- drsteppenwolf
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換算係数の議論というのはその値の使い方(解釈)を必ずセットで議論しないと意味が無い.計測値の扱いと同じ. 宮崎早野論文は色を付けないためにあえてデータの処理結果だけを示したものでちょっと特殊.だからあの論文を解釈するには,それをどう使うかを明確にしないと的確な数値を拾えない.
2018-01-18 13:07:26現実的な換算係数や基準値を設定することには全く異論はないのだけど,外れ値に対する対処,参考レベルの考え方の導入がないと(特に帰還の判断において)まずいと思うのだけどなあ.1mSvはむしろ本質でない. 超えてしまいました,運が悪かったですね,対処はありません,で納得できる人はいない.
2018-01-18 19:21:54「空間線量率の0.6倍が個人線量率とする国の仮定は約4倍保守的である。」は間違いないのだけど、「空間線量率の0.15倍が個人線量率とする仮定」は決して保守的に見積もったものではない。この理解って難しいのかもw。 twitter.com/hayano/status/…
2018-01-19 08:13:29国は「空間線量率0.23µSv/h=個人線量 年1mSv」⇄「空間線量率の0.6倍が個人線量率」と仮定.産総研の飯舘村での実測は iopscience.iop.org/article/10.108… 屋内0.13倍屋外0.18倍.国の仮定は約4倍「保守的」twitter.com/hayano/status/…
2018-01-17 22:00:30【空間線量率と個人線量率の相関】屋内0.15倍、屋外0.18倍。 →産総研の飯舘村での実測 iopscience.iop.org/article/10.108… の図4。 pic.twitter.com/P23CoESnfG
2018-01-19 08:19:19再度整理. youtube.com/watch?v=CqRxRy… 伴委員「年間1mSvに対応するのが0.23μSv/hだといわれていますが,その推計式そのものが相当過大評価になっているということがいわれていて,だいたい実際の被ばくはその15%ぐらいだろうという風に言われていますから」という発言あり.
2018-01-19 11:16:27これ,伴委員の単なる言い間違いであると思うのだけど,<空間線量率>と<個人線量の時間あたり換算値>の比率が0.15ぐらい(宮崎らや内藤らによるもの)ということを言いたかったのだと推測できるけど,0.23μSv/hという,すでに係数0.6をかけたもののさらに15%という意味の発言になっている.
2018-01-19 11:20:04空間線量率から年間被曝線量を見積もるというのは所詮は誤差の多い便法に過ぎないので、シリアスに捉え過ぎてもしかたないし、「だいたいそんなもの」程度に考えておくべき。そこを厳密に考えるのはあまりにも筋が悪い。もし本当に被曝線量をきちんと知りたいと考えるのなら個人線量計を使うべきです
2018-01-19 11:21:28それを受けた更田委員長の発言 youtube.com/watch?v=CqRxRy… 「伴さんさっき15%ぐらじゃないかとおっしゃったけど,どう悪く見積もったって4倍程度の保守性ぐらいがあって」 ここでの発言は,伴委員の発言は言い間違いととらず,そのまま受け取ってしまっている.ここに一つ目の齟齬がありそう.
2018-01-19 11:22:08(特定しての発言でないのでこれら論文を指す確証は無いが)宮崎らや内藤らによる論文で示された実際の状況を示す結果(独立した研究成果がほぼ同じ結果を示したので一定の信頼性はあるだろう)に対して,0.23μSv/hという基準は実際は4倍程度の保守性があったというのは事実で問題ない.
2018-01-19 11:26:46私が気になるのは,<実際の4倍程度の保守性があったという事実>(この内容そのものは保守的な仮定を置いて見積もった結果ではない)に対し,「どう悪く見積もったって」という誤認,または誤認される表現を付けてしまっている点.
2018-01-19 11:33:20伴委員の15%という発言を意識して,それに比べると4倍は小さい点から「保守的」と言ってしまったとも解釈できるが,もともとの伴委員の意図が空間線量の15%(0.23を決める際の係数0.6の1/4)であるなら,同じ内容を委員間の齟齬で違うものと解釈し,結果的に誤発言になったようにみえる.
2018-01-19 11:39:29まとめると 1)宮崎ら,内藤らにより実際の被ばく線量は空間線量率の単純積算に対して15%程度であると示されている.これは保守的に算出されたものではない 2)0.23μSv/hを決める根拠として採用された係数0.6はそれに対して結果的に4倍程度保守的であった(この表現は問題ない).
2018-01-19 11:45:20x) 0.23μSv/h,あるいはそれを求める際に採用された0.6は保守的に見積もって4倍程度過大である<間違い.この4倍の算出には保守的に見積もる要素が無い. 2)とx)の違いに注意.更田委員長はx)と取られる発言をしているのがまずいのではないかと言うのが私の言わんとすること.
2018-01-19 11:49:42一番最初の私のtweetは,宮崎早野論文の解釈の様な形になってしまっていますが,これは誤認のもとでしたね.反省. 委員の発言はあくまで0.23μSv/hの評価に関するもの.当然他の多くの知見も総合しての発言であろうし,(例示のつもりで)この論文を挙げたのは私の失敗. twitter.com/clear_wt/statu…
2018-01-19 12:04:48これはとてもまずいと思う.例えば,宮崎早野論文の3~5倍過大という評価(これは航空機モニタリングに対するものである点は注意が必要だが)はばらつきの多いものに対する<平均的な>倍率であり,「どんなに保守的に見積もっても」といったものではない. twitter.com/misaki_hattori…
2018-01-18 00:37:42これは計測の基本でとても大事. 目的を明確にして,それに最適な計測器を選ぶことこそが最重要. 被曝量を知りたければ個人線量計が第一選択. 空間線量からの推定や関連付けはあくまで補助的な手段だったり,制約下でやむなく,あるいは研究や検証として行っているもの. twitter.com/kikumaco/statu…
2018-01-19 12:47:20私は0.23μSv/hは当時は仕方ないにしても.有効数字その他考えても数字に踊らされている要注意のものだと思っている.そして,それを見直す議論に乗っかって数字を弄り回すのは良くないという自覚もある.しかし,おかしな議論が先行する前にあえてやってみて,予測される結果も含めて書いてみる.
2018-01-19 18:56:19現在の0.23μSv/hは,計算上年間1mSvに相当する空間線量上乗せ分0.19μSv/hと,自然放射線のNaIサーベイメータでの計測値 0.04μSv/h の合計として出されている. (0.19の根拠) 遮蔽率1(遮蔽なし)の屋外に8時間,遮蔽率0.4の屋内に16時間だから 0.19×(1×8+0.4×16)×365≒999μSv≒1mSv
2018-01-19 18:58:27これを現在までに内藤らや,宮崎らによって明らかにされた,生活を通してトータルで見た換算係数をざっくり0.15程度とみなし, 空間線量率×0.15=時間当たり個人線量 という式で計算しなおすと追加1mSv/年に相当するのは0.76μSv/h (0.76の根拠) 0.76×24×365×0.15≒999μSv≒1mSv ←0.19の4倍でもOK
2018-01-19 18:59:51これに自然放射線のNaIサーベイメータでの計測値0.04μSv/hを加えると,計算上0.76+0.04=0.8μSv/hの場所が追加年間1mSvに相当. ここで注意が必要なのは,この係数は多数の人のデータを平均して得られたもので,これより大きな値となる人も小さな値となる人も同じぐらいの割合で出るということ.
2018-01-19 19:01:20年間1mSvというのは長期的な目標であり,もちろんそれを超えると影響が出るような数字ではないので超えたからといって健康上の問題はまず生じない数字なので,それを少々超えること自体は問題ではない.しかし,この数字に設定するならばそれを超える人が(多数)出るという認識は必要.
2018-01-19 19:02:12以上より,更田委員長の「1μSv/hのところに居住しても年間の被ばく線量は1mSv/year以下になる」(その前にも,0.23μSv/hは追加の被ばく線量が年間1mSvか,自然放射線込みかの認識が怪しい発言がある)は研究成果から導き出されるものと外れる. (委員長発言は以下) youtube.com/watch?v=CqRxRy…
2018-01-19 19:03:10最初に書いた様に,ここまでの計算も所詮数字をもてあそんでるだけです. 本当はやるべきではないかもしれません.有効数字の問題もありますし. そもそも年間1mSvの意味の確認の方が重要です. それでも研究成果を組み入れるとすればこんな風になるというあえてやった試算です.
2018-01-19 19:10:59