誰だか知らないが、この展望台のデザインした奴は天才だなと思った。これが『デザインの勝利』なんだよ。
東京ミッドタウン日比谷の「極力シンプルで美しいデザインにしよう」というデザイナーの欲求がトイレのアイコンを小さくしすぎて「トイレはどこ?」という質問が多発して看板が設置されるの、まさに『デザインの敗北』というほかなくてとてもすき pic.twitter.com/kpI8LnWkq7
2018-04-03 00:24:32『デザインの敗北』がバズったのでじゃあ『デザインの勝利』の話もしようか。長くなるけど。ある高層ビルの屋上展望台に登ったんですよ。そこの展望台は円形になってて外周には鉄棒じゃなくて薄い鉄板の柵がついてたんだ。鉄板は上から見て放射状に配置されてたんだけど、数度の角度がついてた。 pic.twitter.com/g1WPoJYNpn
2018-04-04 01:35:36鉄板の柵はなぜか数度の角度がついていて微妙に斜めになっている。真正面は見ずらい。すこし左を向くしかない。そこで気が付いた。これは展望台の客の首の角度を数度左に向けるためのデザインなんだ。どういうことか。 pic.twitter.com/sDCrOihrqf
2018-04-04 01:35:37円形の展望台の外縁に並んだ客はみな外側を見てるんだが首の角度は数度左を向く。すると何が起きるか。そこから見える景色を見飽きて、もうすこしほかのとこが見たいとなったら人はどっちに動く?そう、首を向けている左に一歩動く。自然と。
2018-04-04 01:35:38つまりこの鉄板の柵の角度によって展望台の客の流れが自動的に「反時計回り」になる。「←順路←」なんて看板を掛ける必要はない。何ヵ国語で書く必要もない。自ずとそう流れるようにできている。仕組み的に。 pic.twitter.com/lSs1dwnqRN
2018-04-04 01:35:38誰だか知らないが、この展望台のデザインした奴は天才だなと思った。デザイナーってすげえ。まるで神のように空間を「そのように」書き換えて人の動きを操ってしまう。使う人にそれと意識させることなく。これが『デザインの勝利』なんだよ。
2018-04-04 01:35:39