VOCA展2018 受賞作家によるアーティスト・トーク 山田七菜子、浦川大志[実況]
- misonikomioden
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VOCA2018 2018年3月14日に行われたシンポジウムの実況グーグルドキュメントです。その場で聞きながら書き起こし後から記憶と理解で修正したものです。アーティストトークの参考に御覧ください。
VOCA展2018 シンポジウム「何を想い、描くか?」
https://docs.google.com/document/d/1kAKW-IAtMMjTQaXgu01FXiG-oJs8yEoCCndqwp7n8zo/edit?usp=sharing
実況ツイートはその場で話を聞き書き起こしているため、誤字脱字、筆者の誤読等あり、発話者の意図と異なることもあります。
スタッフ「VOCAは学芸員、美術ジャーナリストの推薦制、大きさ規定ある平面作品のみ、第一生命のメセナ事業。大賞が1点、奨励や佳作、大原美術館賞など
2018-03-17 15:06:24スタッフ「1978年、京都府生まれ、愛知県のギャラリーHAMなどで発表。VOCA奨励賞 山田「このような機会をいただけた推薦してくれた野中さんに感謝したい。また私の絵を発表して観続けてくれてるギャラリーHAM、そして家族に感謝したい
2018-03-17 15:08:57スタッフ「ダイナミックで勢いある色使いだ。静謐な世界観もある。人物のような像も人間ではないそうだ 山田「海や山の風景に人らしき像がある、この作品もそうで海の絵だ。絵を描く前にテーマや構図、その進捗段階で色構成を考える計画性はない
2018-03-17 15:11:11山田「VOCAに出せることを前提に三枚構成の大きさは決めたが、描いてるうちに一つの絵になっていった。構図を三枚に続くようではなく断然して壊れることを強調する。い1枚でも壊れ繋がることが続き、3枚並べて緩やかに繋がりイメージが呼ばれ、そしてまた壊れ繋がる
2018-03-17 15:12:57スタッフ「絵自体がイメージを生み出すと話していたが? 山田「描いているうちにイメージは、もしかしたら自分自身で、壊しているし、絵の具を拭い去ると以前のイメージが出てきたり、絵画の成立はイメージが壊れる積み重ねだ
2018-03-17 15:14:33山田「壊れたイメージを絵そのものが豊かに包み込み、絵画によって心穏やかに存在できる。肯定的楽観的な絵でありたいし描きたい。
2018-03-17 15:15:27スタッフ「絵を描くきっかけは? 山田「山間集落に育って不便で、母の実家へ1年に一度東京経由で行くのでそれが大イベントだが、私の生活の美術といえば父の作る木工細工や風景画だがそれは生徒へ教えるためのテキストだったし、あとはテレビの美術番組で。
2018-03-17 15:18:56山田「いつも絵を絵がていたわけでないが、高校に行きたくないので、京都の造形美術学校を無理矢理受けて、その上京前日に、ルフィーノタマヨ展を見た。それが始めての絵画経験だった。
2018-03-17 15:20:21山田「日本画専攻したかったのでデパートで展示を見て世界の違いで驚いたり 山田「学校入ったらのびのび絵が描けるかと思いきや成績がつけらてるし、暗い気持ちに。でも家で絵を描きたいが何も描きたいことはなく。そのぼんやりした不安はいまもそうで
2018-03-17 15:21:58山田「絵を描く気持ちと生活暮らしが一致せず、描いても面白くないし、現代アートのように説明するのもどうかという感じで。それが30歳まで。このままでは絵を描かないまま死ぬと焦ってったほうがよいと考え、絵を描きたい気持ちを最優先した
2018-03-17 15:23:30スタッフ「影響受けた作家などは? 山田「作家の名前と作品の一致、美術史や技術を覚えたかったがそれができなかった。そうしたかったがでもそれは仕方ないことだ。
2018-03-17 15:25:55山田「内向的だが、やるときはやる。2週間ほど家にこもってても急にポーランド行ったり、美術館回ったり。見ることは見るんだけど整理はできず印象ばかりが積み重なる。
2018-03-17 15:27:07山田「古いものが面白いが、その古めかしさより宗教的や様式という限定さがあるのにユニークで面白い。近代絵画も面白いし。絵っていいなと思う。
2018-03-17 15:28:27質問「宗教的イメージ、真ん中の絵は座禅してるし、補陀落浄土に見える 山田「物語イメージ、作家が意図したイメージや物語は真実ではない。鑑賞者が見たイメージはその人の真実だ。それを味わってほしい
2018-03-17 15:32:06