親戚咲マリ

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いまり「……一本くわえさせたら、黙る？」 いさく「……何を。……煙草？」 ……ポン……ポン…… いさく「いやねえ、随分性悪女みたいに。…………くわえるなら、姉さんのものがいいわ」 わざと婀娜っぽく囁く柔らかな口唇が、ほんの少し魔理沙の耳に触れる。 いまり「なに、……何処を」

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いさく「……何処を、って訊いたの？」 愉しそうに眼を細める咲夜。 いまり「…………」 いさく「……何処か、身体の一部を想像した、」 いまり「…………」 いさく「……手が止まってる」 言われて、無言でポン………ポン………と叩くのを再開する魔理沙。

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いさく「……教えてよ。何処」 いまり「…………」 いさく「……くわえてあげようか」 いまり「……まだ、目が出てない」 いさく「目？」 いまり「……ダイス。出目にないことをするのは、ルール違反」 いさく「ああ、……興を削ぐから？」 いまり「……そう」

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魔理沙にキスの仕方おしえる咲夜さんよくない？　「……私と同じ動きをして」って

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あ。これ親戚かな？

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しばらくべろちゅーしてから、ちょっと蕩けた顔した魔理沙がキスの合間に少し距離を開けて、 いまり「……い、……き……は？」 いさく「……吸わないで、」 ってくすっと笑ういとこの咲夜さん。 いまり「……そりゃムリだよ。ドキドキして、苦しい」 笑ういとこの魔理沙 いさく「好きだからでしょ？」

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いさく「恋をしてるんだから、苦しいのは当たり前」 胸板に乗せた手の指で、魔理沙をとんとんと軽く叩いて愉しそうに笑ういとこの咲夜。 いまり「……言わせたくせにな」 困ったように苦笑いするいとこの魔理沙。 いまり「言わせたお前のほうが恋をしてるんじゃないか、……私に」

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いさく「そうだったら、……」 いまり「……ん、」 いさく「そうだったら、いいと思う？」 また口唇を近づけながら微笑んで訊ねる咲夜さん。色素の薄い銀青の眸は魔理沙を捉えている。 いまり「……んー……」 曖昧に笑って少し肩を竦めるような仕種をとる魔理沙。

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答えずに、笑みを向けたまま、寄りかかってくる咲夜の輪郭を指でとらえて引き寄せて、自分からキスする魔理沙。 魔理沙「……もっと教えて、先生？」 ちょっとおどけた口調でそう言うだけのいとこの魔理沙。

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いまり「……ちょっと、うまくなっただろ？」 口唇離しながらくすっと笑う魔理沙。 いさく「……そう思う？」 いまり「……お前が、よさそうだから」 口唇を親指で撫でる魔理沙。 いさく「私は、……好きなだけだから」 長い銀の睫毛を伏せる咲夜。 いさく「……キスが、」

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@haccccchi18 返事をせずに笑う魔理沙。ちゅ、とまた口唇を吸う。 いまり「……これ、好き？」 咲夜の眸を見る魔理沙。何処か眩しげに眼を細める咲夜。 いさく「…………、好き」 いまり「……────」 伸び上がって、ちゅ、ちゅ、と続けて啄むような口づけを重ねていく魔理沙。

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睫毛を伏せている咲夜。 ふわりふわりと、温かな綿雪が乗ってくるようなキスだけが口唇を行き来する。 魔理沙がまた咲夜を見つめる。 いまり「……どっちが良かった？」 ゆるゆると目蓋を上げる咲夜。何回かまばたきする。 いさく「……、今の」 いまり「分かった。咲夜って、こういうの好きだろ」

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サイコロのやつの話ぶったぎってしまった

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いまり「……舌でやりとりするより、口唇だけ触れる方が好きなんじゃないか」 いさく「……ああ。それでさっきから、指でなぞってたの」 ふう、と浅く息をつきながら、視線を伏せるいとこの咲夜。 いさく「抜け目ないわね、姉さんは」 いまり「じゃあ、今のは満点？」

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いさく「……私の好みに合わせてどうするの。姉さんのそれは、色んな女と寝るためのものでしょう？　だから気持ちの良いキスを教えたのに」 いまり「でも、咲夜はこっちがいいんだろ？　お前とキスするんだから、好きなキス教えてくれたらいいのに」 いさく「厭よ、」 言って、ちょっと笑う咲夜。

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いさく「初めてのキスから始めて、自分で好みを探り当てて添ってくるような器用な人に教えたくないわ。暴かれたくないから」 いまり「……うーん。でもさ。好みを探すのって、当然じゃないか？　相手が喜ぶことしたい」 言って、咲夜の口唇をとんと叩く魔理沙

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いさく「……姉さんは、根っからすけこましなのね」 いまり「そうかなあ……」 いさく「じゃなきゃ、とっても優しいんだわ」 いまり「……そっちのほうがやだな」 苦笑する魔理沙。こつんと額をあてる。 いまり「……軽薄なのはしょうがない。血だよ、そういう家系なんだ。お前も知ってるだろ」

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額をあわせて目を閉じながら微笑むいとこの咲夜。 いさく「その同じ血が、私にも少し、入ってる」 いまり「そうだな。少し同じだ、私たちは」 気持ちいいところ、もっと教えてよ。 囁きながら、また面を近づける魔理沙。 ぺろ、と口唇に濡れた触感が走る。咲夜が魔理沙の口唇を小さく舐めたからだ。

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挑発をしかけて微笑むいとこの咲夜に、魔理沙が微笑み返して舌舐めずりをする。

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いさく「……待って。……もういいでしょ」 キスを続けてたけど、咲夜が魔理沙を止める。 やんわりと押し返された魔理沙がなんで？　という顔をしているので笑って、 いさく「……口唇が腫れちゃうわ。まだ後で夕食があるでしょう」 いまり「……どうせ素面じゃすまないんだから、みんな分からない」

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親戚咲マリは年に何度かある（お盆とか正月とか）親戚が集まる会合に呼ばれて顔をあわせる仲。そんなに仲良くないけど顔は知ってるみたいな。

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いまり「まだいいじゃないか」 咲夜の頬に触れる魔理沙。聞き分けのないいとこに少し困ったように笑う咲夜。 いさく「……なあに、クセになってるの姉さん」 いまり「うん、気持ちいいな。結構好きかもしれない。ずっと出来そう」 素直にうなずく魔理沙。 いさく「……それは良かった」

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いまり「お前が上手いからなんだろうなあ」 へらりと笑う魔理沙 いまり「口唇が気持ちいい。……なんかさ、女の子のって、ふわふわっとしたのを想像してたんだけど、違うんだな。もっと引き締まって、もちもちしてる。舌が下からぺろってしてくるのも気持ちいい。舌の裏側に触れられるのって、新鮮だ」

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いさく「解説はよしてよ。感動したのは分かったから」 いまり「うん、良かった。……もう少ししたいんだけどなあ」 いさく「……私に慣れてたら駄目よ。癖がつくわ。……もうおしまい」 くすくす笑ういとこの咲夜。うーん、とまだ物足りない様子の魔理沙。

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いまり「……ああ、分かった。これが駆け引きってやつなんだな」 うなって腕を組みながら、しかつめらしく顎を指で触る魔理沙。吹き出して肩を竦める咲夜。 いさく「……恋の？」 いまり「オンナとの。……難しいな、女遊び」 いさく「……魔理沙姉さんは変わってるわね」