常温核融合についての議論

4月3日にあった議論を集めてみました。たぶん取りこぼしが色々あると思います。
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浅学俊郎 @sengakut

@kako1201 この財団は研究助成を行っていますが、今年も常温核融合研究が一つ認められています。成田晋也博士は岩手大学の研究者です。 http://ow.ly/4sNAJ #LENR

2011-04-05 01:58:16
浅学俊郎 @sengakut

@kako1201 この財団の役員には、アイシン精機関連の企業の方々が名を連ねておられると共に、「常温核融合2008」などの著作で有名な高橋亮人博士の名前もあります。 http://ow.ly/4sNLS #LENR

2011-04-05 02:01:16
浅学俊郎 @sengakut

実は、アイシン精機社と常温核融合研究の間には深い関係があります。一昨年、凝集体核科学国際学会から「豊田稔ゴールドメダル」がフライシュマン博士に授与されましたが、この「豊田稔」氏とはアイシン精機社の3代目社長であり、アイシン・エィ・ダブリュ社の初代社長のことです。 #LENR

2011-04-05 02:05:32
浅学俊郎 @sengakut

豊田稔氏は、1989年から常温核融合研究を助成し、欧州の研究所にポンズ博士・フライシュマン博士・山口博士を招聘していました。ニセ科学の汚名を着た苦しい時代にも支援を続けたのです。素晴らしいインキュベーターだと思います。 #LENR http://ow.ly/4sOd7

2011-04-05 02:09:40
浅学俊郎 @sengakut

@kako1201 荒田博士に会ったことはありません。常温核融合研究にスポンサーがつかないのは世界的に同じ状況だと思います。残念ながら正しく認知されていないのだと思います。 #LENR

2011-04-06 02:16:22
浅学俊郎 @sengakut

@kako1201 ただ、荒田博士については、素晴らしい業績をあげられている一方、成果の発表方法に問題があると思います。例えば、 http://ow.ly/4tGWv にも書きましたが、公開実験の時に配布された論文は質が悪いです。これは門外漢にも分かります。 #LENR

2011-04-06 02:31:01
浅学俊郎 @sengakut

考えをまとめるために書きます。常温核融合分野では追試結果が出ていないと言われる事がありますが、研究者は逆に多くの追試結果が出てきていると認識していると思います。ここに大きなギャップがあり、素人目に見るとなぜ見解が分かれるのか不思議に思います。 #LENR

2011-04-06 02:35:14
浅学俊郎 @sengakut

http://bit.ly/fHwuai を管理しているJed Rothwell氏が論文を集計したレポート「Tally of Cold Fusion Papers」 http://bit.ly/hqwib7 を見ると、例えば過剰熱検出の査読論文は200以上出ています。 #LENR

2011-04-06 02:38:14
浅学俊郎 @sengakut

また、LENR-CANR.orgとBritzのデータベースに収集された常温核融合による過剰熱検出論文153本の著者・共著者は348名、筆頭著者の属する国は米国(19)、日本(17)、イタリア(7)、ロシア(5)、インド(5)、中国(3)となっています。 #LENR

2011-04-06 02:40:25
浅学俊郎 @sengakut

常温核融合の実験には色々な方式があります。Nagel博士のScientific Overview of ICCF15 http://bit.ly/e9eXlM では4つに区分しています。私がかろうじて概要を理解しているのは電気分解方式とガスローディング方式です。 #LENR

2011-04-06 02:51:20
浅学俊郎 @sengakut

常温核融合実験の電気分解方式は、最初にフライシュマン博士が用いた方式で、基本は中学校で習う電気分解の実験と同じです。重水からなる電解液にパラジウム電極を入れて電気分解すると、電極の表面で入力した電力を遙かに上回る熱量が発生する・・・というのが実験の概要です。 #LENR

2011-04-06 02:56:12
浅学俊郎 @sengakut

これだけ聞くと、実に簡単に常温核融合が再現できるように思えます。そのため、1989年当初には、多くの研究者が追試に挑みました。しかし、一見簡単に見えた追試は悉く失敗します。この辺の状況は「常温核融合スキャンダル」という本に良く記されています。 #LENR

2011-04-06 03:01:47
浅学俊郎 @sengakut

多くの追試が悉く失敗したため、常温核融合はニセ科学の烙印を押される事になったのですが、その後の研究によって、実は実験の成否は、電極表面の非常に微細な(ナノメートルレベルの)構造に依存しているらしい事が分かってきました。 #LENR

2011-04-06 03:03:35
浅学俊郎 @sengakut

あ、分かったようなフリをして書いてますが、物理の素養は全くないので、誤解があると思います。読まれる際は、眉に唾をつけるのを忘れないように。 #LENR

2011-04-06 03:05:01
浅学俊郎 @sengakut

常温核融合の再現に成功したケースもあったのですが、同じ貴金属会社から入手した同じパラジウムを使っても、納品ロットが違うだけで再現しない事もありました。マクロに実験条件を合わせても、感知できない電極表面の状態によって成否が左右されるので、再現性がないように見えたのです。 #LENR

2011-04-06 03:10:27
浅学俊郎 @sengakut

常温核融合現象には、「定性的再現性はあるが定量的再現性はない」という言い方がされるのはそのためです。この件については、小島英夫博士の書かれた「「常温核融合」を科学する」に的確な説明が載っていたので、拙ブログに書きました。→ http://bit.ly/eBagAJ #LENR

2011-04-06 03:14:06
浅学俊郎 @sengakut

「常温核融合の実験には定量的な再現性がないから、現象が起こっているとは信じられない」と言うのは、「割り箸を割って出来る2本の箸の形が違うから、割り箸が割れたとは信じられない」と言っているようなものだ・・というのが、その説明でした。なるほど! #LENR

2011-04-06 03:15:58
浅学俊郎 @sengakut

このような解明が進んだため、今では常温核融合実験の再現性を上げるための工夫が色々考案されています。ダンカン博士が第三者検証に訪れたEnergetic Technologies社では、パラジウム箔の表面を超音波加工して荒立たせているらしいです。 #LENR

2011-04-06 03:18:15
浅学俊郎 @sengakut

Energetic Technologies社は更に電極に与える電圧にも特殊な変調をかけており、この方式をSuperWave Fusionと称しています。理論はまだ解明されていませんが、手探りで再現性を上げる工夫が進化してきたのが常温核融合研究の歴史かと思います。 #LENR

2011-04-06 03:21:46
浅学俊郎 @sengakut

それでは今日は寝ます。おやすみなさい。 #LENR

2011-04-06 03:23:40
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