一イベント内の直近の展開が見開き内にのらないようにする」のも、なるべく減らすようにはしたんだが、こちらは時間が足りなくて全部つぶしきれず。それでも、残っているのは目に入ってしまってもそこまで支障はないものだけにした。
2017-12-28 21:25:15ただ、この縛りのせいでパラグラフ内容をあっちこっちへ移動させまくることになり、その結果、細心の注意を払って作業していたつもりだったのに、校正作業をしたらパラグラフ連結ミスが20個くらいでてきて、逆にヘンな笑いが出てしまった。
2017-12-28 21:28:34その連結ミスを全部つぶして、ひと眠りしてから最後にもう1回だけ確認してみたら、さらに3つも見つかったからな。同じイベント内の良く似た展開向けの物とはいえ、さすがにこれに気がついた時は吐きそうになったぜ……全パラグラフを逐一チェックしたけれど、それでも残っていたら本当に申し訳ない。
2017-12-28 21:32:14しかし、ゲームブックを書いていて思ったんですが、不可抗力的に目に入ってしまう見開きページ内のパラグラフというのも、紙の本ならではの特色というか、ギミックを仕込めそうなポイントではある。 #脱線タイムスタート
2017-12-28 21:36:27その手の“ズル”を利用したギミックといえば『混沌の渦』付録にある、ズルしないと絶対に行けないパラグラフがまず思い浮かぶ。あと『火吹き山の魔法使い』の鍵数字合計値に移動後、ワンクッション置いてから結果が分かるのも、ページをめくる途中で目に入ってしまうことを意識したギミックだ。
2017-12-28 21:40:47あるいは同ページ内にあるパラグラフを”文脈”でつなぐとかどうか? 例えば、見開き内に全部で6パラグラフあって、そのうち1つ以外は全部デッドエンド。唯一の生存パラグラフの内容は、落し穴に落ちた先が死体安置所だったというもので、そこで他の5パラグラフの内容に即した死因のゾンビに襲われる。
2017-12-28 21:43:30あるいはデッドエンドの死者数を記録しておいて、その数だけモルグに出現するゾンビ数が増えるとか。いっそのこと、他ルートで死亡したゾンビから、本来なら他に入らないはずのルートのアイテムがゾンビ経由で手に入いるとか? #ゲームブックでやるにはフラグ管理が面倒臭すぎないかソレ
2017-12-28 21:46:10AFFなら“死の使者”の「D・E・A・T・H」を利用して、こんなのはどうか? 「引き出しを開けると、そこにはDの文字が書かれていた」というパラグラフを、事前に必ず到達するパラグラフの隣に配置しておいて、そちらを見てしまったプレイヤーに「引き出しを開けるのは危険」という先入観を与えておく。
2017-12-28 21:49:21でもって、引き出しを開けるシーンを2箇所用意しておいて、片方が先に見せておいた「D」が書かれている引き出しで、もう片方に重要なアイテムが入っているとかどうだろうか?
2017-12-28 21:52:49あるいは「引き出しを開けると、そこにはDの文字が書かれていた。呪いの文字を見つけてしまったため、運点を1点引くこと」で一旦文章を区切っておいて、そこから次のパラグラフを読むと、引き出しが二重底になっていてその下に重要なアイテムが入っていたとするとか。
2017-12-28 21:55:51この“死の使者”の「D・E・A・T・H」なんですが、初出の『恐怖の神殿』を読むと「ダンジョン内を色々と調べ回らないといけない話なのに、色々と調べ回るのがデメリットになるギミックを仕込むのってどうなん?」みたいに思っちゃうんですが、この迂遠な呪い方自体はギミックとして超面白いんですよね。
2017-12-28 21:58:26呪いの文字の場所にもっとヒントがあれば、理不尽さを減らしてギミックの持ち味を生かせる気がする。例えば、同じ頭文字の物体にしか呪いの文字は書いていないという法則があるとか。「D」なら「Dictionary (辞書)」、「T」なら「Tombstone(墓石)」に書いてあるみたいなの。
2017-12-28 22:01:54とか言いつつ、本編ではちゃんとそういう法則性が隠されていたら、ごめんなさいするしかないんですがね。手元に『恐怖の神殿』がなくて、どこに書いてあったのか確かめられんのだ……
2017-12-28 22:05:15「D・E・A・T・H」の呪いを逆用して、強敵に文字を読ませることで呪い即死アタックで倒すとかいうのもできそう。押切連助『でろでろ』の下ろしたての靴のエピソードみたいな感じで。 #バケモノにはバケモノをぶつけるんだよ #LetThemFight
2017-12-28 22:09:54話を見開き利用とパラグラフに戻す。何でこんなことを考えるようになったのかというと、マルチエンドかつ巻末によく利用するチャートがあるので、最終パラグラフにエンディングをのせたくなかったから。
2017-12-28 22:12:35やっぱりエンディングは、最後の最後に触れられるような場所に配置したい、でも他のパラグラフと比べてかなりのテキスト量があるので、何も考えずに混ぜ込んでしまうとすぐ目についてしまう。
2017-12-28 22:14:59「じゃあ、どのパラグラフと一緒に配置するべきなのか?」というのを考えてみるうちに、不可抗力的に先の展開が見えてしまう問題って、エンディングに限らず他のパラグラフにも同じことが言えるよな……と思い、逆にこれを利用して何かできるんじゃないかと思った次第なのであります。
2017-12-28 22:17:45こうしたレイアウトとパラグラフ配置にこだわれるのは、自作ゲームブックならでは。翻訳だとどうしても元の文章に縛られるし、パラグラフ番号と内容をいじるわけにはいかない。
2017-12-28 22:21:25みたいなことを色々と考えながら作成したT&T完全版用ゲームブック『妖魅の森の魔女』を明日コミケで頒布します。商品についてはこちらをご参照ください。 twitter.com/kakhabad/statu… 当日は自分も売り子として参加しますので、良かったらおひとつどーぞ。
2017-12-28 22:27:20「C93 サークル「GTR」新刊告知 T&T完全版対応ゲームブック『妖魅の森の魔女』」をトゥギャりました。 togetter.com/li/1182061
2017-12-21 22:20:40相方の出しているサタスペのシナリオはこちら。あいかわらず危険球ですが、こちらもよろしくお願いします。 twitter.com/toukon_GTR/sta…
2017-12-28 22:30:02【C93告知(再掲/追記)】12/29(金)東"ね"13a「GTR」、サタスペシナリオ新刊はこちらの画像の品となります。#サタスペ #satasupe #TRPG #C93 また既刊ではありますが前回C92時点の新刊もございますので、併せてどうぞ~。 pic.twitter.com/MpvIE5SWCq
2017-12-23 08:39:19またT&T用のオリジナルシティガイドとして既刊の『T&Tシティブック:沼と砦の街 シタデル市』もあります。シナリオ(ビールで水没したダンジョン)もついているのでお買い得だ。こちらの内容についてはリンク先をどうぞ。togetter.com/li/1138687
2017-12-28 22:34:39クトゥルフは残念ながら新刊無しですが、既刊の『ジュウサンジジュップン』があります。リアルタイムで15分経過するたびにスタート地点に巻き戻されるタイムループ物の1人用シナリオ。こちらの詳細はリンク先をどうぞ。togetter.com/li/1137195
2017-12-28 22:36:14といったところで、明日の告知と今回の投下は終わりだ。たぶん今年の長文投下はこれが最後。去年から書く書くいっていた宿題(情報生命体とか映画版ダンウィッチの怪感想)もたんまり残しているが、おいおい片付けていきます。
2017-12-28 22:43:28なお自作ゲームブックについての投下ですが、次回のテーマは「悪役のキャラ造形」「現実世界の文物をどこまで異世界に出していいのか?」あたりをやろうかと思ってますが、まだ書いていないので変更するかも。
2017-12-28 22:46:07