「編集の赤字」と「校正・校閲の赤字」は違う
- mille_lapis
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たまーに小説書きの人でも組版、校正がどれだけ凄い技術的なのかわかってない人がいるけど、組版、校正が"できる"人はマジで凄いんやぞ。わかりやすく説明すると左がワイの書いた原稿で右が組版、校正後の原稿や pic.twitter.com/4kKTP5YG0R
2018-05-16 18:32:17校正者にとって「赤字を入れる」というのはよっぽど明確な基準がない限りしないことです。 赤字を入れがちなのはむしろ編集者のほうで、その習慣が抜けなくて、編集者上がりの校正者がガンガン赤字を入れてる場面を見かけてびっくりしたことがあります(後で担当編集に注意されてましたが…)。
2018-05-16 07:09:24校正の仕事に関わるうちに自然に身につくことではありますが、「どういう心持ちでゲラと向き合うか」という点については、ぼっと舎・大西寿男さんの『校正のこころ』(創元社)を一読されるのをおすすめします。校正者は校正の技術とともにメンタル面が大事だと私は思います。amzn.to/2GlowVj pic.twitter.com/iPwSJ6DWHr
2018-05-16 07:30:59話題に上がっているとおり、著者がお怒りになるような赤字がもしあるのだとしたら、それは「校正者が“校正者としての赤字”を理解していなかった」ということです。 つまり、まだその人は「校正者になりきれていない」ので、「“校正者としての赤字”とは何なのか」をもう一度考え直す必要があります。
2018-05-16 19:14:08一方、著者がお怒りになるような赤字を入れているのが編集者だったとしたら、それはそもそも「校正者の赤字」ではないので、我々校正者は濡れ衣を着せられたとしか…(笑)
2018-05-16 19:22:41編集者が校正する場面での心の持ち方としては、『校正のこころ』の110ページ<編集者が校正するとき>にあるとおり、 ・「自分が編集者であることを忘れ」ること ・「このときにかぎって、校正者としてゲラ(校正刷)の言葉と対面」すること が肝要かと思います。 amzn.to/2KvzLgF pic.twitter.com/wakIwTnN9X
2018-05-16 19:34:56絶版なのかもしれませんが、知らない間に『校正のこころ』(大西寿男・創元社・定価税込2,160円)のAmazonの価格が釣り上げられていて、5,402円とか20,211円とかありえない価格になってますけど、紀伊國屋書店やhontoなどでは電子書籍で1,566円で買えますので慌てて買わないようにしてくださいね〜。 pic.twitter.com/vOIChjawdd
2018-05-16 20:02:13「校正者が主人公の校正小説」としては私がいたるところですすめているのでご存知のかたも多いと思いますが、川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』(講談社文庫)がほんとーーーうにリアルで小説としてもすばらしいので、「校正」の実態に興味がおありのかたはぜひ。
2018-05-13 09:29:06※↑こちらの記事には載っていませんが、↓の新潮社主催の講座でも定期的に開催しています。
#新潮社の校閲講座 校閲者は文章を読むのが仕事です。しかし文章の巧拙を判断するというよりも、それが正確に読者に伝わるか、誤解を招くことにはならないか、言わば「マイナスを防ぐ」という観点から読むのです。#校閲 #井上孝夫 passmarket.yahoo.co.jp/event/show/det…
2018-05-16 02:49:21#新潮社の校閲講座 厳しく言葉をチェックして「こんな使い方は間違っている、直せ!」と命じてくる人たちだろうかと思う人がいるかもしれません。文章の主義主張に異議を唱えることも当然あるだろうと。でも校閲はそんな権威主義的な仕事ではありません。#井上孝夫 #校閲 passmarket.yahoo.co.jp/event/show/det…
2018-05-16 21:25:36#新潮社の校閲講座 #新潮社の漢字講座 できれば複数の(信頼できる)辞書を調べること。少なくともあなたが文章の校閲の最終責任を担っているなら、また担えるようになりたいと思っているなら、そういう基本的スタンスを持とうではありませんか。#校閲 #国語辞典 #漢字辞典
2018-03-23 18:31:16#新潮社の漢字講座 最新常用漢字「麺」「痩」「曽」だけは旧字体がトップ見出しになっているが、新潮社ではまだその旧字体を使用している。新字体が良いという方は、その三つだけ訂正しておけばよい。#常用漢字 passmarket.yahoo.co.jp/event/show/det…
2018-05-15 23:55:29※↑もっと細かく言うと、漢字は、印刷標準字体、常用漢字、旧字、異体字(俗字、略字、簡易慣用字体など)、デザイン差・書体差、などというものも気にしなくてはなりません。字体に関する扱いは、それぞれの案件ごとに違いますので、毎回注意が必要です。この辺りは…正直とても深い沼ですので、ご興味のある方は気にしてみると、世界が変わるかもしれません。
↓※こちらは、編集さんが、校閲の指摘を書き写す方針なので、どちらの指摘なのか不明という案件です
【まとめは以上です。ご覧いただき、ありがとうございました】