ノイヴィートでの調査 2018年春休み

2018年2月末から3月初めに行っているノイヴィートでの調査に関するツイートをまとめました。 ノイヴィートは1653年に作られた都市で、18世紀には改革派、ルター派、カトリック、メノー派、ユダヤ人、霊感派、ヘルンフート兄弟団という7つの宗教集団が共存していました。今回ノイヴィートで、近世の宗派間の関係、宗教的寛容について調査しています。
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Tetsuya Nagamoto @saisenreiha

先週水曜に文書館に行ったときには、事前に見たい史料を連絡していたので、文書館員の方がすでにフィッシャーの著作を準備してくださっていました。

2018-03-07 03:18:16
Tetsuya Nagamoto @saisenreiha

しかし、市民行列に関する史料は、このテーマを扱った研究 Fritz Voß, Bürgerwehr in Neuwied, 1936 に史料の出典がきちんと書かれていなかったため、文書館員の方も見つけられていません。これからの調査で史料のありかを探すことになります。

2018-03-07 03:19:54
Tetsuya Nagamoto @saisenreiha

ノイヴィートの法的な発展を扱ったHans Wilhelm Stupp, Die rechtsgeschichtliche Entwicklung der Stadt Neuwied, 1959, 19f., 41f. でも、市民行列をめぐる争いを扱っていますが、やはりフォスの研究を参照しているだけなので出典は分かりません。

2018-03-07 03:21:29
Tetsuya Nagamoto @saisenreiha

それ以外にも宗派間の争いは、多宗派の信徒への中傷、埋葬、礼拝への参加、教会や学校の建造など、いろいろな理由で起こっているので、こちらも並行して調べています。

2018-03-07 03:22:14
Tetsuya Nagamoto @saisenreiha

ノイヴィートやボンで、様々な文献やパンフレットも発見・入手できたので、刊行された研究や史料についてはかなりの程度収集が進んでいます。文書館で作業できない時間は、手に入れた文献を読んだり、この間文書館で写経した史料を眺めながら、次の文書館での作業の準備をしています。

2018-03-07 03:25:42
Tetsuya Nagamoto @saisenreiha

複写できないし、すらすら解読できないので、文書館ではこんな感じで文字を書き写します。まだ、分からないところが多いですが、そのうち目が慣れて読めるところが増えて来る......はず。 pic.twitter.com/1J40kEfGAL

2018-03-07 03:30:49
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Tetsuya Nagamoto @saisenreiha

今回は研究助成をいただいて調査を行っているので、なるべくその成果を知っていただけるように、ノイヴィートや近世の宗派状況に関する情報や文献、史料について、Twitter やブログなどで紹介していこうと思っています。もちろん、最終的には学術論文としてまとめるつもりです。

2018-03-07 03:31:59
Tetsuya Nagamoto @saisenreiha

ちなみにミュンスター再洗礼派の研究を止めたわけではありません。単著が出たら、次の段階に本格的に進みます。

2018-03-07 03:48:20
Tetsuya Nagamoto @saisenreiha

今日は朝から文書館で作業し続けたので疲れ果てた。帰りにパン屋さんでロールケーキを買ってしまった。レモン風味のクリームでおいしかった。 pic.twitter.com/tokq7r4pe9

2018-03-08 01:06:26
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Tetsuya Nagamoto @saisenreiha

本日の調査で、史料が見つかりました。FWA 65/11/13 という1731年から51年までの霊感派に関する史料を綴じた冊子に、この争いに関する手紙が含まれていました。まだ全部確認できていませんが、1751年の霊感派や都市シュルトハイスWeberの手紙がありました。

2018-03-08 04:20:28
Tetsuya Nagamoto @saisenreiha

今日は文書館員の方が、親切にもヴィート侯文書館を開けてくださったので、朝9時から閉館時間の15時まで作業をして来た。霊感派が出した手紙やフィッシャーの著作の霊感派に関わる揉め事の記述を読んだ。3日目なので大分手書き文書を解読できるようになってきたが、残念ながら時間切れである。

2018-03-09 02:20:39