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haccccchi18
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いまり「そうかな」 いさく「……キスのあと、何が気持ち良かったか説明されたのは初めてよ」 いまり「そう? ……ああ、不粋かな。女の子には。……どういうのがいい? キスの後は」 いさく「そうねえ。無言で抱き締めるとか。愛を囁くとか」 いまり「……、今からやる?」 腕を広げる魔理沙。
2018-05-12 22:31:36![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
笑って押し止める咲夜。 いさく「もういいわ。……私は今のも、悪くないから」 いまり「じゃあ、咲夜は満足なんだな」 いさく「……まあ、充足した時間を潰せたんじゃないかしら。会合で大人しくしているよりは」 いまり「そうか。……じゃあ、及第点」 自分で自分に点数をつけておどける魔理沙。
2018-05-12 22:34:57![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
いさく「自分に自信を持つのは、いいことね」 いまり「うん。……でもまあ、これから次第かな」 いさく「これから?」 いまり「……まだ、教えてくれるんだろ?」 いっそあどけない顔で微笑む魔理沙。 いまり「……まだ、寝てない」 何の抵抗もなく口にする魔理沙に、まばたきを二三繰り返す咲夜。
2018-05-12 22:38:49![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
いさく「……本気? ……姉さん」 いまり「……まだ、夕飯まで時間あるよな」 腕時計を見る魔理沙。 いさく「ああ。そこが姉さんの問題なのね」 いまり「予定とか、あるのか? なら、後日でもいい」 いさく「……後日、」 すっかりそれを教わることは頭の中で決定しているらしいいとこの魔理沙。
2018-05-12 22:43:58![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
いさく「今日、一日で、……ファーストキスから、初体験まで済ませていいの? 随分、一足飛び、という感じだけど」 いまり「今日一日がチャンスなんじゃないか。明日は、墓参り。昼食を食べて、解散だろう? ……教わるなら今日」 いさく「……そんなに時間に追われてするのも、いいものじゃないわ」
2018-05-13 00:10:56![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
いまり「……でもさ。外の泊まりなら、時間制限もあるわけだし。……休憩なら?」 いさく「……ああ、ホテル」 いまり「そういうのも考えたら、時間って大切だろ。……してみたい。……だめ?」 いさく「好奇心が強いのね。そんなに火遊びしたかったなんて」
2018-05-13 00:14:15![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
いまり「してみたい、とは思ってたけど。初めは、もっと何となくだった。今は興が乗った」 いさく「……キスで?」 いまり「全部だよ。小さな尻を触ったりさ。変わったダイスを持ってるのもいいな。抱き締めた感触も、いい感じ。煙草を見抜いたのも感心した」
2018-06-27 22:16:28![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
いさく「……姉さん、それは」 いまり「ん?」 いさく「女じゃなくて私」 くすりと笑う魔理沙 いまり「お前も女だろ?」 さりげなく咲夜を壁に追い詰める形になっている魔理沙 いまり「……それに、今はお前が好きなんだ」 いさく「……は、」 いまり「そういうことになってる。……言わせたくせに」
2018-06-27 22:24:03![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
先程と同じ言葉を繰り返して黄金の眸で咲夜を覗き込む魔理沙。 いまり「……寝よう」 いさく「……そんな誘い方ある?」 いまり「じゃあ、なんて誘うの? 教えてよ」 初めてなんだ、と囁く魔理沙。 しばらく考えるように黙り込む咲夜。 いさく「……姉さんは、私を抱きたいの? 女を抱きたいの?」
2018-06-27 22:29:44![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
お前も女だろ、と同じ科白を繰り返してから、濡れ場は初めてなのだと嘯く口唇が、裏腹な艶を纏って妖しく笑む。 いまり「……咲夜、」 咲夜の頬をそっと包む。 いまり「女で出来てるお前と寝たい」 口唇をそっと親指でなぞって、伸び上がってもう一度キスをする、いとこの魔理沙。
2018-06-27 22:42:15![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
いまり「女かお前自身かで選ぶことないだろ。女は好きだ。だから寝たいって思うし、お前のことも好きだって思うよ。……女じゃなかったら好きかどうかなんて訊くなよ? そんなの分からない。お前は今、女なんだから」 いさく「……」 黙ったまま魔理沙を見つめ返しているいとこの咲夜。
2018-06-28 10:29:24![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
いまり「そんなに気になることか?」 いさく「……姉さんの貞操観念がどれほどか、見極めようと思ってね」 ほんの少し睫毛を伏せて、呟く咲夜。 いさく「なんか、独特だから」 いまり「で、見極め終えた?」 問われて、目を逸らす咲夜。 いさく「……変な人」 いまり「気にしなきゃ普通だよ」
2018-06-28 10:35:45![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
カラカラと笑う魔理沙。 いさく「そういうところ。そういうところが変だわ」 いまり「お前もなかなか変わってるとこ多くて、気に入ってる」 いさく「……好きって言ってよ。それは、それこそ」 いまり「こだわるなあ」
2018-06-28 11:19:51![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
いまり「何度も好きって言ってると思うけどな」 いさく「私を見て言われた気がしないのよね。ついでっぽくて」 いまり「言っただろ、気に入ってるんだよ。じゃなきゃ教わりたいなんて言わないし、キスだってしない。サイコロも振らないし出目にも律儀に従わない」
2018-07-02 10:52:20![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
いさく「どうして今、私なの? 今までも何度か会合では顔を合わせていたじゃない」 いまり「別に。何となく。前から気にはなってたかな。きっと私と気が合うなって。だから話してみたかったってたのはある。お前だってそうじゃないか?」 いさく「随分自惚れね」
2018-07-02 10:56:25![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
いさく「私の顔が好きなんでしょう?」 いまり「うん、好みの顔だった。キスしてみたいしキス出来るなって。……ああ、それが嫌なんだよな、お前は。だから、性が合いそうなところも含めて、好みのオンナってことだよ」 考えて言い直す魔理沙。 いさく「……お勉強したんだか、してないんだか」
2018-07-02 11:01:04![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
いまり「お前を口説くのは難しいよ」 笑う魔理沙。 いまり「頑固なんだ、けっこう。後はなんだ、愛を囁けばいいのか?」 いさく「……ううん……口を塞いでいたほうがいい気がするわね、姉さんは」 やれやれと睫毛を伏せる咲夜。 いまり「努力してみるから最中に添削してくれ。無理ない範囲で」
2018-07-02 11:10:55![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
いさく「最中に……」 いまり「余裕がなかったら、いいよ」 咲夜の頬にそっと触れる魔理沙。ほんの少し睫毛が震える咲夜。 いまり「……私にな」 少し背伸びして咲夜の目蓋に触れるように口づける魔理沙。 いまり「まったくモノにならなかったら、ベッドから蹴り落として」 ふっと笑う咲夜。
2018-07-02 11:15:34![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
いさく「……私が、……やめたいときにはやめる。それで、姉さんが承知してくれるなら」 いまり「それでいいよ。……ゆっくりやろ」 あんまり時間が許す訳じゃないけどな、と呟いて軽く笑う魔理沙。
2018-07-02 11:18:48