「経済学的な家族ツイート」まとめ　その３２

本の虫（本体） @honnomusi

経済学的な秘密の会談6:転校生は一瞬キョトンとした目で息子を見つめる。そして、転校生「ハッハッハッハ！！」大笑いを始めた。転校生「・・・なるほど、この学校の生徒たちはみんなお前の実験に付き合わされるモルモットって訳か。確かにそうだなぁ。こんな大きな実験場なんかなかなかないもんなぁ」

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経済学的な秘密の会談7:転校生は再度、身を乗り出す。目には怪しいギラギラとした光が宿っていた。転校生「いいだろう、願いを叶えてやるよ。お前の実験がどんな結末になるのか、間近で見させてもらうぜ。」

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経済学的なスポンサー集め1:教頭室にて、教頭は机に積み上げられた資料を見ながらため息をついていた。教頭「新しい制服作りの候補企業は出揃った。あとはこの中から決めるだけだ。しかし、うちの全校生徒の数は400人近くいる。それをいきなり今年から作ってくれと頼む訳だから、無理は言えんな。」

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経済学的なスポンサー集め2:そのとき、教頭の机の電話が鳴る。教頭「はい、もしもし」受付「教頭先生、面会の依頼が来ております。」教頭「何？わしにか？誰じゃこんな時間に。」受付「それが、〇〇銀行の支店長でして・・・」教頭「なんじゃと？！〇〇銀行とな？！地元でも有名な銀行がなぜうちに？」

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経済学的なスポンサー集め3:教頭室に通される支店長。受付の先生がお茶を出す。支店長「すいませんね、お忙しいところなのにいきなりお邪魔しちゃって。」教頭「いえいえ、とんでもない。しかし、なぜ支店長さまがうちにお越しになられたのです？」支店長「実はですね、急な話なんですが・・・」

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経済学的なスポンサー集め4:支店長「そちらの学校で毎年開催されてる文化祭をですね、うちの銀行で支援させてもらないかと思いまして。」教頭「ええ？！うちの文化祭をですか？」その一週間前、息子と転校生は生徒会室で密談をしていた。

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経済学的なスポンサー集め5:転校生「偶然だが、俺は親父の遺産で多額の資金を受け継いだ。すると真っ先に動いてくるのが銀行だ。或る日突然多額の金が口座に振り込まれたんだからな。『上手くいけば新規の大口顧客になるかもしれない』と小躍りしてくる訳だ。」

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経済学的なスポンサー集め6:息子「確かに、預金は貸し出しの原資になるし、関連していろんな商品を売れれば利益に繋がる訳だからね。」転校生「そこで俺は入って来た金をいろんな金融機関に分散してやったんだ。都市銀行、地銀、信金などにな。それぞれ支店長クラスが飛んで来そうな額に調整してだ。」

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経済学的なスポンサー集め7:転校生「もちろん、勧められるがままに投資信託や外貨投資なんかに金を振り分けてたらカモにされる。提案内容は精査して自分たちの都合しか考えてない奴らは徹底的に論破してやったさ。ときには奴らのノルマ達成の為に力を貸しもしたがな。」

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経済学的なスポンサー集め8:転校生「今ではここら辺の金融機関の支店長はみんな俺の意を汲んで動いてくれるようになってる。持ってくる投資情報や金融商品も良質なものばかりだ。」息子「ピケティの『r>g』か・・・」転校生「何だって？」

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経済学的なスポンサー集め9:息子「資産運用などの『お金がお金を生む動き(r)』の方が、『汗水垂らしてコツコツ稼ぐ動き(g)』を凌駕してることを表した数式だよ。格差が生まれる原因とも言われている。君の話はまさにその事例とも言えるね。」転校生「確かにな。投資した商品も順調に利益を出している」

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経済学的なスポンサー集め10:転校生「ある程度の金融知識を身につければ、良質な情報が集まり、投資がさらに利益をもたらし、それがまた次の情報や人脈を生んでゆく。正直、今は何をやっても金が増えていく状態だ。」転校生「とりあえず、スポンサーになりそうなところのいくつかに声はかけてみるさ」

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経済学的なスポンサー集め11:放課後の生徒会室、役員たちが集まって話をしている。そこに息子が入って来た。息子「みんな、聞いてくれ。」全員が振り向く。息子「今年の文化祭開催が決定したぞ！」全員立ち上がってが拍手する。全員「やったー！！」体育委員「俺たちの努力が実を結んだぜ！」

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経済学的なスポンサー集め12:息子(さて、彼が何の打算もなくこっちの話に乗ってくるとは思えない。これからどう動いてくるのかは注意しないとな・・・) 無邪気に喜ぶみんなの姿を見て、息子は真実を自分の胸にしまっておくことを静かに決意した。