丸×成海

ゆいない @yuunayokoyama

1 私、成海 中学校教師となって4年目の26歳の英語教師だ 今、働いてる学校は私の母校だ ここで働いていると学生時代の事を思い出す

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2 学生時代の思い出と言うより今現在の話でもあるのだが… 私は今、付き合っている人がいる 名前は丸山隆平 隆平は中学校1.3年生のとき同じクラスでかなり仲がよかった 隆平は頭がよく、スポーツ万能でイケメンで面白い完璧な 人だった そして、私の初恋の人だ

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3 隆平は中学時代、生徒会長を務め、中学卒業後は市内のトップ高を優等生として卒業してその後名門大学を卒業し、今現在は大手企業の新人社員として、将来が有望だという 私はそんな隆平に恋心と同時に憧れを持っていた

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4 隆平とは中学卒業以降、会った事もなければ、連絡を取ったこともなかった 私の中では隆平は王子様のような存在で手の届かないところにいるように感じた 転機が訪れたのは6年前の成人式のときだ 中学校には、懐かしい友達や先生方で溢れていた

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5 私は目で隆平を探した その中にたくさんの人がかたまっているところがあった その真ん中には隆平がいた (隆平は人気者だもんなぁ…) 隆平は人気者すぎて私には手が届かないと思って諦めようとしたそのとき 「成海っ！」 振り返ると隆平がいた

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6 どうやら隆平はひとだかりをかきわけて、私のところに来てくれたようだ 隆平はとても大人になっていて更に魅力的になっていた 「成海…久しぶり」 彼のにこやかな笑顔が私の心を突き刺す pic.twitter.com/9ZpLP2oblD

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7 それから、私達はいろいろな友達と混ざってご飯に行く事になった 席に座るときに隆平が私の手を引いて私の隣に座らせ耳元で囁いた 「ここはお前の特等席やで」 えっ…？それってどういう意味なの…？ 私の心臓がバグバクしてるなか、隆平は何事もなかったかのように友達と話している

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8 本当に、隆平は罪なヤツだ そして会も終盤になってきた頃、私の耳元で 「これ終わったら、俺と一緒に駅の方まで来て」 と囁いた 私は隆平に手を引かれて駅の方に向かっね行く 「…隆平…？どこ行くの？」 私が恐る恐る聞くが返事はない 「…隆平？」

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9 すると、突然隆平が振り返って言った 「成海…俺、ずっと中学のときからお前の事好きやったん 俺と付き合ってくれへんか…？」 嬉しかった 私の中学時代の初恋が叶ったの 私の目から涙が溢れ出た 「はいっ…よろしくお願いします」 そして、私たちは見つめ合って吹き出して笑った

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10 「…生…植原先生！」 はっ！ 私の生徒、秋山真希だった 「もー！先生！さっきから何ニヤニヤしてるんですか！ …まさか、彼氏の事考えてるんですか？笑」 真希は冗談交じりに言うが、真希はこういうときに鋭い 「ちっ…違いますよ！」 「あー 先生顔真っ赤だぁ！」

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11 4月 今年度も終わりとなり、新しい年になった 私も新しいクラスの担任を持つことになるんだなぁ そんなとき、この学校に新しく何人かの先生方がきた その中にひときわ目立った人が現れた #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

12 若々しくて身長は180cmぐらいあって、とても美形だ ここだけみたら完璧な人なのだが… 髪の毛は金髪に近い茶色に染め、スーツはボタンを外しまくったりして着崩し、耳にピアスなどアクセサリーをジャラジャラ付けて、とても生徒の模範になるとは思えない #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

13 「では、新しく本校に来た先生を紹介する」 教頭先生が新しくこの学校にきた先生を1人1人紹介していく 「で、こちらは大倉忠義先生だ 。理科を担当する。23歳でこの学校が、初めて働く学校となる」 よかった…理科担当なら私とは関係ない 内心ホッとする #エイトで妄想

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14 でも、事件はここからだった 教頭先生がクラス担任を発表するときだった 「…2-4は植原先生…2-5は大倉先生…大倉先生は新人だから、隣のクラスの植原先生が様子見てあげてくださいね」 は？ 私があの人と隣のクラス担任？！ #エイトで妄想

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15 私は呆然としていたが、事件はこれで終わらなかった 部活動顧問を発表するときだった 「女子バレーボール部は去年に引き続き、植原先生… 男子バスケットボール部は中学校時代からずっとバスケットボールをやっていた大倉先生…」 は？ 同じ体育館部活！？ #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

16 もう私の頭の中は真っ白だった 「あのー 成海さんですか？」 名前で、しかも「さん」と呼ばれたから驚いて振り返った 「…あの、ここでは「植原先生」と呼んでください」 「ああ…植原先生？よろしくお願いしますねー」 なんだ、この態度は？！ #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

17 「あの…明日ってどーすればいいんすか？」 若干タメ口なのは見逃そう それ以上に、私はその人の見た目が気に入らなかった 「…まず、その格好をどうにかしたらどうなんですか？」 私は彼を連れて、学校外に出て近くのコンビニへ #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

18 そして、コンビニで黒染めスプレーを買った 「お金は払ってくださいね」 念を押して言った 彼はしぶしぶお金を払った 「…あなたの家はここから近いんですか？」 私は少しためらって聞いてみた 「あ！そうっす！めっちゃ近いですよ」 #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

19 「連れてってくれる？」 「いいっすよ！」 彼は何のためらいもなく答えた 私たちは5分ぐらい歩いて彼の住んでるアパートに着いた 「どうぞー」 「おじゃましますー」 彼が私を部屋に案内する 「んで何するんですか？」 #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

20 は？ 私は彼の質問に呆れ半分で言った 「…やる事なんて一つしかないでしょ？」 私はさっき買った黒染めスプレーをレジ袋からだした ｼｭｰｰｰｰｰｰｰ 彼の髪の毛にスプレーをかけた 「うわっ！何するんですか？！」 「私があなたの見た目をなおすの！」 #エイトで妄想

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21 私は彼の髪の毛をどんどんスプレーして、ラップで包んだ 「そのまま20分ぐらい待てば染まるからねー」 「いや、俺こんなこと頼んで…」 「んじゃ、次にピアスとか外して！」 彼の言葉をさえぎるようにして言った #エイトで妄想

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22 「あと服も着替えて！クローゼットどこ？」 「…こっちです」 彼が私をクローゼットへ案内するとすかさずクローゼットをあさった 「結構いい服あるじゃん！ この服着てよ！」 私がシンプルな白いシャツとクリーム色のジーンズを出した #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

23 黒染めも終わり、彼が着替えて来てでてくる彼を見るなり、目を疑った かっこいい… ってそんな訳ない！ イメチェンしたから変わったなーって思っただけ！ 「あ！成海さん今、俺に見とれとったやろ！笑」 「っ…だから成海さんって呼ばないでください！」 #エイトで妄想

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24 「とにかく、明日はしっかりとした服装で来てくださいね！」 「はーい！今日はありがとうございますね！植原センセ」 彼の部屋を出ていったが、私の頭の中から彼の姿が消えない #エイトで妄想

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25 学校に着くなり、たくさんの女子生徒が騒いでいるのを見た まぁクラス替えで何かあったんだろう 「ねぇ！聞いた！？なんかめっちゃイケメンの先生が学校に来るらしいよ！」 「そうそう！聞いた！私その先生が担任だといいなー」 え？まさか、アイツのこと？ #エイトで妄想