中条流(冨田流)などの二刀流について

14世紀後半、室町時代初期には成立していた念阿弥慈恩を祖とする中条流(冨田流)、念流、堤宝山流には二刀流が存在していました。
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某研究者 @boukenkyuu

遅く共14世紀後期には長短二刀流は有るのかだが 短刀を敵に投げた後長刀で斬る技も寶山流に有ると言うが 14世紀後期に有るのかだが

2018-03-01 21:56:58
某研究者 @boukenkyuu

musashikai.jp/content04/page… >この上下太刀の構えは大刀を上段、小刀を中段に構える形で、現在の二刀の中心的な構えです。寶山流は西暦1370~80年頃ですから、 >現代剣道の二刀の中心的な構えである上下太刀の構えは、14世紀の寶山流に起源をたどることができるのです。

2018-03-01 21:51:06
我乱堂 @SagamiNoriaki

↓堤寶山流の二刀は歴史的にはあり得るけど、その論文が引用している『二刀流を語る』では、鉄人流あたりから寛永くらいにいれたんじゃね?みたいに書いてる…

2018-03-03 08:27:46
中世平法研究会 @empiken

二刀流、念阿弥慈音を祖とする平法では、二刀流は一般的に使われていたようです。例えばm赤松三首座より伝わった念流では、戦国時代、友松偽庵が伝授していた“虎之巻(念流の小太刀伝書)”にある小剣三本のうち、最後の一本は二刀でした。(画像は日本武道全集二巻より) pic.twitter.com/sWO6vMzSez

2017-07-19 00:29:42
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中世平法研究会 @empiken

また馬庭念流が出版した「念流の伝統と兵法」に記されている目録には「小太刀其の二」として双鷲一拍子、同二拍子、虎乱之勝、虎龍二拍子、虎乱入、手裏剣、双鷲獅子奮迅、天地飛鳥翰、双鷲貞剣、天地和合曲の十本が載っています。これらの虎乱入、虎龍、飛鳥翰は中條流とも共通し、二刀関係の名称です

2017-07-19 00:35:23
中世平法研究会 @empiken

同じく念阿見を祖とする堤宝山流の二刀流についてはここで「二刀流を語る」より抜粋して引用されています。musashikai.jp/content04/page… こちらにも虎乱入など共通名称があります。ここで言及されている鉄人流との関連については、鉄人流も宝山流も失伝しているので不明です。

2017-07-19 00:40:00
中世平法研究会 @empiken

さて、最後に中條流(冨田流)ですが、小太刀で有名なだけあって、基本的に太刀は片手で使います。つまり左手も左手で敵の腕を取る、太刀の刃を取る、柄を持つ、など色々と使うため二刀流に変化するのは簡単であったようです。

2017-07-19 00:42:55
中世平法研究会 @empiken

実際に中条流加賀山崎家の口伝書でも「一刀を二刀と遣い、二刀を一刀と遣い、また無刀に使い」とあり、臨機応変にせよとあります。加賀藩中条流には膨大な型があったのですが、その中の奥三十三手の虎乱入より学ぶことになっていたようです。この虎乱入は表の技を左手にも刀を持って使うような技でした

2017-07-19 00:49:38
中世平法研究会 @empiken

には、新影流で有名な疋田豊五郎が伝えた”小太刀虎乱”があります。これも馬庭念流に近い系統で、絵巻物には八本の二刀流の絵が描かれています。念阿弥の流派では、どの系統も二刀流の研究がされていたようです。形名の共通点から伺うに、おそらく念阿弥の時代から二刀流があったのでしょう。(終)

2017-07-19 00:53:53