- Uroak_Miku
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50)いわゆるセクシャルハラスメントを罰する法理論もアメリカで「発明」されたものです。いくつかの既成の法律を組み合わせれば、法廷で争う対象にできると発想された。
2018-03-06 02:16:1351)同じように「キャラクター=無断で使ってはいけない知財」理論も、ウォルト・ディズニーが「発明」したものです。ミッキー以前にも人気キャラクターをめぐる紛争や裁判はあったのですが法理論として戦った画期はやはりウォルトでした。 pic.twitter.com/BJ8ZvPuZdi
2018-03-06 02:19:3752)科学や数学なら、違う時代違う国違う人種の人間でもいずれは真理を「発見」するわけです。江戸時代に関孝和がニュートンやライプニッツとは無縁に微分や積分の考え方にたどり着いたように。
2018-03-06 02:26:4753)しかし法理論は「発明」される。ゆえに科学や数学でいうところの真理には当たらない。「キャラクター=知財」理論は20世紀アメリカでこそ「発明」された。ほかの国ではまず生まれる可能性がなかった。
2018-03-06 02:29:2454)大衆消費社会、大量生産システム、ポップカルチャーほかいろいろなものが重なったところにしか「キャラクター=知財」理論は生まれない。生まれようがない。市場があったからこそ生まれるし、なければ生まれない。
2018-03-06 02:30:5455)この理論はアメリカでこそ「発明」された。そしてやがて全世界に輸出された。まるで人類普遍の真理であるかのような装いとともに。
2018-03-06 02:32:0456)日本でもそうでした。しかし他の国と違って日本ではこの「発明」が後追いで「発見」された。この写真一枚から[続く] pic.twitter.com/lDhSCb63U2
2018-03-06 02:33:4357)「発見」されたわけです「キャラクター=知財」理論が。 pic.twitter.com/VQcoJFxjWI
2018-03-06 02:35:3558)ちなみにこの頃に講談社がディズニーと契約してミッキーたちを自社刊行物に使っていたといっても、それは「キャラクター=知財」理論を当時の講談社が正しく理解していた証にはなりません。あくまで本や雑誌のなかでディズニーキャラを(日本のまんが家たちに描かせて)使ったにすぎない。
2018-03-06 02:39:0659)ミッキーくんを商品化して売り出したわけではないのです。繰り返します。自社刊行物にミッキーくんたちの絵を載せた(というか日本のまんが家にミッキーたちを描かせて掲載した)にすぎない。「キャラクター=知財」理論を本当にはわかっていなかった。
2018-03-06 02:44:2260)「わかっていたからのらくろの商品を契約を交わして業者に許諾していたんでしょ」とツッコミしたくなる皆さんの気持ちはよーくわかりますが、その理解は間違い。実際、のらくろの無許諾商品が出てもこのまんが家さんは「人気の証やからええやないですか」と講談社の編集長に語っていた。 pic.twitter.com/d9uf0Yacsc
2018-03-06 02:48:3561)「キャラクター=知財」理論を彼や講談社が本当にはわかっていなかったのがわかる。もしわかっていたら海賊商品を作る業者には断固たる態度を示していたはずだから。
2018-03-06 02:50:1262)自宅に見知らぬ者が忍び込んで金庫を開けて現金を盗んでいたらそれは犯罪です。それを「まあええやないですか銀行口座に金ならしっかりあるし」と鷹揚にかまえる家主がいたらただの阿呆です。
2018-03-06 02:53:4563)しかし「キャラクター=知財」理論は、ドロボー行為より抽象的なため実感を伴いにくい。事実、この理論を日本の人間がシビアに理解したのは国産キャラクターがアメリカで買い叩かれるという痛い目にあってからでした。
2018-03-06 02:56:0064)アメリカでの「発明」品を、日本の人間がどう「発見」し、やがて「再発明」まで昇華したのか。これこそがキャラクター論の神髄でなくてはけない。
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