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『怪盗』という言葉や概念はいつ、どこで生まれたんだろう?

怪盗〇〇、といえば世代ごとにさまざまな固有名詞が入ると思いますが、なんとなくイメージは共有されていますよね。ではその「怪盗」という言葉、および概念はいつ頃生まれたのでしょう?ルパンは実は戦前からの人気だし、1900年代初期には活動写真で「ジゴマ」という人気怪盗もいました。その頃に生まれたのでしょうか。もちろん歌舞伎の石川五右衛門などのイメージもあったはずで、分かる人は教えてください、と。
書籍 推理 アルセーヌ・ルパン 怪盗 ルパン 初出 ミステリー 小説 芦辺拓 アバンチュリエ 文学 森田崇 起源
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「怪盗」の語源は?
芦辺 拓 @ashibetaku
国会図書館の近代デジタルライブラリーでは、同じく三津木春影が『813』を訳した『古城の秘密』も見られるんだけど(アルセーヌ・ルパンは仙間龍賢)、ごらんの通りボンロボロボロでしかも前編しかない。少年時代の横溝正史を強烈に引きつけたラストのところを見ようと思ったら、そこは欠落していた pic.twitter.com/ihsgRaIyDQ
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gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan
@ashibetaku @mia_pyxis さてところで、 突発的に「そもそも『怪盗』という言葉(および概念)はいつから使われ始めたのだろうか?」との謎が気になってしまいました。 当然、国立国会図書館dl.ndl.go.jpも青空文庫 aozora.gr.jp も中を検索したけど、やはりルパンやジゴマ的なものから(続く)
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan
@ashibetaku @mia_pyxis 「怪盗」なる言葉や概念はその頃が始まりだろうか?と。 「金銀財宝盗んでも. 畜生外道は許さねぇ. 天下御免の大泥棒…」に喝采の感覚は昔からあったろうけど、ハイカラな「怪盗」なる言い方はやはり明治のミステリ輸入以来なのかなぁと。 漢和辞典とかに出典載ってるかな? twitter.com/gryphonjapan/s…
芦辺 拓 @ashibetaku
「怪盗」という名の起源について。実は保篠龍緒は「侠盗」という言葉を用いることが多い。「怪盗」の語は森下雨村『謎の暗号』収録作(少年倶楽部1933-34連載)に「間諜?怪盗?」「消えた怪盗」がある。雨村が佐川春風名義で書いた『怪盗追撃』(1926刊)には「怪盗天鬼」が登場。ここまでは遡れる。
芦辺 拓 @ashibetaku
あ、@gryphonjapan 氏へのリプ飛ばすの忘れてた。
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan
@ashibetaku ありがとうございます 自分は早速レストレード警部並みに捜査が行き詰まり(笑)、出典が書いてないかなーと思って複数の辞書を開いたのですが、出典どころか語釈が揺らいでておもしろかった(笑) いや実際、怪盗の辞書的定義を述べよ、となったらいささか大変よ? @re_lupin_empire @TAK_MORITA
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan
@ashibetaku そしてさかのぼれる範囲では、既にこの言葉がそうやって使われた時には「ルパン的な泥棒」の概念は日本に輸入されている、といえますね… twitter.com/ashibetaku/sta…
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan
@ashibetaku 『怪盗や 語釈だけでも 変幻自在(字余り)』 ネット上での辞書では…  ↓ 正体不明で、手口が巧みな盗賊。 「 -ルパン」 大辞林 第三版 変幻自在に出没して、正体のつかめない盗賊。 デジタル大辞泉 得体の知れない盗賊. 三省堂 Web Dictionary 怪盗 a phantom thie
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan
togetter.com/li/1214792 の話に絡んで、いろんな辞書の「怪盗」の語釈を見てみましたー。 うーん、それなりに当たっているような、標的を外しているような…(笑) pic.twitter.com/lTeEELzygF
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芦辺 拓 @ashibetaku
『講談全集』にルパンが入ってたりするんですよ。こうなると歌舞伎の義賊扱い。RT @gryphonjapan: @ashibetaku そしてさかのぼれる範囲では、既にこの言葉がそうやって使われた時には「ルパン的な泥棒」の概念は日本に輸入されている、といえますね… twitter.com/ashibetaku/sta…
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan
「金銀財宝盗んでも 畜生外道は許さねぇ 天下御免の大泥棒 石川五右衛門一家の 見参だっ!」 というこの言葉、傾奇と言ってもどんどん新しくなっているからな… こういう描かれ方は、いつごろからなのかねぇ instagram.com/p/BMyRMlOACPv/…
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芦辺 拓 @ashibetaku
「怪盗」概念は日本側の受け入れ態勢も留意すべきでは。中国の犯行後「我レ来ル也」と壁に書き残す泥棒が「我来也」の名で呼ばれるようになり、それが日本に入って「自来也」→「児雷也」となった。なので中国と日本には怪盗ヒーローの系譜がもともとあり、そこにルパンがはまったのでは @gryphonjapan
芦辺 拓 @ashibetaku
中国では日本と同様、清末民国の時代からホームズとルパンのシリーズがえんえんと刊行され、「神探」(名偵探)と「怪盗」の物語が長く愛された。これは明らかに武侠小説の流れとしてでしょうね。
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan
@ashibetaku それそれ、それを書き忘れていた、おもに聖書と医学(種痘など)、文学ですが、ちょうど僅差ながら中国で先に翻訳が定まり、漢籍経由で入った西洋の概念や用語があり。 (ますますややこしくなる❗)
芦辺 拓 @ashibetaku
怪盗メモ:1929年刊の平凡社少年冒険小説全集、横溝正史『渦巻く濃霧 外二篇』収録の「変幻幽霊盗賊」より「そして警官たちが、そのあまりの巧妙さ、あまりの単純さに呆然として顔を見合せてゐる頃には彼は風のやうに立去つてゐるのだ。こゝでもまこと彼はその名にふさはしい怪盗と言はねばなるまい」
森田崇@怪盗ルパン伝アバンチュリエkindle版配信中 @TAK_MORITA
原題の「ジェントルマン・カンブリオルール」は「紳士強盗」なんですよね(笑)。筒井康隆先生の『如菩薩団』くらいのブラックギャグなニュアンスの方を汲み取るべきなんじゃないかと思うくらい(笑)。「怪盗」は日本的な何かと融合したセンスなのかなあ。 twitter.com/gryphonjapan/s…
都の商売人 @syoubaininn
@ashibetaku @re_lupin_empire @gryphonjapan 遡って行くと「白波五人男」とかにまでルーツがありそうです(笑)。「盗みはすれども非道はせず」
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan
@syoubaininn @ashibetaku @re_lupin_empire 偶然の一致でなく、そもそも輸入する時に「ああ、ルパンって歌舞伎のアレみたいだね。これは受ける‼」的な無意識の選別があったかもしれません
芦辺 拓 @ashibetaku
山本弘さんが「怪盗」ならぬ「快盗」の起源について訊いておられたので、国会図書館で調べてみたら、古い例は見つかったけど、佐川春風(森下雨村)の『怪盗追撃』を『快盗追撃』で登録しとるじゃないか。こりゃアテにならん。
芦辺 拓 @ashibetaku
戦後の出版なので。すでに「怪盗」という言葉は普及したあとだが、ちょっと珍しい本を。S・エルヴェスタード(スヴェン・エルヴェスタ)著、1946年新東京社刊。ノルウェイのシャーロック・ホームズと呼ばれるアスビョルン・クラーハ(クラーグ)の活躍を描く。怪盗対名探偵は人類共通の文化なのだ! pic.twitter.com/nfETp0ggGt
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芦辺 拓 @ashibetaku
すでに紹介がありましたが評判講談全集9巻に白雲斎楽山(データでは曇と誤記)「怪盗ルパン」が収録。章題:大鳥男爵の怪死/水色ダイヤの盜難/智慧の足りない利巧者/流安堡無須初會見/保無須の失敗/流安と千枝子/流安の巢窟/金髮美人の正體/一勝一敗の接戰 ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300…
芦辺 拓 @ashibetaku
「怪盗」談議で思い出したが、ペリー・メイスンは戦前紹介されたときには「怪弁護士」だったという。『チャーリー・チャンの活躍』が映画化されたときの邦題は「怪探偵張氏」。手塚治虫の私家版『ロスト・ワールド』でアセチレン・ランプは「怪新聞記者」。「怪」に漂う非日常と異能の風味。
k.hisadome @HisadomeK
『評判講談全集 第九巻』(大日本雄辯會講談社、昭和六年)に白雲齋樂山の「怪盗ルパン」が収録されています。 「金髪婦人」を講談化したもので、神出鬼沒の大盗・有瀨流安と英國唯一の名探偵・堡無須とが「互ひに鎬を削つての腕競べ」を繰り広げます。 #ルパン帝国情報 pic.twitter.com/pZZ4RFGgCE
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コメント

gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 4月3日
芦辺 拓 @ashibetaku 森田崇 @TAK_MORITA 両氏はじめ各氏に多謝 誰でも編集可能です/本日深夜から、多くの地方で「ルパン三世」の新作始まるんですね
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 4月3日
鬼平でも描かれている「ただ盗むだけでなく、放火や殺人まで行う泥棒・強盗は『畜生ばたらき』といってアウトロー界でも忌避された」というのは、「畜生ばたらき」という言葉も含めて実在したのですかね。なんとなく、事実じゃなくて近代的フィクションな気がするのですが、これも別に確証はない。
山本弘 『BIS ビブリオバトル部』 @hirorin0015 4月3日
では「快盗」の初出は何なんだろうな? あと「快傑」も。
ユーセ コーイチ @ko_iti30 4月3日
「怪盗」似た概念に「義賊」がある。これがどこかで変換された可能性も捨てきれない。
山吹色のかすてーら @sir_manmos 4月3日
義賊って石川五右衛門よりねずみ小僧とかのほうがイメージ強いなぁ。白浪五人男とか。
ユーセ コーイチ @ko_iti30 4月3日
「怪傑」なら日本には「怪傑黒頭巾」があるし、それの元は「怪傑ゾロ」(日本公開1921年の映画だと「奇傑」)だから、さかのぼるとすればそれ以前になるのかも。
nekosencho @Neko_Sencho 4月3日
かんたんには解答は得られないか
みみつき @mimiduki 4月3日
オリジナルが"快傑"黒頭巾で、"怪傑"黒頭巾はつボイノリオの下ネタソングのほうだと初めて知ったw
森田崇@怪盗ルパン伝アバンチュリエkindle版配信中 @TAK_MORITA 4月3日
日本においていかに怪盗ルパンが大きい存在だったかわかるまとめ!芦辺先生に感謝m(__)m
ルパン帝国再誕計画@アルセーヌ・ルパンを漫画化!『怪盗ルパン伝アバンチュリエ』 @re_lupin_empire 4月3日
「怪盗」の語源、概念。考えることなく過ごしていたので、とてもありがたいまとめです。(アルセーヌ・ルパンの公式なのに!)
CD @cleardice 4月3日
鬼平犯科帳に出てくる盗賊用語はほとんど池波正太郎による造語。ただいわゆる義賊(必要以上に他人を傷つけない)に対する憧れみたいなものは白波五人男の頃から存在するので、そうした価値観が当時無かったわけではない。
ドラゴンチキン @dragonchicken19 4月3日
怪傑ズバットは間違いなのか。
IF @xaviorion 4月3日
一般に下等と見られる集団の中から優れた人物が現れて活躍する、という風にとらえると これも一種の貴種流離譚なんじゃろかな
Destroyer Rock @hondapoint 4月3日
貴重な物を盗んでそれを人々に施すといった物語に限定するなら、ギリシャ神話のプロメーテウスにまで遡れますね。 いや、怪盗ではサラサラないですけど。
中崎まこと @makutu555 4月3日
「快傑ズバット」より前に「快傑ライオン丸」だろう常考(ピープロ脳、あ「快獣ブースカ」もあった←特撮から離れられない特撮脳。「怪盗」という語源は明治時代頃の書物かと思うが・・・。江戸時代の戯曲にあったかなぁ(明治より前はとんと不案内・・・)
ハイホー @Ho__Hi 4月3日
「怪盗」の起源は知りませんが、明治あたりだとふつうに「盗賊」といってますね。ルパンではないですが、「赤毛連盟」が「銀行盗賊」と訳されていて、タイトルでネタバレ。
カスガ @kasuga391 4月3日
ちょっと調べてみたところ、仙洞隠士の『怪奇談』(1909年)で、貞享年間の頃に弁財天の使いに扮装して質屋の蔵を破った女賊の逸話に、「怪盗」という言葉が使われていました。 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/885767/65
カスガ @kasuga391 4月3日
アルセーヌ・ルパンの本邦初訳は1911年の『仏蘭西探偵譚・予告の大盗』だそうなので、ルパン以前から日本に「怪盗」という言葉はあったと考えていいんじゃないかと。
みもれっとぅーん @Mimolettoon 4月3日
ホームズのライヴァル達の中に怪盗っぽい人は何人かいるけど、怪盗という言葉そのものは見当たらないですね
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 4月3日
皆さんの議論聞いて、そもそもで思ったのだけど、そもそも「探偵」「密室」「不在証明」「暗号」あたりの、ミステリー界隈に必要なあれこれの言葉も、造語者いたんでしょうね、と。まーどれも「怪盗」よりは現実的に必要とされた言葉だろうけど、造語者がいたのには間違いないだろうし…と思って調べると、例えば「暗号」がhttps://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1219126247 なんて情報があるから面白い。
こっしゅ。 @cosyu2015 4月3日
明治ごろの映画「ジゴマ」と、それに類する所謂「ジゴマもの」がヒットしたあたりが怪しい気がします。
うそはっぴゃくいち@墜落世界 @morning_star_fk 4月3日
単語の意味を調べる時には広辞苑みたいな辞典じゃなくて『日本国語大辞典 第2版』を使った方がいい。日本語の研究って言ったらまずコレだし、載ってさえいれば必ず初出も書いてある。大学の図書館とか、県や市の図書館にもあるかも。
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 4月3日
さらに問い。「義賊」は無論多数いたけど、多くは「権力に武で対抗できる”武装勢力”」の意味での「義”賊”」じゃないかしら?強大なお上や官憲を前提に「鮮やかに盗む」という方向のキャラクターは「我来也」(中国)や石川五右衛門、鼠小僧…以外に西洋にもいたのかしら?(多分いたんだろうけど)
ハイホー @Ho__Hi 4月3日
morning_star_fk 精選版ならアプリにもありますし持ってますが、「怪盗」の初出は書いてません。
うそはっぴゃくいち@墜落世界 @morning_star_fk 4月3日
Ho__Hi 今ジャパンナレッジ(ネット版、精選じゃない方)見ましたけど、確かに初出が無いですね……適当な事を言ってしまい、お恥ずかしい……
田中 @suckminesuck 4月4日
gryphonjapan 池波の造語だそうで
節電中の緑蒼呼 @verdi_horimoto 4月4日
江戸川乱歩が読みたくなった。
Leclerc @3adam15 4月4日
gryphonjapan 明治時代の警察用語だと思う。職種としての探偵は現在でいう刑事、活動としての探偵は捜査。1930年編纂の川田町史(徳島)では捜査の意味で「探偵」が使われている。DetectiveやInvestigationの和訳では。Detectiveは "Detect+ive" からなる単語で「探しだす+人・事柄」の意。Investigationも大元のラテン語は「探索」。
Leclerc @3adam15 4月4日
gryphonjapan 川田町史は原文はネットで読めないけど、引用文が以下のリンク先にある。文は江戸時代の警察活動について記した部分だが、そこで番非人(岡っ引き)の仕事について「悪化の者等を探偵逮捕するを任務とした」とあるので、1930年ごろはまだそう使ってたのだろう。 http://www.library.tokushima-ec.ed.jp/digital/webkiyou/06/0612.htm
言葉使い @tennteke 4月4日
怪人二十面相が怪盗二十面相とはならなかったのが「盗」の字が子供向け活劇物語にふさわしくないからと聞いた事があるけど、その指針を出した責任者が気になります。
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 4月4日
verdi_horimoto ご存じでしょうが、https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1779.html と、2年前に乱歩作品はフリードメインとなり、青空文庫などに収録されるようになりました。
山本弘 『BIS ビブリオバトル部』 @hirorin0015 4月4日
あれから自分で検索してみたんだけど、ダグラス・フェアバンクス主演の『奇傑ゾロ』(1920)を日本でリメイクした『快傑鷹』という映画(1924)があったと判明。このへんが「快傑」の初出なのか?
節電中の緑蒼呼 @verdi_horimoto 4月4日
gryphonjapan  らしいので、窓辺でページをめくりながら生ハムとか酒を嗜みたい人以外は青空文庫がおすすめみたいなんだぜ。
九十九 @hakqq 4月5日
のらくろ決死隊長(38年?)にスパイのことを「軍事探偵」と書いてあってちょっとショックを受けた記憶
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 5月8日
怪盗の「お約束」のひとつになった、追跡側、敵側に変装しての「ばっかもーん、そいつが〇〇だ!」という話について追加。
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