蔵臼 金助選 #1日1本オススメ映画 2051~2100

物忘れが激しくなったので、1日1本オススメ映画は自分のための忘備録として役に立っています。忘れないように身体にタイトルを刺青する手もあるが、痛そうだし。
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『ある殺し屋』 殺し屋のキャラ造形からそのストイックな生態、荒涼とした風景と乾いた演出に至るまで、同年に製作されたメルヴィルの『サムライ』を髣髴とさせる。殺しのテクニックなど日本ならではでの設定も巧く、東宝の『狙撃』と並ぶ和製フィルムノワールの最高峰である。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/ggnoU6eaPS

2018-01-15 15:08:48
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『ゆれる』 頑固オヤジとチャラい次男の間に入って香川照之はいい兄ちゃんじゃないと思ってると、時折表情がクリーピーになっていつもの香川照之に。キメ細かい演出と余白を残す終幕が心のゆらぎを与える秀作。「どっちにもとれる」でなく、「どっちも描いちゃった」のは惜しい。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/yu5WuQMWTO

2018-01-14 19:23:45
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『オンリー・ゴッド』 ニコラス・ウィンディング・レフンが『ドライヴ』に次いで描くのは、タイを舞台にした低体温の暗黒カラオケ高級Vシネマ。ライアン・ゴズリングはフルボッコにされてもカッコいい。亜熱帯なのに冷ややかなタッチで描かれる、カインとアベルの話の様でもある。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/nbgEs1Kx0V

2018-01-13 01:01:13
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『ルー・サロメ/善悪の彼岸』 サンクトペテルブルク生まれ、19世紀欧州でニーチェやリルケを手玉に取った“ファム・ファタール”、ルー・アンドレアス=サロメをドミニク・サンダが演じる。“聖なる三位一体”ですよ、良い子のお嬢ちゃん、お坊ちゃん。もちろんいやらしい意味で♡ #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/dFywou5P46

2018-01-12 18:26:46
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『1999年の夏休み』 公開時に1999年への思いを馳せながら観ました。あっという間に1999年は来て、金子修介は新しい“ガメラ三部作”を撮り、この映画に少年役で出ていた水原里絵は深津絵里と名前を変え、この30年前の奇妙な映画は何となく忘れられずに記憶の中に留まっている。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/FN84pHEgbu

2018-01-11 19:04:17
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』 仲良し3人組+1人のバチェラー・パーティの翌朝。ラスベガスのスイートは滅茶苦茶で、全員記憶喪失。部屋には鶏に赤ん坊、虎までいて、花婿の姿が無い。躁病のりのドタバタではなく、じんわり見せるドタバタなのが良いね。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/G4oSa2bzKk

2018-01-10 23:32:16
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『フロンティア』 正統派西部劇原理主義者から“開拓者精神”について滔々と聞かされてる時に、この映画を思い出したりしている。『悪魔のいけにえ』が朽ち果てた剥製なら、こちらは壊れたオルゴール的な味わいのフレンチスプラッタ。火器が出てくると途端に怖くなくなるのは何故? #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/oAGIS5jDge

2018-01-10 00:19:06
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『女と銃と荒野の麺屋』 チャン・イーモウが『グレートウォール』の7年前に監督した荒野のヌードル屋を舞台にしたサスペンス。強烈な色彩や時代設定は『グレートウォール』に継承されるが、この作品の味わいは歪んだユーモア。何と原案はコーエン兄弟の『ブラッド・シンプル』だ。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/v0irrgEMbz

2018-01-08 20:23:57
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『グレートウォール』 万里の長城は怪物の侵入を防ぐために造られたのだ。奇想天外な設定にストレートな心を打つ台詞。オリエンタリズムに彩られた美しい衣装と美術。自己犠牲。スペクタクル。オーソドックスなバディ物でもある。これだけ盛り込んで破綻の無い、1時間43分。驚き。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/qjvls3AbB5

2018-01-08 15:32:25
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『黄金の三悪人』 エド・バーンズは3本のマカロニウエスタンに出演したが、『サンセット77』以降、整ったヘアスタイルをトレードマークにしてるので、映画でもカウボーイハットはかぶらない。当時20代だったカステラッリ監督の、スピード感溢れる快作。音楽がまた素晴らしい。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/pJWHfKXHtm

2018-01-07 13:30:27
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

池袋新文芸坐で、『処刑人』『スモーキン・エース』『シューテム・アップ』『リベリオン』の“銃撃”オールナイトを観たいです。 pic.twitter.com/o1qxsq5dZ5

2018-01-06 23:55:29
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『処刑人』 ウィレム・デフォーの体当たり演技。ノーマン・リーダスの昏い眼。オフビートでパンクで、雑な脚本や突っ込み所をものともしない、勢いある演出。かつてマカロニウエスタンが持っていた良い遺伝子の一部を感じる、いいアクション映画です。監督はもっと量産しなさい。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/RY4qMubFp3

2018-01-06 23:39:57
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『マンハッタン』 “マンハッタン”と言っても、“無宿”も“皆殺し作戦”もつかないただの“マンハッタン”(その方が普通)。当時44歳の才気走った、若過ぎる女には目が血走った、ウディ・アレンのわびさび。モノクロ画面の美しさと語り口の軽妙さで騙されるが、辛辣と哀愁てんこ盛り。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/FzBpuhasha

2018-01-06 00:02:24
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』 無茶苦茶なシチュエーションをシリアスに演出し、マカロニウエスタンなスパイスをふりかけるものだから(『続・夕陽』の“兵士の物語”なんか流れちゃう)、フランク・ミラー風変な映画が出来ました。殺し屋達のキャラが多彩でいと愉し。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/QZGtrnefOK

2018-01-05 00:45:48
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『黄金のアデーレ 名画の帰還』 クリムトの名画に秘められた歴史の暗黒面と、それを解き明かす執念の人々を描く、実話ベースの感動作。ナチスに奪われた名画を奪還したい正当な持ち主と、彼女と共に戦う若手弁護士(シェーンベルクの孫だ)VS 絶対返したくないオーストリア政府。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/2Bsv1wK8El

2018-01-03 16:37:07
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『カットバンク』 モンタナ州カットバンクで起った郵便配達夫の射殺事件。小さな田舎町で起きた事件は思わぬ展開を見せ、ドミノ倒しの様な連続殺人事件に…。練られた脚本。演技派で固められた配役。展開が怖い。登場人物の背景の描きこみが丁寧。終わらせ方も巧い。拾い物です。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/IiGEPaUoXI

2018-01-03 01:37:07
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』 観ていて『ロンサム・ダブ』の最終章を思い出しました。あれも頑固な主人公が、親友の亡骸を故郷へ葬りに行く長旅の話です。トミー・リー・ジョーンズ初監督とは思えぬ、見事な映画でした。演出は乾いていながら心に染みます。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/lLYofpvJxt

2018-01-02 17:33:01
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『アイズ ワイド シャット』 アルトゥール・シュニッツラーの原作にインスパイアされて巨匠が撮り上げた、“うつし世はゆめ 夜の夢こそまこと”な遺作。生真面目トム扮する医師が王様のマントを羽織って徘徊する夜の迷宮と、行き着く先の謎の儀式、性の深淵、夫婦の在り様。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/oQtXRGzqVS

2018-01-02 02:13:30
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『アルファ・ドッグ 破滅へのカウントダウン』 1999年に起きた事件を元に、ニック・カサヴェテスが描く実録タッチのサスペンス。ギャング共がパンパン撃ち合う安いアクションを期待して観たら、『冷血』並みのハードなドラマでした。シャロン・ストーンが久々に見せる女優根性。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/PS5FWVvhFE

2017-12-31 02:19:34
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『殺られる』 “ころられる”と読んじゃダメ。“やられる”が正解。ちなみに同じモリナロ監督の『彼奴を殺せ』は“きゃつをけせ”と言います。アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズのサントラで有名な映画ですが、ニューロティックなフィルムノワールとしても面白いですよ。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/L3g7SJzWvS

2017-12-30 17:37:40
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『マラヴィータ』 肩の力の抜いた佳作を連写し続けるベッソン監督(製作はスコセッシ)の“ファミリー”映画。予告の印象と違うぞ、おい。バイオレンス描写は辛口だし、コメディでもブラック寄り。デ・ニーロの演技はもはや神がかり的で、表情の捻りだけで台詞すら要らない感じ。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/jUNifyrhyc

2017-12-30 00:44:29
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『スクール・オブ・ロック』 最高な映画数あれど、本作は“最高 of ザ・最高”。主人公はルーウィン・デイヴィス並みのダメダメなミュージシャンなのだが、ロック魂貫くところは敬意を表したいほど純。だから、優等生揃いの子供たちもぞっこんだ。やり過ぎない所も素晴らしい快作。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/Qz5oFJjy4j

2017-12-28 22:06:07
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『残穢 -住んではいけない部屋-』 隣室から聴こえてくる微かな音。古い家族の写真。虚空を凝視する子供…積木を重ねる様に一つ一つのエピソードが結ばれ、かつて炭鉱町で起きた惨劇へとつながっていく。怪異が出現する迄は怖ろしく姿を現すとそうでもない。お判り頂けただろうか? #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/fwaEvLZYZo

2017-12-27 22:08:38
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『ドリームキャッチャー』 ディックと同じで、キングの小説は日常にありふれたガジェットとありきたりなパルプフィクション的プロットで構成されてるから、映像化する際作り手に力量が無いと、陳腐化してしまう。本作は惜しい。導入部や途中迄はゾクゾクしながら観られたのに。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/pHANJNDn61

2017-12-27 00:06:23
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

ヴィルヘルム・ハンマースホイ(1864–1916) pic.twitter.com/rYJl2MY15F

2017-12-26 18:59:09
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